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マーク・ジェイコブス

Marc Jacobs

アメリカ 1963 現在

ニューヨーク拠点のアメリカ人ファッションデザイナー/Marc Jacobs創業者、元Louis Vuittonクリエイティブ・ディレクター

最終更新日: 2026.04.13

マーク・ジェイコブスについて

アメリカ出身のファッションデザイナー、ニューヨークを拠点にウィメンズとメンズのプレタポルテ、アクセサリー、フレグランス、ビューティを横断して活動する。高校でニットとデザインに親しみパーソンズで1984年に卒業、卒業コレクションは業界で高い評価と複数の賞を獲得した。1980年代に自名義コレクションで頭角を現し、1987年にCFDAの新人賞を最年少で受賞。Perry Ellis在任中に1990年代初頭の〈グランジ〉コレクションで賛否を呼んだ後、1997年にルイ・ヴィトンのクリエイティブ・ディレクターに就任し同社の初のプレタポルテ導入や大規模なアーティスト・コラボでブランドの表現を刷新、2013年に同職を退いて自ブランドに専念した。Marc by Marc Jacobsや香水、ビューティ、Bookmarcなどで事業を多角化し、舞台性の高いショー演出とポップカルチャー参照を軸に商業性と芸術性を結ぶ表現で知られる。

キャリアタイムライン

マーク・ジェイコブスとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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Marc Jacobs デザイナー 1984 - 継続中または終了年不明
Perry Ellis デザイナー 1988 - 1992
Louis Vuitton クリエイティブ・ディレクター 1997 - 2013

経歴

ニューヨークのHigh School of Art and Designで基礎を築き、Parsons School of Design(パーソンズ)でファッションを専攻して1984年に卒業。卒業コレクションの手編みニット作品は業界で高い評価を受け、Design Student of the YearやPerry Ellis Gold Thimble、Chester Weinberg Gold Thimbleなど複数の賞を獲得し、業界関係者の注目を集めた。
マンハッタンの先鋭的ブティックでキャリアを始め、パーソンズ卒業後にロバート・ダフィーとともに1980年代に自身の名義コレクションを立ち上げて注目を集めた。1987年のCFDA新人賞受賞を契機に評価を確立し、1988年以降はPerry Ellisのウィメンズ部門で要職を務め、1990年代初頭の〈グランジ〉コレクションで国内外の議論を呼んだ。1990年代半ばに自社ブランドを再編し事業基盤を整え、1997年にルイ・ヴィトンのクリエイティブ・ディレクターに就任して同社初のプレタポルテやStephen Sprouse、Takashi Murakami、Richard Prince、草間彌生らとのコラボレーションを通じてブランド表現と商業性を拡大した。2001年に普及ライン(Marc by Marc Jacobs)を導入し、2013年以降はMarc Jacobs Beautyなどのビューティ事業や香水、書店・ライフスタイル展開を進める一方、2015年のMarc by Marc Jacobs終了など事業再編を経験しつつ名義ブランドを中心に活動を続けている。

Louis Vuittonとの関わり

1997 - 2013

クリエイティブ・ディレクター

ルイ・ヴィトンではウィメンズコレクションのクリエイティブ・ディレクターとして1997年に就任し、同社初のレディ・トゥ・ウェア体制の立ち上げとコレクション運営を担当した。伝統的なラゲージ/モノグラムの資産を継承しつつ服飾分野の組織と商品企画を導入し、メゾンをバッグ中心のメーカーからトータルなファッションハウスへと移行させた。 既存アーカイブの再解釈と外部アートの導入を軸にブランド表現を拡張した。2001年にスティーブン・スプルースのグラフィティを起用した限定コレクション、2003年に村上隆と組んだマルチカラーモノグラムなど、アート×商業の共同制作を通じてプロダクトとビジュアルの語法を再編集した。これらの共同制作によりコレクションに話題性と新しい顧客層をもたらした。 演出面では大規模で劇場的なショーを特徴とし、過去の舞台装置(駅舎や回転木馬など)を再構成する“スペクタクル”でメディアイメージを強化した。こうした演出とセレブを起用したキャスティングによりブランドの可視性を高め、ラグジュアリーの伝統とポップカルチャーの接続を図った。LVMHとのパートナーシップ下で事業的な基盤整備も進められ、2013年10月のパリ・ファッションウィークで退任して16年余の在任に区切りをつけた。

