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アーデム・モラリオグル

Erdem Moralioglu

ロンドンを拠点に活動する英国系ファッションデザイナー、ERDEM創設者兼クリエイティブ・ディレクター

国籍
イギリス
主なブランド
更新

最終更新日: 2026.07.19

アーデム・モラリオグルについて

カナダ・モントリオール生まれ、ロンドンを拠点に活動するファッションデザイナー。トルコ系の父と英国人の母を持ち、2005年に自身の名を冠したレーベルERDEMを設立して以来、現代のウィメンズウェアを代表する独立系クリエイターの一人として活動してきた。歴史上の女性や文学、肖像画、舞台芸術を丹念にリサーチし、そこから導いた物語を、ロマンティックなドレス、精緻な刺繍、レース、鮮やかなプリント、彫刻的なテーラリングへと置き換える表現が特徴。繊細さと力強さ、過去の記憶と現代的なシルエットを共存させ、詩的でありながら芯のある女性像を描き出す。ロンドン・ファッションウィークでのコレクション発表に加え、英国の美術館や歴史的建築を舞台にしたショー、ロイヤル・バレエの舞台衣装、展覧会や文化施設との協働にも取り組む。ファッションを衣服だけで完結させず、文学、芸術、歴史、舞台を横断する物語表現へと広げてきた人物。独立した創作姿勢とクラフツマンシップへの強いこだわりを軸に、ERDEMを国際的なファッションハウスへと発展させている。

キャリアタイムライン

アーデム・モラリオグルとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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ERDEM クリエイティブ・ディレクター 2005 - 現在(推定)

経歴

トロントのライアソン大学でファッションを学んだ後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでウィメンズウェアを専攻し、2003年に修士号を取得。渡英前にはヴィヴィアン・ウエストウッドでインターンを経験し、留学時にはチェヴニング奨学金を得て学費を支えた。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでは、テーラリングと服作りに加え、テキスタイルや刺繍を含む分野横断的な制作環境に触れた。
卒業前後にヴィヴィアン・ウエストウッドでアーカイブ業務を経験し、その後ニューヨークでダイアン・フォン・ファステンバーグのもとでも活動。2003年にロイヤル・カレッジ・オブ・アートを修了し、卒業コレクションがショーのトリを飾った。2005年、ロンドンで自身の名を冠したERDEMを設立。同年のFashion Fringeで注目を集め、翌年からロンドン・ファッションウィークで発表を開始した。初期から、シルクやシフォン、ヴィンテージレース、手刺繍、グラフィックな花柄を組み合わせたロマンティックで実験的なドレスを展開し、国際的な販売網を拡大。2010年に英国ファッション協議会と英国版ヴォーグによるDesigner Fashion Fundの初代受賞者となり、2014年にはBFC Womenswear Designer of the Year、2015年にはEstablishment Designer Awardを受賞した。2017年のH&Mとの協働、2018年のロイヤル・バレエ作品『Corybantic Games』の衣装制作など、ファッションの領域を越えた活動も展開。英国の美術館やナショナル・ポートレート・ギャラリー、ヴィクトリア&アルバート博物館などで発表を行い、2020年にはファッション産業への貢献によりMBEを受章。2024年にはチャッツワースで制作過程に焦点を当てた展覧会を開催し、2025年にはブランド設立20周年を記念する書籍の刊行やルーヴル美術館での展示参加へと活動を広げた。

ERDEMとの関わり

2005 - 現在
クリエイティブ・ディレクター
Erdem Moralıoğluは、2005年に自身の名を冠したERDEMを立ち上げて以来、創業者兼クリエイティブ・ディレクターとしてブランドの方向性を一貫して担う人物。前任者から美学を引き継いだのではなく、創業時からデザイン、コレクションの物語、ブランドの見せ方を自ら形成してきた。ERDEMの基盤に置かれるのは、詩的で現代的な女性性、精緻なクラフツマンシップ、歴史や文化を掘り下げたリサーチを服へ変換する姿勢。各コレクションでは、特定のミューズやこれまで語られてこなかった女性たちの物語を起点に、ロマンティックな装飾と構築的なシルエット、繊細な素材表現を組み合わせ、単なるフェミニンウェアではない複層的な世界観を展開してきた。モラリオグルはこの方法論を、ロンドンのファッションブランドとしてのERDEMに定着させるだけでなく、歴史的・文化的な場所でのショーや美術機関との接点を通じて、服を物語と空間の体験へ広げた。2015年のメイフェア旗艦店開設、2017年のH&Mとの協業など、ブランドの表現を異なる規模や文脈へ展開しながらも、手仕事と物語性を核に据える姿勢は維持されている。ERDEMにおける彼の役割は、デザイン責任者にとどまらず、ブランドの審美性、文化的な参照点、事業の成長経路を統合する創業者主導のクリエイティブ統括。

在任期

2005年のブランド創業時から現在まで、Erdem Moralıoğluが創業者兼クリエイティブ・ディレクターを務める。独立したデザイナーズレーベルとして出発したERDEMは、2010年のデザイナー・ファンド受賞、2014年の英国ウィメンズウェア部門での評価、2015年の旗艦店開設を経て活動基盤を拡大。人事交代による転換期ではなく、本人の継続的な指揮のもとで、コレクション、協業、発表形式、ブランド拠点を段階的に広げてきた在任期。

影響

モラリオグルは、ERDEMを歴史や文化のリサーチ、詩的な女性性、精緻なクラフトを結び付ける独自のブランドへと定着させた。美術館や文化施設を舞台にした発表によってコレクションを物語的な体験へ広げ、旗艦店や国際的な協業を通じて顧客接点も拡張。H&Mとの協業ではブランドの装飾性と物語性をより広い市場へ届け、ラグジュアリーの文脈を保ちながら認知と活動領域を広げる役割を果たした。

在任中のコラボレーション

この人物が関わった期間に確認できるブランド間コラボレーションです。

2025.01

ERDEM Barbour

2025年1月29日発表。Beauflower、Dhaliaなどアウター中心、Re-Lovedで25着のBeaufort再生ラインも展開。

2017.11

ERDEM H&M

繊細なプリントやテキスタイル、クラフト手法を盛り込んだERDEMらしいウィメンズ・初のメンズコレクション。