LOUIS VUITTON
ルイ・ヴィトン
概要
キャッチコピー
"The Spirit of Travel"
概要
旅の精神を未来へ継ぐラグジュアリー
1854年創業のLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)は、トランク製造の技術と「旅」の哲学を礎に、バッグ、プレタポルテ、シューズ、時計、ファインジュエリー、フレグランスまでを展開するラグジュアリーメゾンです。現在はウィメンズをニコラ・ジェスキエール、メンズをファレル・ウィリアムズが率い、象徴的なモノグラムとダミエ、先端技術と高度なクラフツマンシップで、時代に即したアイコンを更新し続けています。
- 旅とトランクのDNA
- モノグラムとダミエの象徴性
- クラフト×イノベーションの融合
バックグラウンド
Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)は1854年、パリのヌーヴ=デ=カプシーヌ通りで創業しました。創業者ルイ・ヴィトンは荷造り職人として、当時主流だった丸蓋を平らな蓋へ改良し、軽量なトリアノン・キャンバスを用いた積み重ね可能なトランクを1858年に生み出します。旅の常識を変えたこの発明は、メゾンの機能美と耐久性の基準を定める原点となりました。
息子ジョルジュは1888年にダミエ・キャンバス、1896年に花と星のモチーフを組み合わせたモノグラムを制定し、模倣対策と審美性を両立させます。1914年にはシャンゼリゼに当時世界最大級の旅行品店を開設し、国際的評価を確立。1959年には現代の使用に適したしなやかなコーティング・モノグラムへと素材を刷新し、旅行鞄からハンドバッグの時代へ橋渡しを行いました。
1978年の日本展開はアジア戦略の起点となり、のちの直営網と顧客体験のモデルへ発展します。1987年にはモエ・ヘネシーと統合してLVMHが発足し、ルイ・ヴィトンはグループの中核として多角化を加速。1997年、マーク・ジェイコブスがアーティスティック・ディレクターに就任し、メゾン初のプレタポルテを発表。トランクのDNAをファッションへ接続する転機となりました。
2000年代はスティーブン・スプラウスや村上隆との協業でラグジュアリーの表現を更新。2014年にはフランク・ゲーリー設計のフォンダシオン ルイ・ヴィトンがパリに開館し、文化支援の姿勢を可視化します。メンズでは2018年にヴァージル・アブローが就任し、ストリートとクラフトを架橋。2023年にはファレル・ウィリアムズが後任となり、旅の精神をポップカルチャーの文脈で再解釈する現在へと至っています。
価格帯
ブランド基本情報
ブランド名 | LOUIS VUITTON |
---|---|
読み方 | ルイ・ヴィトン |
国 | フランス |
設立 | 1854年(171年) |
定番アイテム
モノグラム・キャンバス
ジョルジュ・ヴィトンが19世紀末に考案したLVと花の総柄。耐久性の高いコーティングキャンバスによりトランク由来の実用性と軽さを両立し、ブランド最強の識別性を確立。世紀を超えてバッグから小物まであらゆるカテゴリーを支えるルイ・ヴィトンの象徴的柄。
- LVと花モチーフの連続パターン
- 軽量なコーティングキャンバス素材
- トランク起源の耐久性と防汚性
ダミエ・キャンバス
市松模様のチェスボード柄として19世紀に誕生。モノグラムと双璧を成す定番ラインで、1990年代に現代的に再解釈されグローバルに復権。落ち着いた品格と耐久性がビジネスから旅行まで幅広い需要を支え、エベヌ/アズール/グラフィットなど派生も定着。
- 市松模様のチェッカーパターン
- エベヌ・アズール・グラフィットのバリエーション
- モノグラムと並ぶコアライン
スピーディ
旅行鞄キーポルを日常用に縮小したボストン型アイコン。都市生活に合う軽さと容量で人気を確立し、モノグラムやダミエなど多素材で展開。オードリー・ヘプバーンの愛用で認知が世界的に広がり、ハウスのデイリーバッグの代表格となった。
- キーポル由来のコンパクト設計
- ダブルハンドルのボストン型
- ヘプバーン着用で象徴的地位を獲得
キーポル
1930年代に登場したソフトラゲージの原点。折りたためる軽量ボディと強靭なトリミングで旅のスタンダードを刷新し、トランク中心だった時代からモビリティ重視へと価値観を転換させた。現在もサイズと素材の多様な展開でメゾンの旅の象徴。
- 軽量コーティングキャンバスのソフトボディ
- ダブルジップとパドロックの開口部
- バンドリエール仕様で斜め掛け対応
ノエ
ガストン=ルイ・ヴィトンがシャンパン5本を運ぶために考案したバケット型。ドローストリングで容量を可変でき、実用性とファッション性を兼備。トランク技術を日常の鞄へ応用した代表作として、エピやモノグラムなど多素材で長く愛される。
- シャンパン5本由来のバケット設計
- ドローストリングによる開閉と容量調整
- 多素材・多サイズの長期展開
ネヴァーフル
マーク・ジェイコブス期に登場した大容量トート。軽量で肩掛けしやすく、サイドレースでシルエットと容量を調整可能。付属ポーチやリバーシブル風の内装など実用性が支持され、現行コレクションの売上を牽引する現代の定番。
- サイドレースで容量と形を調整
- 軽量キャンバスとスリムハンドル
- 内装ライニングと付属ポーチの実用性