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長尾 智明

ナガオ トモアキ

Tomoaki Nagao

日本 1970 現在

ファッションデザイナー/クリエイティブディレクター、DJ、音楽プロデューサー、起業家。ストリートカルチャーを基軸にブランド運営と多領域で創作活動を行う。

最終更新日: 2026.03.09

長尾 智明について

長尾智明(NIGO®)は、日本を代表するストリートウェアのクリエイターで、ファッションデザイナー、DJ、音楽プロデューサー、起業家として多面的に活動している。1993年に原宿でショップ『NOWHERE』を開き、自らのブランドA Bathing Ape(BAPE)を立ち上げ、カモフラージュや“シャークフーディー”などの象徴的プロダクトで国内外のストリートカルチャーに大きな影響を与えた。 ファレル・ウィリアムスとの共同でBillionaire Boys Club/Ice Creamの展開に関わり、自身でもNIGOLDやHuman Madeを立ち上げるなどブランド運営とコラボレーションを重ねてきた。 2011年にBAPEはI.Tグループへ売却され、2013年に同ブランドを離れた後も、UNIQLO UTのクリエイティブ・ディレクターやメゾンKENZOのアーティスティック・ディレクター就任(2021年)をはじめ、ファッション、音楽、アートを横断する創作活動を続けている。 音楽面では2022年に多くの著名アーティストを迎えたアルバム『I Know NIGO!』を発表し、コレクションをSotheby’sでキュレーションするなどアート収集・発信にも力を入れている。

キャリアタイムライン

長尾 智明とブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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A BATHING APE デザイナー 1993 - 2013
Human Made デザイナー 2010 - 継続中または終了年不明
KENZO アーティスティック・ディレクター 2021 - 継続中または終了年不明

経歴

文化服装学院でファッション編集を学び、卒業後はファッション誌の編集やスタイリングなど現場経験を積んだ。学生時代から編集・ビジュアル制作の経験を活かして、ブランドのグラフィックやプロモーションに編集的視点を取り入れている。
1993年に原宿でセレクトショップ『NOWHERE』を開設し、同年にA Bathing Ape(BAPE)を立ち上げてストリートウェア界に衝撃を与えた。BAPESTAなどの代表作で2000年代に国際的な支持を獲得し、以降はブランド展開とコラボレーションを重ねる。2000年代中頃にはファレル・ウィリアムスと協働してBillionaire Boys Club/Ice Creamの立ち上げに関わり、2009年に個人会社NIGOLDを設立、2010年にHuman Madeをローンチした。2011年にBAPEの経営権がI.Tグループへ移り、2013年に創業者としての役割を離れた後は、UNIQLO UTのクリエイティブ・ディレクター就任(2014年)や主要ブランドとのコラボレーションを経て、2021年にKENZOのアーティスティック・ディレクターに就任。音楽ではDJ/プロデューサーとして活動し、2022年にアルバム『I Know NIGO!』を発表、また自身のコレクションをSotheby’sでキュレーションするオークションなどアート収集・企画も行い、ファッションと音楽・アートを橋渡しする活動を続けている。

KENZOとの関わり

2021 - 継続中または終了年不明

アーティスティック・ディレクター

長尾智明(通称 NIGO)は、2021年9月にケンゾーのアーティスティック・ディレクターに就任して以来、メゾンのクリエイティブ全体を統括し、ブランドのアイデンティティ再構築を主導しています。就任発表は2021年9月15日、公式着任日は同年9月20日とされ、ケンゾー創業者ケンゾー・タカダ以降で久々の日本人ディレクターという文脈で注目を集めました。長尾はケンゾーの日本的ルーツや創業期のアーカイブを掘り起こす一方で、自身が築いてきたストリートウェアの美学を取り込み、テーラリングとワークウェアを混ぜた「real-to-wear」的な方向性や、花柄など既存モチーフの現代的再解釈を掲げています。2022年1月のパリ・ファッションウィーク(メンズ)でのデビューでは、創業当時の足跡を意識した会場演出やアーカイブバッグの復刻を行い、月次の限定ドロップ導入や音楽演出を含むショー構成で若年層やカルチャー層、セレブリティの注目を集めました。さらに、メンズの基盤を築いたうえでウィメンズ展開の強化やデザインチームの整備を進める動きも報じられており、プロダクトとコミュニケーションの両面でメゾンの現代的な存在感を高める役割を担っています。