在任期

1997年にルイ・ヴィトンのウィメンズコレクションのクリエイティブ・ディレクターに就任し、ブランド初のレディ・トゥ・ウェア体制の立ち上げを担当。就任後はロバート・ダフィーらとの体制のもとでコレクション運営とアーティスト連携を進め、LVMHとの出資・パートナーシップを背景に事業基盤を拡張した。退任は2013年10月に表明され、約16年間の在任で一つの時代を形成した。

影響

ブランドへの主たる影響は、ルイ・ヴィトンをラゲージ中心のメゾンから総合的なファッションハウスへ転換させた点にある。レディ・トゥ・ウェアの立ち上げ、アーティストとの限定コラボ、そして舞台性の高いショー演出により商品構成とコミュニケーションを刷新し、新たな顧客層の獲得とメディア露出の増加をもたらした。これらの変化がルイ・ヴィトンの現代的なファッションアイデンティティ確立に寄与した。

Perry Ellisとの関わり

1988 - 1992

デザイナー

Perry Ellisのウィメンズデザイン責任者(副社長相当)として1988年に参加し、女性向けコレクションと各種ライセンス商品のデザイン統括を担当した。 ロバート・ダフィーと共同でデザインチームに加わり、ダフィーが事業側を担う体制のもとでデザイン指揮を行った。 伝統的にクリーンでスポーティーなブランド美学を出発点に、若者文化やストリート由来のモチーフをラグジュアリーな素材と縫製で再解釈する方向へと舵を切った。 在任中にトム・フォードなど若手スタッフを登用し、チーム編成やモデル選定にも新しい視点を持ち込んだ。 とくに1992年に発表したスプリング1993コレクション(実際は1992年秋の発表として扱われる)では、フランネル風のシルクシャツやネグリジェ風のシフォンドレス、コンバットブーツといった要素を組み合わせ、Kate MossやNaomi Campbellらを起用してストリート的な美学をハイファッションに落とし込んだ。 このコレクションは批評界と業界から大きな注目と論争を呼んだが、商業面では期待に応えられず、ブランド側との方針差が顕在化して最終的に同社を離脱/解任される結果となった。 短期的にはPerry Ellisの販売戦略とイメージの齟齬を露呈した一方、長期的には90年代のストリート→ランウェイの潮流形成に大きな影響を与え、デザイン史上の重要な転換点として位置付けられる。

在任期

1988年にPerry Ellisのウィメンズデザイン副社長(クリエイティブ責任者相当)として就任し、女性向けコレクションとライセンス管理の中核を担った。 1992年秋に発表したスプリング1993コレクションをめぐる評判の分裂と商業的課題が表面化し、その後1992年末から1993年初頭にかけて同社を離脱/解任したとされるため、年次表記に資料差がある移行期として扱う。

影響

在任中の代表的な影響は、ストリートやオルタナティブ文化の要素を高級素材で再構築し、ランウェイにストリート由来の美学を持ち込んだ点。 スプリング1993の「グランジ」コレクションは即時的には商業的失敗と社内方針の対立を招いたが、CFDAによる評価や後年の再評価を通じて90年代のトレンド形成と表現手法に長期的な影響を残した。

Marc Jacobsとの関わり

1984 - 継続中または終了年不明

デザイナー

関連ブランド

関わったグループ

在任中のコラボレーション

2008.09

Louis Vuitton COMME des GARÇONS

2008年、東京の期間限定ストアにて、川久保玲デザインによる6型のワンオフバッグを受注販売。電話やネット注文不可の特別受注方式となった。

2008.09

Louis Vuitton COMME des GARÇONS

2008年、青山店舗内での6点限定バッグカプセル&共同スペース。川久保玲デザインのLV仕様バッグ等。

2025.11

Marc Jacobs Dr. Martens

“Kiki Boot”をDr. Martensのソール設計等と融合し再解釈した特別モデル。2025年11月発売予定。

2025.11

Marc Jacobs Dr. Martens

Kiki BootをDr. MartensらしいCorranヒールなどでアップデートし、2025年にリリース。

2025.10

Marc Jacobs A.P.C.

Marc Jacobs × A.P.C.は2025年10月2日発売、カレッジ/プレップをテーマにバッグやデニム等26型のカプセルを展開。

2025.10

Marc Jacobs A.P.C.

