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フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタ

Felipe Oliveira Baptista

ポルトガル 1975 現在

ポルトガル出身のファッションデザイナー。元ラコステ/元ケンゾ クリエイティブディレクター。

最終更新日: 2026.03.09

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタについて

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタは、ポルトガルのアゾレス諸島出身のファッションデザイナーで、ロンドンのキングストン大学でファッションデザインを学んだ後、パリを拠点に活動している。機能性と詩的なミニマリズムを融合させる作風で知られ、若手時代にハイエール国際フェスティバルのグランプリやANDAM賞を受賞し、2003年に自身のブランドを設立した。2010年から2018年までラコステのクリエイティブディレクターを務め、2019年にケンゾのクリエイティブディレクターに就任(在任は〜2021年)。ユニクロやナイキとのコラボレーション、MUDEやMUDAMでの展覧会、写真集『Lisboa』(2017)など、服飾を越えた多面的な表現活動を続けている。

キャリアタイムライン

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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Lacoste クリエイティブ・ディレクター 2010 - 2018
KENZO クリエイティブ・ディレクター 2019 - 2021

経歴

ロンドンのキングストン大学(Kingston University)でファッションデザインを専攻し、1997年に卒業。卒業後はマックスマーラやクリストフ・ルメール、チェルッティといったブランドのデザインチームで実務経験を積んだ。
キングストン大学卒業後、マックスマーラ、クリストフ・ルメール、チェルッティでキャリアを積んだ。2002年にハイエール国際フェスティバルでグランプリを受賞し、2003年にパートナーのセヴェリンと自身のブランドを立ち上げた。ANDAM賞を2003年と2005年に受賞し、2005年以降は公式カレンダーでの発表を経て2009年にパリで本格的にレディ・トゥ・ウェアを発表した。2010年にラコステのクリエイティブディレクターに就任(〜2018年)、ブランドの表現領域を広げる多数のコラボレーションやプロジェクトを主導した。2019年7月にケンゾのクリエイティブディレクターに就任し、2020年に初コレクションを発表、契約満了に伴い2021年6月に同職を離れた。並行してユニクロやナイキとの協働、MUDEやMUDAMでの展覧会、写真集『Lisboa』(2017)などを通じてファッションと美術の交差領域で活動している。

KENZOとの関わり

2019 - 2021

クリエイティブ・ディレクター

Felipe Oliveira Baptistaは2019年にKENZOのクリエイティブ・ディレクターに就任し、メゾンのアーティスティック・ディレクションの責任者としてコレクション設計から商品ライン、ブランドコミュニケーションまでを横断的に統括しました。就任後はケンゾのアーカイブを参照しつつ、現代の生活に即した“可変性”や“機能性”を重視するワードローブの構築に注力し、男女を横断するルックづくりを進めました。初の公式コレクションとなった秋冬2020「Going Places」では、リバーシブルコートや多機能パーカ、ワークウェア由来の多ポケットパンツ、バケットハットなど“移動するための服”をテーマにした実用性と舞台性を兼ね備えたルックを提示しました。コロナ禍にはデジタル主体のキャンペーンや遠隔撮影を取り入れ、アーカイブ写真の再解釈を通じてビジュアル表現を更新。さらに、創業者ケンゾ・タカダへのオマージュを込めた祝祭的なプレゼンテーションで、メゾンの歴史と現代性を結びつける演出を行いました。

在任期

Felipe Oliveira Baptistaは2019年7月1日にKENZOのクリエイティブ・ディレクターに就任し、前任のキャロル・リム&ウンベルト・レオンの後を継いでメゾンの芸術監督を務めました。就任後は2020年2月のパリ・ファッションウィークで秋冬2020コレクションを発表し、その後の2年間はコレクション制作とコミュニケーションの刷新に取り組み、契約満了に伴い2021年6月30日に退任しました。

影響

在任中、ブランドのビジュアルと商品構成に即効性のある変化をもたらしました。具体的には2020年初頭のロゴのタイポグラフィ刷新や、アクティブウェアライン「KENZO Sport」の立ち上げといった施策により、ブランドの表現領域と商品カテゴリを拡張しました。またコレクション面ではアーカイブモチーフの現代的再解釈と機能性の強化を打ち出し、パンデミック下でのデジタル演出やトリビュート的なプレゼンテーションを通じてメゾンの歴史と新しい表現を結びつける方向性を示しました。

Lacosteとの関わり

2010 - 2018

クリエイティブ・ディレクター

フェリペ・オリヴェイラ・バプティスタは2010年8月末にラコステのクリエイティブ・ディレクターに就任して以降、同ブランドのプレタポルテ(メンズ・ウィメンズ両ライン)とランウェイ発表を統括しました。前任のクリストフ・ルメールからバトンを受け、ラコステのテニスやスポーツに根ざしたアイデンティティを保持しつつ、ポロシャツや機能性素材を基盤にして素材感や仕立てでモード性を導入することで、パフォーマンスウェアとラグジュアリーが交差する都市的で洗練されたルックを提示しました。ブランド側が掲げた若返りや女性ライン強化、オンライン展開や新興市場での拡大といった戦略に沿って、2012年のサマーコレクションをはじめラコステの遺産を現代的に再解釈するコレクションを継続的に発表し、商品設計からショーの演出、ヴィジュアルディレクションまで横断的にクリエイティブを取りまとめました。2014年には自身のレディトゥウェアラインを閉じてラコステに専念し、2018年5月に退任するまで約8年間ブランドのファッション的な顔を務めました。

