ニコラ・ジェスキエール
Nicolas Ghesquière
フランス
1971
現在
ファッションデザイナー/ルイ・ヴィトン ウィメンズ アーティスティック・ディレクター(パリ拠点)
ニコラ・ジェスキエールについて
フランス出身のファッションデザイナー。パリを拠点にウィメンズコレクションの創作を行い、ルイ・ヴィトンのウィメンズ・アーティスティック・ディレクターを務める。幼少期から服飾に関心を持ち、15歳でアニエスベーなどでインターンを経験し、1990年代初頭にはジャン=ポール・ゴルチエのもとでアシスタント勤務を経て実務を学んだ。1995年にバレンシアガのライセンス業務に関わり、1997年に同社のクリエイティブ・ディレクターに抜擢されてブランドの復興を牽引。2012年の離脱後、2013年にルイ・ヴィトンの指揮を執るようになってからは、建築的な舞台演出と過去のモチーフの現代的再解釈を通じて同社の表現を更新している。シグネチャーはややAライン寄りの構築的シルエットと素材の実験、過去の要素を現代的に組み替えるハイブリッドな美意識で、国際的な受賞歴と商業的成功の双方を獲得している。
キャリアタイムライン
ニコラ・ジェスキエールとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。
左右にスクロールして確認
ブランド / 役職
97
1997
98
1998
99
1999
00
2000
01
2001
02
2002
03
2003
04
2004
05
2005
06
2006
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2007
08
2008
09
2009
10
2010
11
2011
12
2012
13
2013
14
2014
15
2015
16
2016
17
2017
18
2018
19
2019
20
2020
21
2021
22
2022
23
2023
24
2024
25
2025
26
2026
経歴
15歳でアニエスベーのインターンを始め、コリーヌ・コブソンで長期の実務経験を積んだ。1990年代初頭にジャン=ポール・ゴルチエのもとでアシスタントを務め、その後フリーランスを経てデザイナーとしての技術と感性を培った。
10代からのインターン経験を出発点に、1990年代初頭にジャン=ポール・ゴルチエのアシスタントとして実務を深めた。 その後フリーランスを経て1995年にバレンシアガの日本向けライセンス商品を手がける仕事で同ブランドと関わり、1997年25歳でクリエイティブ・ディレクターに抜擢され、約15年にわたってブランドの再活性化と商業的成功を主導した。 2012年11月にバレンシアガを離脱し、同社との言論を巡る法的争いが生じたが2014年に和解している。 2013年11月にルイ・ヴィトンのウィメンズ アーティスティック・ディレクターに就任し、2014年のルーヴルでのショーを皮切りに世界各地の建築的ロケーションを舞台にしたコレクションでブランド表現を刷新した。 主要な受賞歴にはCFDAの国際賞(2001年)、フランスの芸術文化勲章シュヴァリエ(2007年)、英国ファッションアワード国際デザイナー(2014年)などがあり、現代ラグジュアリーファッションの重要なデザイナーの一人として位置付けられている。
Louis Vuittonとの関わり
2013 - 継続中または終了年不明
アーティスティック・ディレクター
ルイ・ヴィトンのウィメンズコレクションにおけるアーティスティック・ディレクター。2013年11月4日に正式発表され就任し、マーク・ジェイコブス期に築かれた大規模なブランド表現を受け継ぎつつ新たな表現軸を提示した。バレンシアガでの長期にわたるクリエイティブ経験を背景に、メゾンのトランクやモノグラムといったヘリテージを素材やプロポーションの再解釈で現代化する手法を採用した。プロダクト面ではトランクの意匠をミニチュア化したペティット・マルなどを導入し、定番群に新しいアイコンを加えた。ステージ演出ではルーヴルのコート・カレでのデビュー(初ランウェイ)を皮切りに、モナコのパレス広場、リオのニテロイ美術館、ミホ美術館、TWAフライトセンターなど建築的・文化的ランドマークを舞台にショーを展開し、舞台性とアート連携をブランド発信の中心に据えた。テクニカルファブリックと構築的なカッティングを組み合わせてレディ・トゥ・ウェアの語彙を拡張し、アートや展示を横断するコラボレーションでメゾンの物語を再解釈する方向性を示した。
在任期
就任は2013年11月4日に発表され、初のランウェイコレクションは2014年3月5日にルーヴルのコート・カレで発表した。以降もウィメンズの創作を統括する立場を継続し、10周年を迎えた節目や大型会場での発表を経て契約が延長されるなど在任期間が更新されている(契約再延長の公表があったのは2023年)。現在もルイ・ヴィトンのウィメンズ部門を率いる立場にある。
影響
