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ウィリー・チャバリア

Willy Chavarria

米国を拠点とするファッションデザイナー兼ブランド創業者。テーラリング、ワークウェア、社会的メッセージを軸に活動

ウィリー・チャバリアについて

米国カリフォルニア州サンホアキン・バレー出身のファッションデザイナー。自身の名を冠したブランド「Willy Chavarria」を2015年に立ち上げ、テーラリングやワークウェアを基盤に、チカーノ文化、ロサンゼルスのロウライダーやレザー・シーン、移民コミュニティ、労働者階級の装い、クィアな身体性、宗教的象徴、社会正義への意識を重ねたコレクションを発表してきた。大きく構築的なシルエット、誇張されたパンツやアウター、再生素材、強いグラフィックとシネマティックなショー演出を特徴とし、メンズウェアの枠を越えて多様なジェンダー表現へ領域を拡張。2010年にDavid Ramirezと始めたPalmer Trading Companyを起点に、独自の美学とコミュニティ志向を育て、CFDA/Vogue Fashion Fund、Cooper Hewitt National Design Award、CFDA American Menswear Designer of the Yearなどを受賞。Calvin Kleinでデザイン責任者を務めた後は、自身のブランドに注力し、パリでのショーや国際的な協業を通じて活動の規模を広げている。衣服を個人の装飾にとどめず、帰属意識、尊厳、連帯を可視化する媒体として扱う姿勢が、その表現の核となる存在

キャリアタイムライン

ウィリー・チャバリアとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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American Eagle Outfitters デザイン・ディレクター 2002 - 2012
Palmer Trading Company クリエイティブ・ディレクター 2010 - 2015
Dickies CONSTRUCT クリエイティブ・ディレクター 2014 - 2015
Willy Chavarria クリエイティブ・ディレクター 2015 - 現在
Calvin Klein デザイン・ディレクター 2021.02 - 2024

経歴

Academy of Art Universityでグラフィックデザインを学んだ。服飾専門教育を起点とするのではなく、グラフィックや視覚表現への学習背景を持ち、後のコレクションにおける強い図像性やショー演出にもつながる活動基盤を形成
Joe Boxerでキャリアを始め、Nick Grahamと仕事をした後、Ralph Laurenで約5年間経験を積み、American Eagle Outfittersではデザインディレクターを務めた。2010年にはDavid Ramirezとニューヨーク・ソーホーにPalmer Trading Companyを開業し、ヴィンテージのメンズウェアや家具、アクセサリーを扱いながら、店内で独自の衣服表現を展開。日本のリテーラーとの関係をきっかけに、2015年秋に自身の名を冠したブランドを正式始動し、2016年には東京のJournal Standard向けコレクションを手がけた。2017年以降は、ロウライダー文化、レザー・シーン、チカーノの視覚言語、宗教性、クィアネス、移民や労働者階級の物語を取り込んだショーで注目を集め、2018年のWoolmark Prizeファイナリストを経て評価を拡大。2021年にはCFDA/Vogue Fashion Fundを受賞し、2022年にはCooper Hewitt National Design Award for Fashion Designを受賞した。2023年にはCFDA American Menswear Designer of the Yearに選ばれ、2024年にCalvin Kleinのシニア・バイス・プレジデント・オブ・デザインを離れて自身のブランドに集中。2025年にはパリで初のメンズショーを開催し、ACLU/NYCLUのLiberty Awardも受賞。2026年にかけては、アディダスとの協業や欧州・アジアへの展開を通じて、ブランドを国際的な規模へ拡張している

