フランチェスカ・アムフィシアトロフ
Francesca Amfitheatrof
イギリス
1968
現在
ジュエリー&ウォッチデザイナー/元ルイ・ヴィトン アーティスティック・ディレクター(国際活動)
フランチェスカ・アムフィシアトロフについて
フランチェスカ・アムフィシアトロフはジュエリーとウォッチを中心に活動するデザイナー兼キュレーター。東京生まれで国際的に育ち、英国の美術教育を経てブランド・コラボレーションと展覧会企画を往復する多面的なキャリアを持つ。2013年にティファニーのデザイン・ディレクターに就任してTiffany TやHardWearなどの主要コレクションを手掛け、2018年にルイ・ヴィトンのジュエリー&ウォッチ部門アーティスティック・ディレクターに就任。ハイジュエリーの物語性と日常使いのアクセサリーを横断するプロダクト設計、素材と職人技への継続的な探究を特徴とする。2025年初めにルイ・ヴィトンを退任し、個人ブランドや共同プロジェクトに注力している。
キャリアタイムライン
フランチェスカ・アムフィシアトロフとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。
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ブランド / 役職
13
2013
14
2014
15
2015
16
2016
17
2017
18
2018
19
2019
20
2020
21
2021
22
2022
23
2023
24
2024
25
2025
経歴
基礎課程をChelsea College of Artsで修了後、Central Saint Martinsでジュエリーを学び、Royal College of ArtでMA(Jewellery & Silversmithing)を取得(1993)。在学中に素材研究や合金の実験的プロジェクトに携わり、企業との共同プロジェクトやイタリアでの修業を通じて実践的な技術を習得した。
1993年にロンドンで初のシルバーウェアコレクションを発表して以降、ChanelやFendi、Marniなどへのコンサルティングを含むジュエリー・アクセサリー制作を展開。2001年にRS&Aを共同設立し、2010〜2013年はグッチ博物館のヘッドキュレーターとして展覧会を企画、アートとプロダクトの接続を進めた。2013年にティファニーのデザイン・ディレクターに就任してTiffany TやBlue Bookのハイジュエリー再編を指揮し、2018年にルイ・ヴィトンのジュエリー&ウォッチ部門アーティスティック・ディレクターに就任。B Blossom、Riders of the Knights、LV Volt、Deep Time、Awakened Handsなどのファイン/ハイジュエリーを発表し、メゾン内でのコレクション構築を主導した。並行して2019年にD2CブランドThief & Heist(後にPauer)を立ち上げ、タグブレスレットやモジュール式のカスタマイズプロダクトを展開。2023年にCasa Codognatoのクリエイティブを担うなど伝統工房との協働も行い、2025年初めにルイ・ヴィトンを退任して以降は自らのブランドと協働プロジェクトに注力している。
Louis Vuittonとの関わり
2018 - 2025
アーティスティック・ディレクター
Louis Vuittonの時計・ジュエリー部門でアーティスティック・ディレクターを務め、ファインジュエリーとハイジュエリーのコレクション企画・制作指揮を担当した。2018年4月16日に就任し、2025年3月27日に退任。就任はメゾンのジュエリー/ウォッチ事業強化の転機となった。 前職のTiffany & Co.でのデザインディレクター経験を受け継ぎ、ルイ・ヴィトンの象徴的コードを現代的に再編集。LとVを分解・再配置するグラフィックな発想でモノグラムを再解釈し、日常使いを意識したユニセックスのファインジュエリー『LV Volt』(2020年発表)などを立ち上げ、既存アイコンの用い方をモダンに更新した。 ハイジュエリーではテーマ主導の連作を展開し、希少石の厳選や大作ネックレスを中心に据えたコレクション(例:2023年の『Deep Time』)を発表。制作はパリのハイジュエリー拠点で行われ、メゾンの高級宝飾品領域における表現の幅とスケールを強化した。コレクション企画から原石の選定、アトリエ職人との協働、ヴィジュアルの監修までを横断的に統括し、ファインとハイをつなぐプロダクト戦略を推進した。
在任期
2018年4月16日にLouis Vuittonの時計・ジュエリー部門アーティスティック・ディレクターに就任し、約7年間にわたり同部門を率いた。在任中はTiffany & Co.で培ったデザインディレクターとしての経験を持ち込み、ファインジュエリーとハイジュエリーの両領域を横断するコレクション開発と組織体制の整備を推進。2025年3月27日に双方合意の上で退任し、当面はメゾン内での制作体制継続が示された。