在任期

長尾智明は2021年9月15日に就任が発表され、公式な着任日は2021年9月20日とされます。就任から間もなく、2022年1月23日のパリ・ファッションウィーク・メンズで初のコレクションを発表し、その後も季節コレクションと並行して限定ドロップやアーカイブ復刻を通じた商品展開を継続してきました。2025年時点でもアーティスティック・ディレクターを務めており、終了日は公表されていません。

影響

長尾の起用は、ケンゾーをヘリテージ回帰と現代カルチャーへの訴求の両面で刷新する転機となりました。アーカイブの再解釈とアクセサリー復刻、さらに月次の限定ドロップといった商材運用によりコレクションの話題性と商品回転が高まり、メンズのアイデンティティ確立と若年層・カルチャー層の支持拡大に寄与しています。ショー演出に音楽や著名人を組み込むことでブランドの露出と文化的プレゼンスを強化するなど、クリエイティブとマーケティングを連動させる手法を導入しました。

Human Madeとの関わり

2010 - 継続中または終了年不明

デザイナー

長尾智明(通称:NIGO)は2010年にHUMAN MADEを創業し、創業者兼主要デザイナーとしてブランドのコアとなる世界観を築いてきた。ブランドは「the future is in the past(未来は過去にある)」という考えを基軸に、NIGO自身のヴィンテージ・アーカイブやアメリカンワークウェアを出発点に、レトロなタイポグラフィや遊び心あるモチーフを現代へと再解釈する服づくりを行っている。 実務面では、NIGOはグラフィック面のディレクションを長年の協働者であるSk8thingらとともに行い、ロープハートや食にまつわるモチーフなどHUMAN MADE独自のビジュアル言語を確立した。また素材選定や製法に強いこだわりを置き、服だけでなくアクセサリーやホームグッズなどライフスタイル全般を含む商品の開発と、直営店やポップアップを通したブランド体験の拡張にも注力している。 さらにNIGOは自身の人脈とクリエイティブ視点を活かしてPharrell Williamsをはじめとする海外アーティストや大手メーカーとのコラボレーションを推進し、スニーカーや限定カプセルを通じてHUMAN MADEの国際的な認知と商業的拡大を牽引してきた。こうした活動を通じ、HUMAN MADEはストリートカルチャーと高品質なメイド・イン・ジャパンを結びつける存在として定着している。

在任期

長尾智明は2010年にHUMAN MADEを設立して以降、創業者兼クリエイティブ・ディレクター(主要デザイナー)としてブランドの方針とデザインを主導している。公式情報と報道では2010年の創業が一貫して示されており、創業以来ブランドの中心人物として継続的に関与しているとされる(在任終了日は公表されていない)。

影響

HUMAN MADEはNIGOのヴィンテージ志向とクラフト重視の姿勢を前面に打ち出し、ストリートウェアに“ヘリテージ”性を持ち込んだ点で業界に独自の影響を与えた。グラフィックを軸とした高評価のコラボや国際的な露出を通じてブランド価値を高め、最終的には企業としての商業的成長を遂げ、2025年11月に東京証券取引所グロース市場へ上場するに至った。

A BATHING APEとの関わり

1993 - 2013

デザイナー

長尾智明(通称 NIGO)は1993年に原宿の裏通りでNOWHEREを開き、自身のレーベルA BATHING APE(BAPE)を立ち上げて以来、ブランドの中核的なデザイナー兼クリエイティブリーダーとして活動しました。プロダクト面ではAPE HEADやBAPE CAMOといった反復可能なグラフィック要素や、BAPE STAやBABY MILOといったキャラクター/アイコンを体系化し、2000年代に象徴的となったフルジップでフードが顔を覆う“SHARK HOODIE”などのアイコニックなアイテムを世に広めることで、BAPEの視覚的アイデンティティを確立しました。さらに少量生産・限定販売を中心とした流通戦略と、音楽や海外アーティストとの連携を武器にしたコラボレーションを積極的に行い、ショップを軸にしたライフスタイル展開(ポップアップ、カフェ、バーバー、音楽活動など)を通じて単なるアパレルを超えたカルチャー発信基地を築き上げました。こうしたデザインとマーケティングの両面における舵取りにより、裏原宿発の小さなブランドを国際的なストリートウェアの代表格へと成長させ、2011年の所有権移譲後もクリエイティブ面を牽引したのち、2013年4月30日にクリエイティブディレクター職を退任しました。

在任期

長尾智明は1993年にNOWHEREを起点にA BATHING APEを創業し、以降ブランドの主要デザインを主導しました。2011年に経営権が外部へ移譲された後もクリエイティブディレクターとしてブランドに関わり、契約満了に伴って2013年4月30日をもって同職を離れました。活動期間としては概ね1993年から2013年4月までの約20年間にわたります。

