2017 - 2019
クリエイティブ・ディレクター
ロベルト・カヴァリにおけるクリエイティブ・ディレクター。2017年5月10日に就任し、グループ全ブランドと全クリエイティブ機能の統括を任された。前任のピーター・ダンダスの退任後に迎えられ、創業以来のアニマルプリントや夜のグラマラスなコードを継承しつつ、それらを現代のワードローブへ翻訳する役割を担った。セントラル・セント・マーティンズでの教育とカルバン・クライン、バーバリー、ジル・サンダー、Z Zegnaでの経験を背景に、素材感とテーラリングを重視した表現を持ち込んだ。ミラノでの2018年春夏(SS18)で本格デビューを行い、コレクションではアニマル柄の簡素化や色調の抑制、身体に沿うシルエットと着用性を軸にした“現代的な官能性”を提示した。ウィメンズに加えメンズやジャスト・カヴァリなどサブラインの横断的な整備、さらに店舗デザインやブランドパッケージの見直しといったブランド体験の再設計にも関与したが、2019年3月25日に離任を表明し、短期間でのリブランディング期を主導して退任した。
在任期
影響
在任中の代表的な変化は、カヴァリの象徴であるアニマルプリントやバロック的な過剰さを残しつつ、プリントの簡素化や色味の抑制、日常性を意識したワードローブ提案へトーンを移した点に集約される。またメンズ再整備やサブブランドの横断的管理、店舗・パッケージの刷新を通じてブランド体験を再設計する動きを進めた。一方で在任期間は短く、経営再編や所有権移動といった外部要因の影響下での試行にとどまった側面もある。