影響
LV Voltの導入により、モノグラムの文字を能動的にデザイン要素として再解釈する表現が定着し、ユニセックスかつ日常的に着用できるラインがブランドのファインジュエリーに定着した。ハイジュエリー面では『Deep Time』等の大規模でテーマ性の強いコレクションを手掛け、希少石のセレクトやスケール感のあるセンターピースを通じてメゾンの高級宝飾部門のプレゼンスを高めた。これらはルイ・ヴィトンのジュエリー戦略をモダンな方向へ再定義した指標として評価される。
Tiffany & Co.との関わり
2013 - 2017
デザイン・ディレクター
Tiffany & Co. のデザイン・ディレクターとして在任し、ジュエリーを中核にハイジュエリー(Blue Book)、ウォッチ、スモールレザーグッズ、シルバーウェアなど全カテゴリのデザイン統括を担当した。2013年9月に同社初の女性デザイン・ディレクターとして着任し、歴史的アーカイブを継承しつつブランドの語彙を現代化する役割を担った。初の主導作『Tiffany T』(2014)ではブランドの頭文字「T」を建築的に再解釈したミニマルなモチーフを導入し、日常使いを前提としたレイヤリング可能なプロダクト群を確立。ハイジュエリー領域ではBlue Bookをテーマ別に再編し、『The Art of the Sea』(2015)や『The Art of Transformation』(2016)といった物語性のあるキュレーションを確立した。既存のVictoria、Bows、Infinityなどのアーカイブコレクションを現代的にリワークすると同時に、Dover Street Marketとの『Out of Retirement』などアーカイブ再発掘プロジェクトを企画。East‑Westウォッチのような技術的刷新やHalf‑moon等のスモールレザーグッズ導入、広告ヴィジュアルへの深い関与(Tiffany Tキャンペーンのビジュアル制作)を通じて商品カテゴリを横断したデザイン方針を推進した。レッドカーペットでのハイジュエリー着用例を通じたブランド表現の強化が見られ、2017年初頭に退任してデザイン体制の移行とともに在任期を終えた。
在任期
2013年9月にTiffany & Co.のデザイン・ディレクターに就任。2009年の前任退任後に空いていたポジションを埋める形で招聘され、在任中は2014年の『Tiffany T』発表や2015〜2016年のBlue Bookのテーマ再編、既存コレクションの現代化、アーカイブを活用したコラボ企画などを推進した。2017年1月に退任し、同年2月に後任としてReed KrakoffがChief Artistic Officerに就任、クリエイティブ体制が再編された。
影響
在任期間はブランドのデザイン言語をモダン化し、日常使いに適した幾何学的で着用性の高い美学を定着させた点が主要な影響。『Tiffany T』によるシンボルを軸としたミニマリズムの導入や、Blue Bookのテーマ化によるハイジュエリーの物語的演出は、その後のコレクション構成やヴィジュアル表現に継承された。ジュエリーからウォッチ、レザーグッズに及ぶ横断的なデザイン統括により、伝統と現代性をつなぐ設計手法をブランドに残した。
関連ブランド
関わったグループ
在任中のコラボレーション
2025.03
Louis Vuitton Kari Voutilainen
2025年3月ローンチ。独立時計工房Kari Voutilainenとの限定5本の高級ウォッチ「LVKV-02 GMR 6」を発表。
2024.08
Louis Vuitton Timberland
2024年、LVメンズFW2024コレクションで発表。Timberlandブーツ協業やワークウェアを含むカプセルが世界で展開。
2023.10
Louis Vuitton Atelier Akrivia
2023年、独立時計師Rexhep Rexhepi率いるAtelier Akriviaと初コラボ。高級クロノグラフウォッチLVRR-01を共同制作。
2022.07
Louis Vuitton Nike
2022年、Nikeと共同でVirgil Abloh監修のAir Force 1を制作。オークションや限定リリースを含むスニーカープロジェクト。
関連する人物
Louis Vuitton
2023 - 継続中または終了年不明
2018 - 2021
2013 - 継続中または終了年不明
2013 - 2018
2007 - 2015
1997 - 2013
1910 - 1970
1892 - 1936
1854 - 1892