影響

長尾の在任中、BAPEは強いビジュアルシグネチャー(カモ柄、エイプヘッド、シャークフーディ等)と限定性を組み合わせた販売手法でカルチャーと市場を同時に動かすモデルを確立しました。国内外のアーティストやセレブとの関係構築を通じてブランド認知を拡大し、現代ストリートウェアの商習慣やコラボ文化に与えた影響は大きく、後続の多くのブランドにとって一つの指標となっています。

関連ブランド

関わったグループ

在任中のコラボレーション

2009.09

A BATHING APE Chrome Hearts

2009年のコラボではメンズ・ウィメンズ・キッズ向けTシャツをBAPE各店舗ごとに限定デザインで展開。BABY MILO版は12枚限定。

2002.01

A BATHING APE Supreme

2002年にBAPEとコラボし、Box LogoとBAPEカモ柄Tシャツを展開。Supremeらしいストリートと日本発ブランドの融合。

関連する人物

KENZO

2019 - 2021

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタ

クリエイティブ・ディレクター

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタについて

ポルトガル出身のファッションデザイナー。元ラコステ/元ケンゾ クリエイティブディレクター。

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタは、ポルトガルのアゾレス諸島出身のファッションデザイナーで、ロンドンのキングストン大学でファッションデザインを学んだ後、パリを拠点に活動している。機能性と詩的なミニマリズムを融合させる作風で知られ、若手時代にハイエール国際フェスティバルのグランプリやANDAM賞を受賞し、2003年に自身のブランドを設立した。2010年から2018年までラコステのクリエイティブディレクターを務め、2019年にケンゾのクリエイティブディレクターに就任(在任は〜2021年)。ユニクロやナイキとのコラボレーション、MUDEやMUDAMでの展覧会、写真集『Lisboa』(2017)など、服飾を越えた多面的な表現活動を続けている。

Felipe Oliveira Baptista

2011 - 2019

ウンベルト・レオン

クリエイティブ・ディレクター

ウンベルト・レオンについて

ファッションデザイナー・リテーラー、元KENZO共同クリエイティブディレクター、クリエイティブディレクター兼レストラン経営者

Humberto Leon(ウンベルト・レオン)はロサンゼルス出身のファッションデザイナー、リテーラー、クリエイティブディレクターです。カリフォルニア大学バークレー校でカル・リムと出会い、二人で2002年にコンセプトショップ兼ブランド「Opening Ceremony」を立ち上げ、国際的な若手ブランドの発掘やアーティストとのコラボレーションを通じて都市型の文化発信拠点を築きました。ギャップやバーバリーでのヴィジュアル/デザイン経験を経て、2011年にパリの老舗ブランドKENZOの共同クリエイティブディレクターに就任し、若々しい視点でブランドを再活性化。2019年にKENZOを退任した後は、家族と立ち上げた飲食事業(Eagle RockのCHIFA、ArcadiaのMonarchなど)や音楽やパフォーマンスのクリエイティブディレクション(ガールグループKATSEYEなど)にも活動領域を広げ、ファッションにとどまらない編集力とコラボレーションで知られています。Opening Ceremonyはデザイン賞の受賞歴があり、ブランドの知的財産譲渡や事業再編を経ながらも多面的なプロジェクトを続けています。

Humberto Leon

2011 - 2019

キャロル・リム

クリエイティブ・ディレクター

キャロル・リムについて

ファッションデザイナー・起業家・リテーラー。Opening Ceremony共同創業者、元ケンゾー共同クリエイティブディレクター。

キャロル・リム(Carol Lim、1975年2月20日生まれ)は、アメリカ出身のファッションデザイナー、起業家、リテーラー、クリエイティブディレクターで、パートナーのウンベルト・レオンとともに国際的な評価を築いてきた人物です。カリフォルニア大学バークレー校で経済学を学んだ後、コンサルティングやマーチャンダイジングの実務を経て、2002年にセレクトショップ兼ブランド「Opening Ceremony」を共同で立ち上げました。店舗運営とコレクション制作を往還しながら、若手デザイナー発掘や音楽・映像など異分野との協働を通じて文化的な語りをつくることを重視し、リテールとクリエイションを結びつける手法で知られています。2011年にはパリのメゾン、ケンゾーの共同クリエイティブディレクターに就任し、ブランドの現代化と話題性のあるコラボレーションを推進。2019年に同職を離れた後は、自社事業や外部ブランドのコンサルティング、教育機関での助言活動など幅広い領域で活動を続けています。

