KENZO
ケンゾー
主領域
副領域
最終更新日: 2026.03.09
KENZOとは
KENZO(ケンゾー)は、1970年にデザイナーの高田賢三がフランス・パリで創設したファッションブランド。ウィメンズ/メンズのプレタポルテやアクセサリーを中心に展開し、フレグランスはKENZO PARFUMSとして展開する。プリントのミックスや洗練された色使いをコードに、自然と文化的多様性を祝福する姿勢を掲げ、1993年からLVMHグループのメゾンとしてグローバルに展開している。
コンセプト
Kenzo has been infusing positive energy and contagious freedom for half a century by boldly proclaiming a polychrome, daring and borderless fashion that celebrates nature and cultural diversity.
ブランド史
KENZOは1970年4月14日、高田賢三がパリ・ギャルリー・ヴィヴィエンヌ39番地でブティック「JUNGLE JAP」を開き初コレクションを発表したことに始まる。Passage Choiseul、のちにPlace des Victoiresへ拠点を移し、鮮烈な色彩、重層的なプリント、自然や異文化を取り込む視覚言語が早期に確立された。創業期に形成されたこの表現は以後のプロダクトとコミュニケーションの軸となっている。
1993年にLVMHの傘下に入り、国際的な流通網と組織基盤が整備された。高田賢三は1999年にメゾンを離れ、その後は組織的な世代交代とブランド・コードの再編集が進んだ。傘下化はブランドのグローバル展開を加速させる一方で、メゾンとしての運営体制の転換点ともなった。
2011年以降は外部のクリエイティブを迎える再活性化期に入り、アーカイブの章立て再編集やコラボレーション、映像といった発信で認知を刷新し、新たな顧客接点を構築した。これらの施策はブランドの可視性を回復する役割を果たした。
2019年の短期体制を経て、2021年にNIGOがアーティスティック・ディレクターに就任した。NIGOはBoke Flowerなどの新しいビジュアルアイコンを導入し、KENZOはLVMH傘下で創業期のプリント・色彩・自然のモチーフを現代的に再解釈するフェーズにある。現在は歴史資産の尊重と現代的編集を両立させることがブランドの核となっている。
デザイナー史
高田賢三(高田賢三/Kenzo Takada)── 在任 1970–1999
創業者兼初代デザイナー。プレタポルテの視点でブランドの骨格を定め、直線裁ちやゆとりあるシルエット、「ビッグ・ルック」を導入して身体の自由を重視する服づくりを確立した。花やジャングル的モチーフ、異文化を編集するプリントの重ね、鮮烈な色彩感覚でKENZOの美学を構築し、ショーをパーティやスペクタクルへと拡張した。
ジル・ロジエ(Gilles Rosier)/ロイ・クレイバーグ(Roy Krejberg)── 在任 移行期(1999年頃〜2003年頃)
高田退任後の移行期にウィメンズはジル・ロジエ、メンズはロイ・クレイバーグがそれぞれを担った。ロジエは既存の「ミックス」コードを都市的に再編集し、キモノ袖や帯の要素を取り込みつつルーズなフォルムで現代化を図った。クレイバーグはメンズを専任で統括し、日本的アクセントを現代的なコンテンポラリー・メンズへ落とし込んだ。在任期間や表現の詳細は資料によって差異があるため移行期の担当として整理する。
アントニオ・マラス(Antonio Marras)── 在任 2003–2011
2003年にウィメンズの責任者として参加し、2008年にブランド全体のクリエイティブを統括。ロマンティシズムと演劇性を軸に、刺繍やクロシェ、パッチワーク的コラージュといった豊かなテクスチャーで物語性を強化した。舞台的な演出で「パッチワーク文化の舞台」としてKENZOのアーカイブ性を拡張した。
ウンベルト・レオン(Humberto Leon)/キャロル・リム(Carol Lim)── 在任 2011–2019
共同クリエイティブ・ディレクターとして就任し、アーカイブの再編集(La Collection Memento)やタイガー・グラフィックの再活性化を通じてブランドの若年層接続を強化した。コラボレーションや映像、商品化戦略を軸にコミュニケーションを再設計し、KENZOをポップでグラフィックな語りに移行させた。
フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista)── 在任 2019/07/01–2021/06/30
2019年就任。ショーの「装置」から服そのものへ重心を戻す方針を掲げ、着られる服の実用性と自然への関心を打ち出した。店舗空間の再設計やサステナブルな素材利用など、プロダクトと空間両面でブランド表現の現実性を高める試みを行った。任期は短いが服の設計に回帰する段階を提示した。
NIGO(NIGO/長尾智明)── 在任 2021–現在
2021年就任。創業期アーカイブ(Kenzo JeansやJungle等)を参照しつつ、デニム/ワークウェア/アメリカーナや日本的ディテールをメゾンに接続する編集を行っている。Galerie Vivienneでのデビューや「Boke Flower」など新たなグラフィックを導入し、コラボレーションのタイミングを管理しながら商品群を記号化して流通させる運用に移行した。服を主役に据えつつ「楽しさ」をコアに据える姿勢で、商品性と文化的露出の両立を図っている。
グループ・サブライン・コレクション
KENZO
コラボレーション
2016.11
H&M
キャロル・リム&ウンベルト・リオン時代のKENZOらしい色彩・プリント・遊び心が詰まったカラフルな大量展開。
人物
人物タイムライン
KENZOに関わった人物を年単位で横に並べています。
左右にスクロールして確認
人物 / 役職
70
1970
71
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2024
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2025
26
2026
高田 賢三
ジル・ロジエ
ロイ・クレイバーグ
アントニオ・マッラス
ウンベルト・レオン
キャロル・リム
フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタ
長尾 智明
1970 - 1999
1999 - 2003
1999 - 2003
2003 - 2011
2011 - 2019
2011 - 2019
2019 - 2021
2021 - 継続中または終了年不明
FASHION GROUP
ラグジュアリーコングロマリット
LVMH(Moët Hennessy Louis Vuitton)は1987年にフランス・パリで誕生した世界最大級のラグジュアリーコングロマリット。ファッション&レザー、香水・化粧品、時計・宝飾、ワイン&スピリッツ、小売を横断し、Louis...