ファッションの職種

ソーシング担当

Sourcing Specialist

ソーシング担当は、企画に適した工場、素材、産地、仕入先を探索し、品質・価格・能力・リスクを比較して候補を選びます。

この職種について

ソーシング担当は、サプライヤー候補表、比較評価、見積依頼、監査・訪問メモを成果として残します。ソーシング担当は日常的に、品質、価格、納期、キャパシティ、得意技術、取引リスクを比較して候補先を探す役割を担います。調達担当と連携しますが、責任の中心は発注運用より前に、条件に合う相手先を探索・評価することにあります。

主な仕事内容

  1. 01

    ソーシングの設計

    ソーシング担当では、品質、価格、納期、キャパシティ、得意技術、取引リスクを比較して候補先を探すことを主な仕事とし、サプライヤー候補表、比較評価、見積依頼、監査・訪問メモを関係者が使える成果物にする。

  2. 02

    候補先比較の確認

    サプライヤー候補表、比較評価、見積依頼、監査・訪問メモの整合性、期限、見積、納期、品質実績、キャパシティを確認し、供給停止、品質不安、価格上昇を早めに修正する。

  3. 03

    工場・調達との連携

    生産管理、調達、品質管理、工場、商社、法務と見積、品質条件、取引開始条件を合わせ、企画に合う生産・調達先の選定までの責任範囲を明確にする。

  4. 04

    見積、納期、品質実績、キャパシティの改善

    見積、納期、品質実績、キャパシティを確認し、候補先、条件、監査項目の改善を次のソーシングへ反映する。

必要なスキル

見積、納期、品質実績、キャパシティの読み解き

ソーシング担当では見積、納期、品質実績、キャパシティを読み、候補先採用、取引可否、代替先を具体的に説明する力が必要です。

生産工程と取引条件の理解

生産工程と取引条件を理解し、候補先比較の実現可能性や品質差を判断します。

工場・調達調整力

生産管理、調達、品質管理、工場、商社、法務に伝わる言葉で、条件、期限、確認責任を整理する力です。

供給先の適格性評価

設備、能力、品質体制、労務・環境リスク、取引実績を確認し、候補工場を多面的に評価する力。

目指し方

ソーシング担当は、素材、縫製工程、見積、取引条件、品質監査、海外取引を横断して学ぶ必要があります。生産管理、購買、商社、OEM営業、海外工場窓口の経験は近道になります。応募時は、新規工場の探索方法、候補比較、最低ロットや支払条件の整理、代替先を提案した背景を説明できるようにし、単なる紹介ではなく選定理由を示します。

資格・経験

  • ソーシング担当の実務経験

    推奨

    ソーシング担当では、生産管理、購買、商社、OEM営業、海外工場窓口の経験で得た生産工程と取引条件と見積、納期、品質実績、キャパシティの扱いを説明できる経験が評価されやすいです。

  • 工場開拓・調達先選定の実績資料

    あると役立つ

    サプライヤー候補表、比較評価、見積依頼、監査・訪問メモ、改善前後、関係者との調整内容をまとめると、発注運用より前に、条件に合う相手先を探索・評価することを担える根拠になります。

主な職場

アパレル本部

アパレル本部では、ソーシング担当として品質、価格、納期、キャパシティ、得意技術、取引リスクを比較して候補先を探すことや見積、品質条件、取引開始条件を担当します。

OEM・ODMメーカー

OEM・ODMメーカーでは、ソーシング担当として品質、価格、納期、キャパシティ、得意技術、取引リスクを比較して候補先を探すことや見積、品質条件、取引開始条件を担当します。

商社

商社では、ソーシング担当として品質、価格、納期、キャパシティ、得意技術、取引リスクを比較して候補先を探すことや見積、品質条件、取引開始条件を担当します。

働き方

作業の進め方としては、デスクでの比較に加え、工場訪問やサンプル確認を伴うことがあります。組織内ではアパレル本部、OEM・ODMメーカー、商社、海外生産管理部門に置かれるケースがあります。業務量が増えるのは新企画立ち上げ、既存工場の逼迫、品質問題、コスト見直し時で、生産管理、調達、品質管理、工場、商社、法務と進捗を細かく共有します。

キャリア

中長期の選択肢にはソーシングマネージャー、調達責任者、生産企画、海外拠点管理があります。上流へ進むには、サプライヤー候補表、比較評価の判断を関係部署へ説明できることが求められます。工場評価、海外調達、素材産地開拓を標準化できれば、育成や仕組みづくりにも関われます。

関連する職種とキャリア

関連職種、隣接職種、次のキャリア候補と、それぞれの違いを掲載しています。

関連職種

業務上の関わりが深く、あわせて知っておきたい職種です。

素材調達

素材・テキスタイル

どちらも供給市場を調べ、品質・技術・価格・納期・供給能力を比較して適切な供給先を探索・評価する。新しい供給基盤をつくる上流職能が共通する。

この職種との違い

素材調達は糸、生地、副資材など材料カテゴリーの探索・選定に特化する。ソーシング担当は材料に限らず縫製工場や製造パートナーを含む供給先全般を扱う。

調達担当

生産管理・調達

どちらも供給先の選定、条件交渉、契約、供給リスクの評価に関わり、安定した調達網をつくる。組織によって同じ調達部門内で連続して担う。

この職種との違い

ソーシング担当は市場分析、候補探索、事前評価、入札・選定など供給先を決める上流が中心。調達担当は発注、納期、受入、支払、継続条件管理など取引実行が中心。

隣接職種

業務領域や必要なスキルが近く、経験を活かしやすい職種です。

商品開発

生産管理・調達

商品仕様、目標原価、品質、納期に合う工場・供給先を選ぶため、商品開発とソーシングが製品要件と製造能力を相互に調整する。

この職種との違い

商品開発は仕様、素材、サンプル、フィット、商品化の成立に責任を持つ。ソーシング担当は工場・供給先の探索、能力評価、配置、供給条件の最適化を担う。

原価管理

生産管理・調達

工場能力、供給配置、材料・加工条件が原価を左右するため、ソーシングと原価管理は供給先評価と価格・利益計画を共同で検証する。

この職種との違い

ソーシング担当は供給市場、工場能力、キャパシティ、配置、リスクを評価する。原価管理はコストシート、原価要因、見積比較、目標原価、マージンを管理する。

次のキャリア候補

この職種で得た経験を活かして、次に検討しやすい職種です。

サプライチェーン管理

生産管理・調達

ソーシングで培う工場・供給先の能力評価、パートナー調整、製造リスクの判断を基盤に、複数の供給機能と地域横断の製造ネットワークを統括するサプライチェーン管理へ責任を広げる。企業公式募集はSupply Chain ManagerにSourcing経験を明示的な加点要件としている。

この職種との違い

ソーシング担当は条件に合う工場・供給先の探索・評価・選定が中心。サプライチェーン管理は調達・生産・在庫・物流・供給リスクを横断し、ネットワーク全体の方針と実行を統括する。