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ケイティ・ヒリアー

Katie Hillier

英国を拠点とするアクセサリーデザイナー、クリエイティブ・ディレクター

ケイティ・ヒリアーについて

英国生まれ、ロンドンとニューヨークを拠点に活動するデザイナー、クリエイティブ・ディレクター。バッグ、ジュエリー、革小物を中心とするアクセサリーデザインを専門とし、ラグジュアリーブランドの世界観を実用性と遊び心のある造形へ落とし込む仕事で知られる。1990年代後半からルエラ・バートリーとの協業を重ね、初期のコレクションでジュエリーやバッグ、スモールレザーグッズを手掛けた後、マーク ジェイコブス、ロエベ、アスプレイ、ヴィクトリア・ベッカム、ステラ・マッカートニーなどのアクセサリー開発に携わった。動物やチャームを思わせるモチーフ、鮮やかな色、端正なフォルムにひねりを加えた表現を得意とし、洗練されたクラフツマンシップと親しみやすいユーモアを両立させる点が特徴。2010年には自身のジュエリー・アクセサリーブランドHILLIERを立ち上げ、2013年からはマーク BY マーク ジェイコブスのクリエイティブ・ディレクターを務めた。ルエラ・バートリーと始めたHILLIER BARTLEYでは、英国的なテーラリングやメンズウェアの要素を取り入れた独自のスタイルを展開。2019年にはJ&M デヴィッドソン、2020年には日本発のファインジュエリーブランドAHKAHのクリエイティブ・ディレクターに就任し、ジュエリーを通じて繊細さと現代性を融合した表現を発展させている。

キャリアタイムライン

ケイティ・ヒリアーとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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Hillier London クリエイティブ・ディレクター 2010 - 継続中または終了時期不明
Marc by Marc Jacobs クリエイティブ・ディレクター 2013.05 - 2015
Hillier Bartley デザイナー 2015 - 継続中または終了時期不明
J&M Davidson クリエイティブ・ディレクター 2019 - 継続中または終了時期不明
AHKAH クリエイティブ・ディレクター 2020.07 - 現在

経歴

ウエストミンスター大学でウィメンズウェアを学び、1997年にファッションデザインの学士課程を修了。在学中にはジョン・ガリアーノやクレメンツ・リベイロらの講義に触れ、卒業後はDazed & Confusedのファッション部門や写真家ジョン・アケハーストのアシスタントを経験。ファッション編集、撮影、スタイリングに近い現場で実務を重ねた後、アクセサリーデザインへ活動の軸を移した。
1997年の大学卒業後、Dazed & Confusedのファッション部門や写真家ジョン・アケハーストのアシスタントを経て、1999年頃からルエラ・バートリーのアシスタントとして活動。ルエラの初期コレクションでジュエリー、バッグ、ベルト、スモールレザーグッズを手掛け、ブランドの特徴であるキャッチーな装飾性と英国的なユーモアをアクセサリーへ落とし込んだ。2004年には自身のデザインコンサルタント業を始め、マーク ジェイコブス、ロエベ、アスプレイ、ヴィクトリア・ベッカム、ステラ・マッカートニーなどのブランドでバッグやジュエリー、革小物を開発。2009年には英国ファッション・アワードでアクセサリーデザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、アクセサリー分野を代表するデザイナーとして評価を確立した。2010年には自身のブランドHILLIERを立ち上げ、動物モチーフやカラフルなヘアアクセサリー、ファインジュエリーを展開。2013年から2015年まではマーク BY マーク ジェイコブスのクリエイティブ・ディレクターを務め、ルエラ・バートリーとともにブランドの再活性化を主導した。2015年にはバートリーとHILLIER BARTLEYを設立し、サヴィル・ロウやメンズウェアに着想を得たウィメンズウェアとアクセサリーを発表。2019年にはJ&M デヴィッドソンのクリエイティブ・ディレクターに就任し、2020年からはAHKAHのクリエイティブ・ディレクターとしてジュエリーの全体的な方向性を担う。AHKAHでは2021年に自身の監修によるAHKAH signatureを発表し、繊細な造形と現代的な構成を組み合わせたデザインを展開している。