Marc Jacobs×A.P.C.カプセル。26型でデニム・ワークジャケット・バッグ等、両者シグネチャーが融合したNY×Parisな内容。2025年10月発売予定。

2025.09

Marc Jacobs Converse

Marc Jacobs×Converse。Fall 2025“JOY”テーマでChuck 70をアーティストアレンジ含めて限定展開、2025年9月発表。

2025.05

Marc Jacobs Starface

Heaven by Marc Jacobs×Starface初コラボ。アクネパッチやコンパクトのセットをHeaven側オリジナルグラフィック仕様で展開。2025年5月発売。

2025.03

Marc Jacobs Y/Project

Heaven by Marc Jacobs×Y/Projectカプセル。ウィメンズの誇張プロポーションやパンク記号をY2K文脈で再解釈した2025年春の限定ドロップ。

2024.11

Marc Jacobs Vaquera

Y2K文脈のStam Bagを、Vaqueraのマネーグラフィックや安全ピン等で再構築した特別版。2024年11月に告知・販売予定。

2024.10

Marc Jacobs Denim Tears

Marc Jacobs×Denim Tears。Tote Bagにコットンリースモチーフと“The Tears Bag”表記。限定トートとして2024年10月リリース。

2024.07

Marc Jacobs Dilara Findikoglu

Heaven by Marc Jacobs×Dilara Findikogluの6ピース級カプセル。パンク/90sスタイルをDilaraのゴシック視点で再解釈。2024年7月発売予定。

2024.07

Marc Jacobs Cactus Plant Flea Market

Marc Jacobs 40周年記念。1985年の“Smiley Sweater”をCPFMのダブルビジョン解釈で再構築。2024年7月発売。

2024.06

Marc Jacobs Melissa

Melissaとの第2弾。The Becky(プラットフォーム)、The Mule、The Ruby(バレエフラット系)など新型フットウェアを中心に展開。2024年6月発売。

2024.03

Marc Jacobs Anna Sui

Marc Jacobs 40周年記念カプセル。Miss and Mister Marcを配したSnapshot Bagや記念ヴァーシティジャケット等を展開。2024年春発売。

2024.03

Marc Jacobs Sandy Liang

Heaven by Marc Jacobs×Sandy Liang初コラボ。大きなリボンを意匠化したバッグや、アパレル(ボレロ/ドレス等)を展開する2024年春カプセル。

2024.02

Marc Jacobs Kiko Kostadinov

Kiko KostadinovとASICS SportStyle、Heavenの三者協業第2弾。GEL-LOKROS等新型シューズやグラフィックアパレル展開、2024年2月発売。

2024.02

Marc Jacobs ASICS SportStyle

Heaven by Marc Jacobs×Kiko Kostadinov×ASICS SportStyleコラボ。GEL-LOKROSなど新型シューズやグラフィックアパレルを展開。2024年2月発売。

2024.02

Marc Jacobs Pat McGrath Labs

Pat McGrath Labsのリップ(MatteTrance)をMarc Jacobs 40周年文脈で特別刻印・パッケージで限定リリース。2024年2月発売。

2023.10

Marc Jacobs Dr. Martens

Heaven by Marc Jacobs×Dr. Martens第3弾コラボ。Addina Bex系Mary Janeを中心に、90s素材とベア意匠を融合。2023年10月展開。

2023.07

Marc Jacobs Blumarine

Heaven by Marc Jacobs×Blumarine初コラボ。Y2Kフェミニンテーマのカプセルで、ピンクカモ柄や刺繍デニム、トップスなど全11型を展開。

2023.06

Marc Jacobs Melissa

Melissaとの第1弾コラボ。クロッグやプラットフォームサンダル、スライドなど、モノグラムとサステナ素材を特徴に展開。2023年6月販売開始。

2023.05

Marc Jacobs Fendi

Marc Jacobsとの初コラボ。Baguette 25周年ショーで要素提示後、フルカプセルとしてRTWやバッグなどを5月発売。

2023.03

Marc Jacobs Stray Rats

Heaven by Marc Jacobs×Stray Ratsの初コラボ。コーチジャケット、ニット、フーディ、Tシャツなどを展開、Deftonesアートワークがテーマ。

2023.03

Marc Jacobs Anna Sui

Anna Sui 1997年コレクションのフェアリーウィング装飾品をHeaven文脈で復刻。限定リイシューとして展開。

2023.02

Marc Jacobs Kiko Kostadinov

Kiko Kostadinov初コラボ。Heaven側の象徴的モチーフとKiko側のパッチ・ビーズアクセ等アップリケ的デザインで16型を展開。2023年2月販売。