在任期

在任期間は2010年8月末(報道では2010年8月31日付の発表、公式広報では2010年9月1日とされる)から2018年5月2日までの約8年間です。就任時はブランドの若返りと女性向け強化を使命とし、既存のスポーツ遺産を現代的に解釈するコレクションづくりとランウェイでの表現強化に取り組みました。

影響

バプティスタ在任期の主要な影響は、ラコステのスポーツルーツを損なうことなくモード性を導入し、ブランドのランウェイとビジュアル表現を現代化した点です。その結果、ブランドは若年層やファッション業界での存在感を高めるとともに、オンライン販売や新興市場へ向けた商業戦略と整合した表現を強化しました。加えて、2014年に自身の個人ラインを閉じてラコステに注力したことが、デザインの一貫性と実行力を高める契機となりました。

関連ブランド

関わったグループ

在任中のコラボレーション

2017.03

Lacoste Supreme

2017年3月16日、Lacosteとのコラボ。スポーティなトラックスーツやハリントン、キャップなど春にふさわしいアイテム群。

関連する人物

KENZO

2021 - 継続中または終了年不明

長尾 智明

アーティスティック・ディレクター

長尾 智明について

ファッションデザイナー/クリエイティブディレクター、DJ、音楽プロデューサー、起業家。ストリートカルチャーを基軸にブランド運営と多領域で創作活動を行う。

長尾智明(NIGO®)は、日本を代表するストリートウェアのクリエイターで、ファッションデザイナー、DJ、音楽プロデューサー、起業家として多面的に活動している。1993年に原宿でショップ『NOWHERE』を開き、自らのブランドA Bathing Ape(BAPE)を立ち上げ、カモフラージュや“シャークフーディー”などの象徴的プロダクトで国内外のストリートカルチャーに大きな影響を与えた。 ファレル・ウィリアムスとの共同でBillionaire Boys Club/Ice Creamの展開に関わり、自身でもNIGOLDやHuman Madeを立ち上げるなどブランド運営とコラボレーションを重ねてきた。 2011年にBAPEはI.Tグループへ売却され、2013年に同ブランドを離れた後も、UNIQLO UTのクリエイティブ・ディレクターやメゾンKENZOのアーティスティック・ディレクター就任(2021年)をはじめ、ファッション、音楽、アートを横断する創作活動を続けている。 音楽面では2022年に多くの著名アーティストを迎えたアルバム『I Know NIGO!』を発表し、コレクションをSotheby’sでキュレーションするなどアート収集・発信にも力を入れている。

ナガオ トモアキ

2011 - 2019

ウンベルト・レオン

クリエイティブ・ディレクター

ウンベルト・レオンについて

ファッションデザイナー・リテーラー、元KENZO共同クリエイティブディレクター、クリエイティブディレクター兼レストラン経営者

Humberto Leon(ウンベルト・レオン)はロサンゼルス出身のファッションデザイナー、リテーラー、クリエイティブディレクターです。カリフォルニア大学バークレー校でカル・リムと出会い、二人で2002年にコンセプトショップ兼ブランド「Opening Ceremony」を立ち上げ、国際的な若手ブランドの発掘やアーティストとのコラボレーションを通じて都市型の文化発信拠点を築きました。ギャップやバーバリーでのヴィジュアル/デザイン経験を経て、2011年にパリの老舗ブランドKENZOの共同クリエイティブディレクターに就任し、若々しい視点でブランドを再活性化。2019年にKENZOを退任した後は、家族と立ち上げた飲食事業(Eagle RockのCHIFA、ArcadiaのMonarchなど)や音楽やパフォーマンスのクリエイティブディレクション(ガールグループKATSEYEなど)にも活動領域を広げ、ファッションにとどまらない編集力とコラボレーションで知られています。Opening Ceremonyはデザイン賞の受賞歴があり、ブランドの知的財産譲渡や事業再編を経ながらも多面的なプロジェクトを続けています。

Humberto Leon

2011 - 2019

キャロル・リム

クリエイティブ・ディレクター

キャロル・リムについて

ファッションデザイナー・起業家・リテーラー。Opening Ceremony共同創業者、元ケンゾー共同クリエイティブディレクター。

キャロル・リム(Carol Lim、1975年2月20日生まれ)は、アメリカ出身のファッションデザイナー、起業家、リテーラー、クリエイティブディレクターで、パートナーのウンベルト・レオンとともに国際的な評価を築いてきた人物です。カリフォルニア大学バークレー校で経済学を学んだ後、コンサルティングやマーチャンダイジングの実務を経て、2002年にセレクトショップ兼ブランド「Opening Ceremony」を共同で立ち上げました。店舗運営とコレクション制作を往還しながら、若手デザイナー発掘や音楽・映像など異分野との協働を通じて文化的な語りをつくることを重視し、リテールとクリエイションを結びつける手法で知られています。2011年にはパリのメゾン、ケンゾーの共同クリエイティブディレクターに就任し、ブランドの現代化と話題性のあるコラボレーションを推進。2019年に同職を離れた後は、自社事業や外部ブランドのコンサルティング、教育機関での助言活動など幅広い領域で活動を続けています。