AHKAHとの関わり

2020.07 - 現在
クリエイティブ・ディレクター
2020年7月からAHKAHのクリエイティブ・ディレクターを務め、ブランドのジュエリーデザインとイメージ刷新を主導する立場。日本発のファインジュエリーブランドがアジアを含む海外市場へ展開を広げる局面で起用され、AHKAHが培ってきた繊細さ、純粋さ、職人技へのこだわりを受け継ぎながら、より現代的で国際性のあるデザイン言語へと再編集する役割を担う。就任後は、ブランドの新たな中核ラインとして「AHKAH signature」を手掛け、日常の中にある美しさや、光、自然、時間の移ろいといった要素をジュエリーへ落とし込んできた。シャンデリアを思わせる揺らめきや、直線と有機的な形の組み合わせ、ダイヤモンドの繊細な輝きを用い、AHKAHらしい軽やかさを保ちながら、よりモダンで洗練された造形へ展開。2021年の「finding beauty」を起点に、「resonance」「dear MUSE」「MOVE」などのシリーズを通じて、ジュエリーを特別な場面だけの装飾品ではなく、日常に寄り添い個人の美しさを引き立てる存在として提示している。従来のブランドエレメントを単純に置き換えるのではなく、身に着ける人との関係性やパーソナルな輝きを重視する視点を加え、AHKAHの既存の魅力を現代的なラグジュアリーとして広げるデザイン責任者としての在任

在任期

2020年7月にAHKAHのクリエイティブ・ディレクターへ就任。ブランドが日本国内を基盤としながら中国、台湾など海外市場への展開を強め、グローバルブランドとしての存在感を高める時期と重なる。就任後は「AHKAH signature」の立ち上げと継続的なコレクション開発を担い、2021年以降の主要シリーズに継続して関与。現行のブランド公式情報でもクリエイティブ・ディレクターとして位置づけられる

影響

AHKAHの繊細さや純粋さ、クラフツマンシップを残しながら、現代的で国際性のあるブランドイメージへ更新した点が主な影響。新ライン「AHKAH signature」では、日常の中にある美しさや自然、光の揺らめきをテーマに、シャンデリアやエレメンツなどの意匠を再解釈。ジュエリーを日常的に身に着けるパーソナルなアイテムとして提示し、ブランドの既存顧客だけでなく、より幅広い層へ向けたデザインの間口を広げる役割を果たした

J&M Davidsonとの関わり

2019 - 継続中または終了時期不明
クリエイティブ・ディレクター
2019-20年秋冬からJ&M Davidsonのクリエイティブ・ディレクターを務めた人物。八木通商傘下で再成長を目指し、30年以上ブランドを率いた創業者ジョン・デヴィッドソンとモニク・デヴィッドソン夫妻が退任した移行期に起用された。従来の主力であるレザーアクセサリーを起点に、レディ・トゥ・ウェア、シューズ、アクセサリーまで含むフルコレクションの方向性を担い、ブランドをバッグ中心の英国ヘリテージレーベルから、より広いライフスタイル型のラグジュアリーブランドへ再編集した。デビューコレクションでは、1984年の創業に結びつくベルトの要素や、アイコンバッグ「カーニバル」を手がかりに、ベルトバッグやフリンジ カーニバルなどを提案。アーカイブの意匠をそのまま復刻するのではなく、ストラップ、バックル、フリンジ、スタッズ、パステルカラーといった新しいディテールによって現代的な表情へ置き換えた。控えめでタイムレスな英国らしさを保ちながら、ポップさや遊び心、実用性を加え、バッグを中心としたブランドの認知を服や店舗空間を含む総合的な世界観へ広げた位置づけ。