2022.11

Marc Jacobs doublet

日本限定カプセルコラボ。廃車シートベルト再利用ストラップや手縫い装飾を施したバッグ、ウェアなど幅広い展開。

2022.11

Marc Jacobs Online Ceramics

Heaven by Marc Jacobs×Online Ceramicsの6ピース級カプセル。Tシャツやベストなどサイケ系グラフィックを落とし込み展開。2022年11月販売開始。

2022.09

Marc Jacobs Fendi

Baguette 25周年記念ショー(2022年9月)で、Marc Jacobsのタイポグラフィやロゴを採用したBaguetteを披露。

2022.06

Marc Jacobs Dr. Martens

Heaven by Marc Jacobs×Dr. Martensコラボ。Mary Jane(Addina DS BEX)とサンダル(Ricki)を90s/Heavenモチーフで再構築。

2021.11

Marc Jacobs Dr. Martens

Heaven by Marc Jacobs第2弾コラボ。AUDRICKデイジーブーツやタータンシューズ等を展開。チャームやアイレット装飾も特徴。

2020.09

Marc Jacobs Dr. Martens

Dr. Martens 1460 Remasteredモデルを再解釈したコラボ。2020年9月に公式ストア等で販売。

2020.09

Marc Jacobs Dr. Martens

“1460 Remastered”第9弾。ゴールドチャーム/チェーンが特徴のヴィーガン1460モデル。

2020.08

Marc Jacobs Cactus Plant Flea Market

Marc Jacobs本人のタトゥーをモチーフにした、フーディ等5ピース級カプセル。2020年8月グローバル発売。

2019.01

Marc Jacobs Anna Sui

“Redux Grunge”文脈で両ブランドのアーカイブグランジピースをリイシュー。各ブランドブティックとポップアップで展開。

2018.05

Marc Jacobs Anna Sui

Heaven by Marc JacobsとAnna Suiの2024年コラボ。ボレロ、メッシュトップ、ビーニーなど複数SKUで商品展開。(発売日未確定)

2017.06

Marc Jacobs VANS

Vansとの初コラボ。定番Slip-OnにMarc Jacobsグラフィックを載せた限定モデルを展開し、専用Sharpieペン付属でカスタム体験も訴求。200足未満の極少数で販売。

関連する人物

Louis Vuitton

2023 - 継続中または終了年不明

ファレル・ウィリアムス

クリエイティブ・ディレクター

ファレル・ウィリアムスについて

米国出身のミュージシャン/プロデューサー、起業家兼ファッションデザイナー。Billionaire Boys Club共同創業者、ルイ・ヴィトン メンズ クリエイティブ・ディレクター

アメリカ出身のミュージシャン、音楽プロデューサー、起業家、ファッションデザイナー。拠点は主に米国。ヴァージニア・ビーチ生まれで、プリンセス・アン高校でチャド・ヒューゴと出会い音楽制作を始め、ノースウェスタン大学に進学したが在学中に中退して制作と活動に専念。ネプチューンズやN.E.R.D.の一員として多数のヒットを生み、グラミーを複数回受賞。2003年にNIGOとBillionaire Boys Club/ICECREAMを創設しストリートウエア界で存在感を確立。素材開発やサステナビリティ事業(Bionic Yarn、RAW for the Oceans)に関与し、アディダスやシャネル、モンクレール、ユニクロ等とのコラボレーションで商業展開を拡大。2020年にスキンケアブランドHumanraceを立ち上げ、教育支援を目的としたFOHTAやメディアプラットフォームI Am Otherの活動も並行。2023年にルイ・ヴィトンのメンズクリエイティブ・ディレクターに就任し、初コレクションではダミエを再解釈した「Damoflage」を提示。ストリートカルチャーとクラフツマンシップを結びつける表現とコラボレーション志向が特徴で、音楽とファッションを横断する活動を継続している。

Pharrell Williams

2018 - 2025

フランチェスカ・アムフィシアトロフ

アーティスティック・ディレクター

フランチェスカ・アムフィシアトロフについて

ジュエリー&ウォッチデザイナー/元ルイ・ヴィトン アーティスティック・ディレクター(国際活動)

フランチェスカ・アムフィシアトロフはジュエリーとウォッチを中心に活動するデザイナー兼キュレーター。東京生まれで国際的に育ち、英国の美術教育を経てブランド・コラボレーションと展覧会企画を往復する多面的なキャリアを持つ。2013年にティファニーのデザイン・ディレクターに就任してTiffany TやHardWearなどの主要コレクションを手掛け、2018年にルイ・ヴィトンのジュエリー&ウォッチ部門アーティスティック・ディレクターに就任。ハイジュエリーの物語性と日常使いのアクセサリーを横断するプロダクト設計、素材と職人技への継続的な探究を特徴とする。2025年初めにルイ・ヴィトンを退任し、個人ブランドや共同プロジェクトに注力している。