Carol Lim

2003 - 2011

アントニオ・マッラス

クリエイティブ・ディレクター

アントニオ・マッラスについて

ファッションデザイナー、ブランド創設者。舞台衣裳や美術インスタレーションも手がけるクリエイティブディレクター。

Antonio Marras(アントニオ・マラス、1961年1月21日生まれ)は、イタリア・サルデーニャ島アルゲーロ出身のファッションデザイナーでありアーティストです。ブティックを営む家業や島の伝統的な手仕事に根ざした感性を基盤に、繊細な手工芸的装飾と詩的な物語性を服に織り込む作風を持ちます。1987年に自身のブランドを立ち上げ、1996年のローマでのオートクチュール発表や1999年のプレタポルテ発表で国際的に注目を集めました。2003年以降は国際的なメゾンでのクリエイティブな役割も担い、舞台衣裳や美術展のインスタレーション制作などファッションを越えた表現活動を続けています。アルゲーロのアトリエを拠点に、伝統と現代性を融合させた手仕事を重視した制作を行っています。

Antonio Marras

1999 - 2003

ロイ・クレイバーグ

デザイナー

ロイ・クレイバーグについて

ファッションデザイナー/クリエイティブディレクター(Peachoo+Krejberg共同創業者)

Roy Krejberg(ロイ・クレイバーグ)はデンマーク・シルケボー出身のファッションデザイナーで、パリを拠点に国際的に活動している。デンマークの服飾教育機関で研鑽を積んだ後に国内で経験を重ね、1990年代にパリへ移住。ケンゾーでは1990年代半ばからメンズコレクションに携わり、高田賢三の退任後はケンゾー・オムのクリエイティブディレクターを務めた。2004年にはPeachoo Datwaniと共同でPeachoo+Krejbergを設立し、建築的な裁断や伝統的なクチュール技法、繊細な手仕事を組み合わせたレイヤード感のある審美を打ち出した。作品は国際的なセレクトショップでも取り扱われ、展覧会出品や他ブランドのクリエイティブディレクションも手がけている。2016年にはイヴァン・グルンダールのクリエイティブ・ディレクターに就任した。

Roy Krejberg

1999 - 2003

ジル・ロジエ

デザイナー

ジル・ロジエについて

ファッションデザイナー/元ケンゾ女性部門クリエイティブディレクター、ブランド創業者・教育者

ジル・ロズィエはフランスを拠点に活動するファッションデザイナーで、クチュールの技術とプレタポルテを結ぶ建築的なカッティングを得意とするクリエイターです。パリのChambre Syndicaleで服飾を学び、ピエール・バルマンやクリスチャン・ディオール(マルク・ボーハンのもと)で修業したのち、ジャン=ポール・ゴルティエのアシスタントを務めました。1990年代にはGR 816を共同で立ち上げ、1997年にANDAMの賞を受けて評価を得ています。ラコステでのスタイリング経験を経て、1999年からケンゾのウィメンズコレクションのクリエイティブディレクターを務め、伝統的なブランドに現代的な解釈を加える仕事を行いました。作品はタキシードの再構築や非対称ドレープ、軍服や民族的要素の取り入れなど、フォルムと機能を両立させる表現が特徴です。近年は教育活動にも注力し、職人技と持続可能性を重視したレザー中心のブランド「Éternel Parisien(エターナル・パリジャン)」を立ち上げています。

Gilles Rosier

1970 - 1999

高田 賢三

デザイナー

高田 賢三について

ファッションデザイナー、KENZO(ケンゾー)創業者。パリを拠点に東西融合の色彩豊かなデザインで国際的に活躍した。

高田賢三(Kenzō Takada、1939年2月27日 - 2020年10月4日)は、日本出身のファッションデザイナーで、パリを拠点に国際的な評価を築いたクリエイターです。兵庫県姫路市に生まれ、神戸大学で文学を学んだ後に服飾へ進み、1964年にパリへ渡って活動を始めました。1970年にギャラリー・ヴィヴィエンヌに小さなブティック「Jungle Jap」を開き、鮮やかなプリントや東西のモチーフを大胆に組み合わせた自由で遊び心あるスタイルで注目を集め、1970年代のパリで急速に名声を得ました。メンズやホームプロダクト、香水など事業を拡大し、1993年にブランドをLVMHに売却、1999年に一線を退いた後もインテリアや舞台衣裳、生活用品のデザインなど多方面で創作を続けました。晩年に立ち上げたライフスタイルブランド「K三(K-3)」など、新しい表現にも取り組みました。2020年10月にパリ郊外の病院で新型コロナウイルスの合併症により逝去しました。

タカダ ケンゾウ

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