在任期

2019年秋冬シーズンから就任。創業者夫妻の退任と、ブランドを所有する八木通商による再編・市場拡大の方針を背景に、新たなクリエイティブ体制の中心として迎えられた。初回コレクションはレディ・トゥ・ウェアとアクセサリーを含む総合的な内容となり、少なくとも2022年春夏の公式掲載ではクリエイティブ・ディレクターとしてクレジットされている。終了時期は公開情報上明確ではない。

影響

ブランド創業時のベルトに由来するDNAや、カーニバルなどの既存アイコンを維持しながら、フリンジ、スタッズ、明るい色彩、取り外し可能なベルトなどで再解釈した点が代表的な変化。バッグの再設計に加え、服、シューズ、アクセサリー、旗艦店の空間演出までを横断して、J&M Davidsonの静かな英国性に現代的な遊び心を加えた。

Hillier Bartleyとの関わり

2015 - 継続中または終了時期不明
デザイナー
Katie Hillierは、Luella Bartleyとともに2015年にHillier Bartleyを立ち上げた共同創業者兼デザイナー。Marc by Marc Jacobsの統合を受けて新たに始動したブランドで、Hillierはバッグやアクセサリーを中心とする専門性を生かしながら、レディ・トゥ・ウェアを含むブランド全体の方向性をBartleyと共同で設計した。Luellaでの長年の協業やMarc Jacobsで培ったアクセサリー設計の経験を基盤に、既存企業の制約から離れた、より個人的で小規模なラグジュアリーレーベルの構築を担った点が特徴。Hillier Bartleyでは、英国的なテーラリング、サヴィル・ロウ由来の生地、ベルベットやシルク、メリノウールなどの上質素材を用いた服づくりに、Hillierらしいバッグ設計とクラフトへのこだわりを接続。ブランドの女性像を、ロックンロールの反骨心と成熟した洗練を併せ持つ存在として形づくり、テーラードジャケット、トラウザー、ドレス、シャツ、バッグ、アクセサリーを一体化した世界観へと展開した。特にバッグについては、単なる服の付属品ではなく、ブランドの個性と完成度を支える主要な要素として構想し、構築的なフォルムや遊びのあるモチーフを通じてHillier Bartleyの認知を補強。Bartleyが服の物語性や女性像を主導する一方、Hillierはアクセサリー、素材感、製品の仕上がり、ブランド全体の実用性とラグジュアリー感を具体化する役割を担った。

在任期

2015年、Marc by Marc Jacobsのクリエイティブ体制が終わる移行期に、Katie HillierはLuella Bartleyと共同でHillier Bartleyを始動。初コレクションは同年秋冬向けに発表され、英国で生産する服とイタリア製のバッグを組み合わせた体制で展開された。その後の在任終了時期や現在の正式な関与状況は公開情報だけでは明確でなく、2015年以降の共同創業者・デザイナーとして整理するのが妥当。

影響

Hillierは、Hillier Bartleyを服だけでなくバッグとアクセサリーまで含めて成立するブランドへと組み立てるうえで重要な役割を果たした。彼女の設計領域によって、英国的なテーラリングと成熟した女性像に、構築的なバッグ、遊びのあるモチーフ、細部のクラフト感が加わり、ブランド独自のラグジュアリー表現が形成された。企業ブランドの派生ラインではなく、二人のデザイナー自身の感性と経験を直接反映する小規模なレーベルとして位置づけた点も大きい。