Francesca Amfitheatrof

2018 - 2021

ヴァージル・アブロー

アーティスティック・ディレクター

ヴァージル・アブローについて

デザイナー・クリエイティブ・ディレクター(Off-White創業者、ルイ・ヴィトン元メンズ・アーティスティック・ディレクター)。

アメリカ出身のデザイナー/クリエイティブ・ディレクター。ロックフォード(イリノイ)生まれでシカゴを拠点に国際的に活動した。大学で土木工学を学び、イリノイ工科大学で建築の修士号を取得した後、音楽やアート領域で経験を積み、カニエ・ウェストのクリエイティブチームでツアーやアルバムのビジュアル制作に関与した。2012年にPyrex Visionを起ち上げ、2013年にミラノ拠点でOff-Whiteを創設。引用符やジップタイ、斜めのラインを多用する視覚コードと、ストリートカルチャーとハイファッションを接続する手法で注目を集め、ナイキやイケア、ジミー・チューなどとのコラボレーションを実施した。建築的なものづくりの視点とヒップホップのサンプリング的発想を融合させ、既存の記号やプロダクトを再文脈化する手法で知られた。2018年にはルイ・ヴィトンのメンズ・アーティスティック・ディレクターに就任し、2019年にはMuseum of Contemporary Art Chicagoで回顧展『Figures of Speech』が開催された。2021年11月28日、希少な心臓の悪性腫瘍(cardiac angiosarcoma)により41歳で逝去。

Virgil Abloh

2013 - 継続中または終了年不明

ニコラ・ジェスキエール

アーティスティック・ディレクター

ニコラ・ジェスキエールについて

ファッションデザイナー/ルイ・ヴィトン ウィメンズ アーティスティック・ディレクター(パリ拠点)

フランス出身のファッションデザイナー。パリを拠点にウィメンズコレクションの創作を行い、ルイ・ヴィトンのウィメンズ・アーティスティック・ディレクターを務める。幼少期から服飾に関心を持ち、15歳でアニエスベーなどでインターンを経験し、1990年代初頭にはジャン=ポール・ゴルチエのもとでアシスタント勤務を経て実務を学んだ。1995年にバレンシアガのライセンス業務に関わり、1997年に同社のクリエイティブ・ディレクターに抜擢されてブランドの復興を牽引。2012年の離脱後、2013年にルイ・ヴィトンの指揮を執るようになってからは、建築的な舞台演出と過去のモチーフの現代的再解釈を通じて同社の表現を更新している。シグネチャーはややAライン寄りの構築的シルエットと素材の実験、過去の要素を現代的に組み替えるハイブリッドな美意識で、国際的な受賞歴と商業的成功の双方を獲得している。

Nicolas Ghesquière

2013 - 2018

キム・ジョーンズ

アーティスティック・ディレクター

キム・ジョーンズについて

イギリス出身のファッションデザイナー。元ディオール・メンとフェンディのアーティスティックディレクター

キム・ニクラス・ジョーンズ(Kim Niklas Jones、1973年9月11日生まれ)は、ロンドン出身のイギリス人ファッションデザイナーで、メンズウェアの刷新とメゾン文化の現代化を得意とするクリエイターです。カンバウェルでグラフィックと写真を学び、中央聖マーチンズでメンズウェアを専攻してキャリアを開始。卒業後は自身の名義ブランドを立ち上げ、ダンヒルのクリエイティブディレクターを経てルイ・ヴィトンでメンズの表現を拡張し、2018年からディオール・メンのアーティスティックディレクターを務めました。ストリートカルチャーとラグジュアリーを接続するコラボレーション(例:ルイ・ヴィトン×シュプリーム)や、アーティストとの共同プロジェクト、BTSなどの舞台衣装制作、さらにはディオール・メンでのメンズ・オートクチュール導入など多面的な仕事で注目を集めています。公的な栄典として2020年にOBEを受章し、2025年にはフランスのレジオン・ドヌール(シュヴァリエ)を受けています。

Kim Jones

2007 - 2015

ロレンツ・バウマー

アーティスティック・ディレクター

ロレンツ・バウマーについて

ジュエリーデザイナー/メゾン創業者・ディレクター(パリ拠点)