Calvin Kleinとの関わり

2021.02 - 2024
デザイン・ディレクター
2021年2月から2024年にかけて、Willy ChavarriaはCalvin Kleinのデザイン・ディレクターとして、ブランドのデザイン領域を担う上級職に就いた。自身の名を冠したブランドを運営し、Chicano文化やワークウェア、テーラリング、クィアな身体表現を軸に独自の評価を築いていたデザイナーが、国際的な大規模ブランドの組織に加わった関係にあたる。在任中の具体的な担当ライン、コレクション、商品開発上の変更については公開情報が限られ、Calvin Kleinの表現や事業に対する個別の貢献を特定することは難しい。一方で、独立系デザイナーとしての活動とグローバルブランドにおけるデザイン責任を並行して担った期間であり、Willy Chavarriaにとって自身のブランド外でデザイン統括の経験を広げた時期として位置づけられる。2024年にCalvin Kleinを離れた後は、自身のブランドに活動の軸を戻し、コレクション発表や国際展開に集中する体制へ移行した。

在任期

2021年2月、Willy ChavarriaはCalvin Kleinのデザイン・ディレクターに就任し、自身のブランドを継続運営しながら同ブランドのデザイン領域を担った。2024年に職を離れたことで在任を終え、その後は自身の名を冠したブランドに専念する移行期となった。就任から退任までの正確な月単位の変化や担当範囲には資料差があるため、2021年から2024年までのデザイン責任者として整理される関係。

Willy Chavarriaとの関わり

2015 - 現在
クリエイティブ・ディレクター
Willy Chavarriaブランドにおいて、Willy Chavarriaは2015年の立ち上げから現在まで一貫して創業者兼メインデザイナーを務める中心人物。前任者からデザイン責任を引き継いだのではなく、自身の名を冠したレーベルを立ち上げ、ブランドの美学、事業の方向性、社会的メッセージを同時に形成してきた。初期には、Palmer Trading Companyで培ったヴィンテージ・メンズウェアの知識や、日本市場との取引を足がかりに、ワークウェア、テーラリング、オーバーサイズのシルエットを組み合わせた独自の服づくりを確立。そこへChicano文化、lowriderやleatherのサブカルチャー、クィアな身体性、移民コミュニティ、労働者階級の装い、宗教的モチーフを重ね、単なるメンズウェアの枠を越えた物語性を与えてきた。2017年以降のショーでは、会場、音楽、モデルのキャスティング、パフォーマンスまでを含むシネマティックな演出を通じて、衣服を社会や共同体の記憶を可視化する媒体へと拡張。再生素材やアップサイクル、連帯、人権、反排除といった主題も継続的に取り込み、ブランドの表現を政治性と感情性の両面から深化させた。2020年代にはCFDA/Vogue Fashion FundやCooper Hewitt National Design Awardなどを通じて評価を高め、Calvin Kleinでの職務を離れた2024年以降は自身のブランドにより集中。パリでのショー開催、女性のルックの拡大、adidasなどとの協業を通じ、固有の文化的背景を保ちながら国際的なブランドへと再編集している。

在任期

2015年のFallコレクションで始動した同名レーベルを、立ち上げ当初からWilly Chavarria自身が率いる。日本市場を起点に外販を広げ、ニューヨークでのショーやコラボレーションを重ねながらブランドの認知を形成。2020年には自身の事業に専念する段階へ移行し、2024年にCalvin Kleinを離れた後は、同名ブランドを主軸とする体制が明確になった。前任者から後任者への交代ではなく、創業者による継続的な拡張と成熟の過程に位置づく。

影響

Willy Chavarriaは、ワークウェアとテーラリングを基盤に、Chicano文化、クィアな表現、移民や労働者の経験、宗教性、社会正義を結びつけ、ブランド固有の視覚言語を確立した。大きなシルエットや再生素材だけでなく、ショー会場や音楽、キャスティングを含む演出全体をデザインの一部として機能させた点も特徴。2020年代には賞や国際的なショー、協業、投資を通じて、地域的な文化表現をより広いジェンダー表現とグローバルな展開へ接続している。

