2018 - 継続中または終了時期不明
デザイナー
UNDECORATEDのデザイナーとして、前身UNDECORATED MANから続くものづくりを引き継ぎ、ブランド名の改称とともに体制を整えた人物。アシスタント時代から久保嘉男の下で全工程に関わり、企画提案と試作を重ねてきた経験を土台に、2018年秋冬以降は飾らないという名前の意味を、装飾を削ったミニマルさだけでなく、素材の選び方、縫製の精度、着たときの抜け感まで含む設計思想として再編集した。3年ほど前から yoshiokubo と UNDECORATED MAN の企画にも深く入り、継続して提案を重ねていたため、交代は断絶ではなく、積み上げた提案をブランドの名義に結び直す移行だった。メンズ起点の静かな佇まいは残しながら、シルエットやサイズ設計を見直し、女性が着たときのルーズさやユニセックスの振る舞いまで視野に入れてブランドの輪郭を広げた。さらに、生地を先に決めてから服を組み立てる発想で、素材の表情や肌当たり、日常での扱いやすさが前に出るように構成し、見た目の派手さより着たときの説得力で魅せる方向へ整理した。国内の生地屋や機屋の技術を背景に置きながら、良い素材を次世代へつなぐ橋渡し役としての役割も担い、静かな服の中に生産背景と思想が読めるUNDECORATEDへ育てた。2018年の改称時にはウィメンズを加え、サイズも0を追加することで、メンズブランドの延長ではない読み替えを行った。定番のシャツやジャケットでも、余白の取り方やラインの見え方を調整し、肩の力を抜いた着こなしの中にきちんとした構築性が残るようにしている。
在任期
2016年秋冬に前身を引き継いでから準備を重ね、2018年秋冬のブランド改称を節目にUNDECORATEDの現行体制を固めた。就任前から数シーズンにわたり企画提案を続けていたため、交代は急な刷新ではなく、現場で積み上げた方向性を正式なブランド名へつなぎ直す移行だった。2018年にはウィメンズとサイズ再編も加わり、ブランドの再出発を形にした。
影響
メンズ起点の静かな服づくりを、素材主導のユニセックスなブランドへ広げた影響が大きい。ウィメンズ追加とサイズ拡張で守備範囲を広げながら、素材の質感、国内生産、生地開発を前面に置くことで、見た目は抑制的でも思想の読めるブランド像を強めた。海外展開を視野に入れつつも、強さより素材価値を伝える姿勢を明確にした点が、UNDECORATEDの輪郭を決めている。