フランスを拠点に活動するジュエリーデザイナーで、パリ・ヴァンドーム広場19番地にメゾンを構える創業者兼ディレクター。1965年ワシントンD.C.生まれで、外交官である父の赴任先を転々とするなか15歳でパリへ移住し学業を修めた。エコール・サントラル・パリで工学とデザインを学んだ後、1988年にジュエリー制作を始め、1992年に自身のメゾンを設立。シャネルのジュエリー制作を長年手掛けた後、2007年にルイ・ヴィトンのジュエリー部門アーティスティック・ディレクターに就任し、同社で複数のコレクションを発表した。2010年のモナコ王室のティアラ制作や2013年のヴァンドーム19番地でのブティック開設を経て、隕石や香りを組み込むチタニウム、ダイヤモンドの新技法など素材・技術の実験を通じた作品発表を続けている。

Lorenz Bäumer

1910 - 1970

ガストン=ルイ・ヴィトン

デザイナー

ガストン=ルイ・ヴィトンについて

フランスの実業家・デザイナー・コレクター、Louis Vuitton三代目当主(拠点:アニエール=シュル=セーヌ)

ルイ・ヴィトン家の三代目にあたり、アニエール=シュル=セーヌを拠点に活動したフランスの実業家・デザイナー兼コレクター。1883年生、1970年没。家業の工房と旅の文化に育ち、1920年代にハウスの表現を芸術的に拡張して1925年の国際装飾美術展への参加を実現。香水『Heures d’Absence』(1927)の創出をはじめ時計や車載用品など新たなメティエへの進出を推進し、1930年代にはKeepall、Speedy、Noéなど柔軟な素材を用いたソフトバッグを導入して旅用品の小型化と日常化を促進。店舗ディスプレイやショーウィンドウ演出にも関与し、1908年にはLVサークルロゴを商標登録した記録がある。刀の鍔を含む旅関連の膨大な収集を続け、そのコレクションは2017年に『La Chambre des merveilles』として書籍化され公開された。旅と実用を軸にハウスの近代化を支えた人物。

Gaston-Louis Vuitton

1892 - 1936

ジョルジュ・フェレオル・ヴィトン

デザイナー

ジョルジュ・フェレオル・ヴィトンについて

ルイ・ヴィトン二代目当主/デザイナー・事業家(フランス)。

フランスのデザイナー兼事業家。ルイ・ヴィトンの一人息子としてアニエール=シュル=セーヌに生まれ、パリを拠点にトランクや旅行用品の設計・事業運営を担った人物。1857年7月13日生、1936年10月26日没。1892年に父ルイの死後に当主を継ぎ、模倣対策とブランド化を柱に事業を再編した。1888年のダミエ導入や1896年のモノグラム創案で視覚的識別を強化し、施錠機構の改良や自動車時代に適した角型トランクの開発などで機能面の革新を進めた。1885年のロンドン出店や1893年のシカゴ万国博出展で海外販売網を拡大し、1914年のシャンゼリゼ本店整備で店舗体験の近代化を図った。顧客向けの贈答用ミニトランクや旅行ガイド『Le Voyage』の刊行などを通じて顧客体験とブランド伝承の基盤を構築した。

Georges Ferréol Vuitton

1854 - 1892

ルイ・ヴィトン

デザイナー

ルイ・ヴィトンについて

フランスのトランク職人・起業家。パリを拠点に高級トランクと旅行用品の基礎を築いた創業者

フランス出身のトランク職人・起業家。パリを拠点に高級旅行用トランクとパッキング技術を確立した人物。1821年8月4日にジュラ地方のアンシー(現ラヴァン=シュル=ヴァルーズ付近)で生まれ、13歳で故郷を離れてパリへ向かい、16歳でロマン・マレシャルの工房に入門して箱作りとパッキングの技術を習得した。1853年に皇后エウジェニーの専属パッカーに任命され、1854年にパリのリュ・ヌーヴ=デ=カピュシーヌに自身の工房を開設。1858年に平蓋の直方体トランクと防水キャンバスを導入して積載性と耐久性を向上させ、1867年には「パッキングおよび旅行用トランク」の意匠を特許登録してトランクの基本構造と意匠を確立した。1859年にアニエールに生産拠点を設け、博覧会での受賞を通じて名声を高めた。1892年に没し、子のジョルジュらが事業を継承・拡大した。

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