Dickies CONSTRUCTとの関わり

2014 - 2015
クリエイティブ・ディレクター

Palmer Trading Companyとの関わり

2010 - 2015
クリエイティブ・ディレクター
2010年から2015年にかけて、Willy ChavarriaはPalmer Trading Companyの共同創業者として店舗のクリエイティブ面を主導し、ヴィンテージ・メンズウェアを軸とする売り場と独自のインハウスレーベルを育てた。David Ramirezとともにニューヨーク・ソーホーで立ち上げた同店は、衣服だけでなく家具やアクセサリーも扱う複合的な場であり、Chavarriaにとって自身の美意識や服作りを試す実験場でもあった。既存のヴィンテージ感覚を基盤に、より強いシルエットや独自のスタイリングを加えた商品を展開し、店舗運営とデザイン活動を接続する役割を担った。やがて日本のショールームや小売関係者から、Palmer Trading Companyの品揃えとは異なる、よりWilly Chavarriaらしいコレクションを求められるようになり、インハウスで展開していた服作りは本人の名を冠したブランドへ移行。Palmer Trading Companyは単独のメインブランドというより、Willy Chavarriaのデザイナーとしての方向性が形成され、2015年の同名レーベル始動へつながった前段階として位置づけられる。

在任期

2010年、Willy ChavarriaはDavid RamirezとPalmer Trading Companyを共同で開業し、2015年に自身の名を冠したレーベルを始動するまで、店舗とインハウスレーベルのクリエイティブを担った。ヴィンテージ・メンズウェアを扱う小売空間から、オリジナルコレクションを外部に展開するブランド体制へ移行した時期にあたり、Palmer Trading Companyでの活動は後のブランド設立に向けた準備段階となった。

影響

Palmer Trading Companyは、Willy Chavarriaの服作りとブランド運営の基盤を形成した。ヴィンテージ・メンズウェアを扱う店舗を起点に、インハウスレーベルの開発、日本の小売市場との接点、本人の名を冠したブランドへの移行を生み出し、後のWilly Chavarriaのデザイン活動につながる初期の顧客基盤と創作環境を整えた。

American Eagle Outfittersとの関わり

2002 - 2012
デザイン・ディレクター
2002年から2012年にかけて、Willy ChavarriaはAmerican Eagle Outfittersのデザイン・ディレクターを務めた。Joe Boxer、Ralph Laurenでの経験を経て、企業ブランドのデザイン部門における実務と組織的な商品開発に携わった時期にあたる。個別のコレクションや担当カテゴリー、在任中に導入した具体的なデザイン施策については詳細な記録が限られるものの、同ブランドではデザイン責任者の一人として、ブランドの衣料表現を実務面から支える立場を担った。その後、Palmer Trading Companyでの活動や、2015年に始動した自身の名を冠するブランドへと進み、企業デザイナーとしての経験を個人のクリエイティブ活動へ接続していく経歴の一部を形成した。American Eagle Outfitters在籍は、後年のChicano文化、ワークウェア、テーラリング、クィアな身体表現を軸とする独自のデザイン活動に先立つ、企業デザインの現場で経験を蓄積した期間として位置づけられる。

在任期

2002年から2012年までの約10年間、American Eagle Outfittersでデザイン・ディレクターを務めた。Joe BoxerやRalph Laurenでのキャリアを経た後に在籍し、個人名義のブランドを立ち上げる前段階として、企業規模のデザイン業務に継続して関わった時期にあたる。在任期の前後にはPalmer Trading Companyでの活動も重なり、企業ブランドでの実務経験と、自身の美意識を発展させる活動が並行して進んだ移行期。

在任中のコラボレーション

この人物が関わった期間に確認できるブランド間コラボレーションです。

2022.04

Calvin Klein Palace Skateboards

「CK1 Palace」として2022年4月8日に発売。デニムやTシャツ、フリースに加え、メンズ/ウィメンズのアンダーウェア、フレグランスまで広げた大型カプセル。

2023.08

Willy Chavarria Dickies

Willy Chavarria×Dickies(2023年8月頃)。オーバーサイズのボンバー、ユーティリティワークシャツ、構築的ショーツなどを含む9ピースのカプセル。

2022.01

Willy Chavarria Dickies

Willy Chavarria×Dickies。2022年春(FW22ショー文脈)で、ショー/コレクション両面にDickiesのワークウェアが組み込まれた展開。