ブランドへの主な影響は、ヘリテージ要素の現代的再解釈と舞台性を重視したコミュニケーションの定着、そしてアクセサリーやバッグを中心とした新たなアイコン創出に集約される。ペティット・マルの導入などでトランクに由来する職人技を日常のプロダクトへ翻案し、建築的舞台を用いるショー演出によってメゾンの文化的プレゼンスを強めた点が代表的な変化である。これらは商品とショー演出の両面でルイ・ヴィトンの表現領域を拡張し、商業面でも高い注目を維持する役割を果たした。
Balenciagaとの関わり
1997 - 2012
クリエイティブ・ディレクター
Balenciagaにおけるクリエイティブ・ディレクターとして1997年に就任し、2012年の退任までコレクションのデザインディレクションとブランド表現の総合的な再構築を主導。前任路線を受け継ぎながらも歴史的アーカイブ性を現代に翻訳する方向へ再編集し、テクニカルな繊維や工学的な裁断を用いた建築的なシルエットを確立。ウエアは複数のプロポーションを重ねる構築的アプローチや、非対称・分解再構成といった実験的手法を取り入れ、同時にバッグや小物では“イット”ピースを生み出すことで商業性を補強。とりわけ2000年代初頭にデビューしたLariat/Cityバッグはカルチャー側の支持とメディア注目を受けてブランドの経済的基盤を強化した。ショーにおいては伝統的なランウェイ枠を逸脱した会場選定や舞台装置を多用し、映像・照明・空間演出をコレクション表現に組み込むことで商品に物語性を付与した。店舗デザインでもアーティストとの協働を通じてブティックを“展示空間”へと変換し、販売と体験を一体化させる戦略を推進。こうしたプロダクト設計、演出、空間の連携によりBalenciagaの批評的注目と市場でのプレゼンスを同時に高め、21世紀のコンテンポラリーメゾンへと位置づけ直した。
在任期
1997年にクリエイティブ・ディレクターに就任し、前任者の交代を受けて若くして舵を取った。以降約15年間にわたりコレクションとブランドビジュアルの方針を継続的に指揮し、2012年11月末にBalenciagaとの業務関係を双方合意で終了して退任した。在任期はブランドの認知再構築と事業的な拡大が進んだ移行期と重なった。
影響
在任期間を通じてBalenciagaのイメージを歴史的伝統を現代へ翻訳する方向へ再定義した。建築的な裁断とテクニカルマテリアルによる造形性、Lariat/Cityなどのアクセサリーの“イット”化、アーティストと連動したブティック再構築や実験的なショー演出によりブランドの批評的評価と市場での存在感を同時に高めた。その成果がブランドの商業的基盤と現代ファッションにおける影響力の強化に直結した。
関連ブランド
関わったグループ
在任中のコラボレーション
2025.03
Louis Vuitton Kari Voutilainen
2025年3月ローンチ。独立時計工房Kari Voutilainenとの限定5本の高級ウォッチ「LVKV-02 GMR 6」を発表。
2024.08
Louis Vuitton Timberland
2024年、LVメンズFW2024コレクションで発表。Timberlandブーツ協業やワークウェアを含むカプセルが世界で展開。
2023.10
Louis Vuitton Atelier Akrivia
2023年、独立時計師Rexhep Rexhepi率いるAtelier Akriviaと初コラボ。高級クロノグラフウォッチLVRR-01を共同制作。
2022.07
Louis Vuitton Nike
2022年、Nikeと共同でVirgil Abloh監修のAir Force 1を制作。オークションや限定リリースを含むスニーカープロジェクト。
2017.06
Louis Vuitton Supreme
2017年6月30日、Louis Vuittonとの歴史的FW17コレクションを世界各地のPOP UPで発売。レザーやアクセサリーも展開。
2017.06
Louis Vuitton Supreme
2017年のストリート×ラグジュアリーを象徴するコラボ。アパレル、バッグ、アクセサリー、スケートデッキなど幅広く展開。
2017.04
Louis Vuitton fragment design
2017年第2弾。世界各地のポップアップで展開。アパレル、バッグ、小物、帽子、ぬいぐるみも加わった幅広いカプセルコレクション。
2016.07
Louis Vuitton fragment design
2016年第1弾。藤原ヒロシ主宰fragment designとLVによるレザーグッズ、小物、フットウェアの日本限定カプセルコレクション。
関連する人物
Louis Vuitton
2023 - 継続中または終了年不明
2018 - 2025
2018 - 2021
2013 - 2018
2007 - 2015
1997 - 2013
1910 - 1970
1892 - 1936
1854 - 1892