Marc by Marc Jacobsとの関わり

2013.05 - 2015
クリエイティブ・ディレクター
2013年5月、Marc by Marc Jacobsのクリエイティブ・ディレクターに就任。Marc Jacobs本人以外が同ブランドのクリエイティブ全体を統括する初めての体制で、ウィメンズウェアのデザイン・ディレクターにLuella Bartleyを迎えた二人体制の中核を担った。Hillierはそれ以前から約13年間、Marc Jacobsのアクセサリー領域でコンサルタントとして関わっており、ブランドの製品特性とチームの実務を理解したうえで、服飾、アクセサリー、ビジュアルを横断する新たな方向性を設計。Marc JacobsがメインラインやLouis Vuittonでの活動に注力する一方、Marc by Marc JacobsではHillierがチーム編成とクリエイティブの進行を主導し、Bartleyとともにブランドの再始動を担った。2014年秋冬の初コレクションでは、都市的なスポーツウェア、BMX、パンクやユースカルチャーの要素を組み合わせ、従来の拡散ラインに新鮮で活動的な視点を導入。遊びのある色彩やグラフィック、実用性を備えたウェアとアクセサリーによって、若い世代に向けたブランド像を明確化した。在任中は、Marc Jacobsの既存イメージを単に継承するのではなく、Hillier自身のアクセサリーにおける知見とBartleyの英国的で反骨的な服づくりを接続し、Marc by Marc Jacobsを独立した創造性を持つラインへ再編集した。2015年、ブランド統合に伴い体制が終わるまで、短期間ながら再編期のクリエイティブを牽引した存在。

在任期

2013年5月の就任は、Marc Jacobs本人が担ってきたMarc by Marc Jacobsのクリエイティブ運営を、専門チームへ移行する転換点。Hillierがクリエイティブ・ディレクター、Luella Bartleyがウィメンズウェアのデザイン・ディレクターを務め、Marc Jacobsは意思決定と助言に関わりながらメインラインなどへ比重を移した。2014年秋冬から新体制のコレクションが始まり、2015年春にブランドをMarc Jacobs本体へ統合する方針が示されたことで、Hillierの在任は約2年の再編期と重なる形で終結。

影響

Hillierの在任期には、Marc by Marc Jacobsの若々しく遊びのある性格が、スポーツウェアやストリート、パンクの要素を取り込んだ現代的なワードローブとして再提示された。2014年秋冬のデビュー以降、HillierとBartleyは従来のブランド運営を引き継ぐだけでなく、独自の視点による新しいクリエイティブ体制を形成。アクセサリーに強いHillierの実務経験と、Bartleyの服づくりを組み合わせたことで、ウェアとバッグ、グラフィック、キャンペーンを一体化したブランド表現を推進した点に影響の中心。

Hillier Londonとの関わり

2010 - 継続中または終了時期不明
クリエイティブ・ディレクター
2010年に自身のジュエリー/アクセサリーラインとしてHillier Londonを立ち上げた創業者兼クリエイティブ・ディレクター。バッグやジュエリー、ヘアアクセサリーなどアクセサリー領域を専門としてきた経験を基盤に、ブランド全体のデザイン言語と商品構成を主導した。Hillier Londonでは、精巧な素材使いと高級感を軸にしながら、ウサギをはじめとする動物モチーフや明るい色彩、簡潔で親しみやすい造形を取り入れ、「ラグジュアリーにユーモアを添える」独自の方向性を形成。服そのものを中心に据えるのではなく、身につける小物に個性と遊び心を与えることで、日常に取り入れやすいジュエリー/アクセサリーブランドとして位置づけた。2013年にはオンライン展開へ移行し、専門店を中心とした販売から、より広い顧客層へ接点を広げる段階にも関与。Hillier LondonにおけるHillierの役割は、単なるデザイナーにとどまらず、自身の感性、モチーフ、商品設計を一貫してブランドへ落とし込む創業者主導のクリエイティブ運営にある。

在任期

2010年のブランド立ち上げ時から関わる創業者兼クリエイティブ・ディレクター。前任者から引き継いだ交代人事ではなく、Katie Hillier自身のアクセサリーデザイン活動をブランドとして展開した関係にあたる。初期はセレクトショップを中心に販売し、2013年にはオンライン展開へ移行。在任の終了時期は明確に定まっていない。

影響

Hillier Londonに、精緻なジュエリー制作と親しみやすいユーモアを両立させる商品思想を定着させた。動物モチーフ、鮮やかな色、シンプルで印象的なフォルムを繰り返し用いることで、フォーマルなファインジュエリーとは異なる、遊び心のあるラグジュアリー・アクセサリーの立ち位置を確立。オンライン販売への移行によって、ブランドの認知と購入機会を広げる役割も担った。