Carol Lim

2003 - 2011

アントニオ・マッラス

クリエイティブ・ディレクター

アントニオ・マッラスについて

ファッションデザイナー、ブランド創設者。舞台衣裳や美術インスタレーションも手がけるクリエイティブディレクター。

Antonio Marras(アントニオ・マラス、1961年1月21日生まれ)は、イタリア・サルデーニャ島アルゲーロ出身のファッションデザイナーでありアーティストです。ブティックを営む家業や島の伝統的な手仕事に根ざした感性を基盤に、繊細な手工芸的装飾と詩的な物語性を服に織り込む作風を持ちます。1987年に自身のブランドを立ち上げ、1996年のローマでのオートクチュール発表や1999年のプレタポルテ発表で国際的に注目を集めました。2003年以降は国際的なメゾンでのクリエイティブな役割も担い、舞台衣裳や美術展のインスタレーション制作などファッションを越えた表現活動を続けています。アルゲーロのアトリエを拠点に、伝統と現代性を融合させた手仕事を重視した制作を行っています。

Antonio Marras

1999 - 2003

ロイ・クレイバーグ

デザイナー

ロイ・クレイバーグについて

ファッションデザイナー/クリエイティブディレクター(Peachoo+Krejberg共同創業者)

Roy Krejberg(ロイ・クレイバーグ)はデンマーク・シルケボー出身のファッションデザイナーで、パリを拠点に国際的に活動している。デンマークの服飾教育機関で研鑽を積んだ後に国内で経験を重ね、1990年代にパリへ移住。ケンゾーでは1990年代半ばからメンズコレクションに携わり、高田賢三の退任後はケンゾー・オムのクリエイティブディレクターを務めた。2004年にはPeachoo Datwaniと共同でPeachoo+Krejbergを設立し、建築的な裁断や伝統的なクチュール技法、繊細な手仕事を組み合わせたレイヤード感のある審美を打ち出した。作品は国際的なセレクトショップでも取り扱われ、展覧会出品や他ブランドのクリエイティブディレクションも手がけている。2016年にはイヴァン・グルンダールのクリエイティブ・ディレクターに就任した。

Roy Krejberg

1999 - 2003

ジル・ロジエ

デザイナー

ジル・ロジエについて

ファッションデザイナー/元ケンゾ女性部門クリエイティブディレクター、ブランド創業者・教育者

ジル・ロズィエはフランスを拠点に活動するファッションデザイナーで、クチュールの技術とプレタポルテを結ぶ建築的なカッティングを得意とするクリエイターです。パリのChambre Syndicaleで服飾を学び、ピエール・バルマンやクリスチャン・ディオール(マルク・ボーハンのもと)で修業したのち、ジャン=ポール・ゴルティエのアシスタントを務めました。1990年代にはGR 816を共同で立ち上げ、1997年にANDAMの賞を受けて評価を得ています。ラコステでのスタイリング経験を経て、1999年からケンゾのウィメンズコレクションのクリエイティブディレクターを務め、伝統的なブランドに現代的な解釈を加える仕事を行いました。作品はタキシードの再構築や非対称ドレープ、軍服や民族的要素の取り入れなど、フォルムと機能を両立させる表現が特徴です。近年は教育活動にも注力し、職人技と持続可能性を重視したレザー中心のブランド「Éternel Parisien(エターナル・パリジャン)」を立ち上げています。

Gilles Rosier

1970 - 1999

高田 賢三

デザイナー

高田 賢三について

ファッションデザイナー、KENZO(ケンゾー)創業者。パリを拠点に東西融合の色彩豊かなデザインで国際的に活躍した。

高田賢三(Kenzō Takada、1939年2月27日 - 2020年10月4日)は、日本出身のファッションデザイナーで、パリを拠点に国際的な評価を築いたクリエイターです。兵庫県姫路市に生まれ、神戸大学で文学を学んだ後に服飾へ進み、1964年にパリへ渡って活動を始めました。1970年にギャラリー・ヴィヴィエンヌに小さなブティック「Jungle Jap」を開き、鮮やかなプリントや東西のモチーフを大胆に組み合わせた自由で遊び心あるスタイルで注目を集め、1970年代のパリで急速に名声を得ました。メンズやホームプロダクト、香水など事業を拡大し、1993年にブランドをLVMHに売却、1999年に一線を退いた後もインテリアや舞台衣裳、生活用品のデザインなど多方面で創作を続けました。晩年に立ち上げたライフスタイルブランド「K三(K-3)」など、新しい表現にも取り組みました。2020年10月にパリ郊外の病院で新型コロナウイルスの合併症により逝去しました。

タカダ ケンゾウ

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