ロレンツ・バウマー
Lorenz Bäumer
ジュエリーデザイナー/メゾン創業者・ディレクター(パリ拠点)
ロレンツ・バウマーについて
フランスを拠点に活動するジュエリーデザイナーで、パリ・ヴァンドーム広場19番地にメゾンを構える創業者兼ディレクター。1965年ワシントンD.C.生まれで、外交官である父の赴任先を転々とするなか15歳でパリへ移住し学業を修めた。エコール・サントラル・パリで工学とデザインを学んだ後、1988年にジュエリー制作を始め、1992年に自身のメゾンを設立。シャネルのジュエリー制作を長年手掛けた後、2007年にルイ・ヴィトンのジュエリー部門アーティスティック・ディレクターに就任し、同社で複数のコレクションを発表した。2010年のモナコ王室のティアラ制作や2013年のヴァンドーム19番地でのブティック開設を経て、隕石や香りを組み込むチタニウム、ダイヤモンドの新技法など素材・技術の実験を通じた作品発表を続けている。
キャリアタイムライン
ロレンツ・バウマーとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。
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ブランド / 役職
88
1988
89
1989
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2015
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2019
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2020
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2021
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2024
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2026
経歴
15歳でパリに移り、リセ・サン=ルイ=ド=ゴンザグ在学後にヴェルサイユのリセ・サント=ジェヌヴィエーヴで2年間の予備課程を修了。エコール・サントラル・パリ(École Centrale Paris)へ進学し、1988年にイノベーション・デザイン・生産を専攻する工学の学位で卒業している。
1988年にコスチュームジュエリーの制作を開始し、1989年にパリの23 rue Royaleでサロンを開設。1992年にメゾンを創業し、1995年にはヴァンドーム4番地でのサロン展開を行った。1988年以降はシャネルのジュエリー制作を任され『カメリア』『マトラッセ』『ウルトラ』といったラインを手掛け、2007年にはルイ・ヴィトンのジュエリー部門アーティスティック・ディレクターに就任して『L'Âme du Voyage』などのコレクションを発表、2015年まで同社で作品を発表した。2009年にコメット・コルベールへ参画、2010年にモナコ王室の結婚式用ティアラ『Ecume de diamants』を制作、2013年6月11日にヴァンドーム広場19番地にブティックを開設。近年は隕石や香りを封じたチタニウム、ダイヤモンドタトゥーなどの技術的実験やゲラン、バカラ、エルメス等との協業を継続し、2022年にBäumer Designを立ち上げて他メゾン向けのデザイン支援も行っている。
Louis Vuittonとの関わり
2007 - 2015
アーティスティック・ディレクター
Louis Vuittonのジュエリー部門におけるアーティスティック・ディレクターとして、ハイジュエリーの立ち上げとコレクションのクリエイティブ統括を担った。2007年頃にLVMHからジュエリー立ち上げを託され、旅(トラベル)というブランドの核を宝飾表現へ移植することでルイ・ヴィトン初のハイジュエリーラインの基礎を築いた。2009年発表の『L'Âme du Voyage』ではモノグラムや旅の象徴をモチーフ化し、LVを想起させるダイヤモンドカット(LV Cut)などの技術的工夫、大振りのパルールや色石の大胆な配色を導入してジュエリー言語を拡張した。『Chain Attraction』『Idylle』『Lock‑it』など複数のコレクションを手掛け、ブランドのジュエリー表現をヴィジュアルと技術の両面で再定義した一方、2010年代に入ると社内チームとの協働やデザイン移行が進み、創作関与の形が変化したという報道も存在する。
在任期
就任背景はChanelでの長年の経歴を経てLVMH側からジュエリー立ち上げを委ねられた点にあり、外部の敏腕デザイナーとしてブランドの宝飾部門を立ち上げる任務を担った。公に知られる主要な節目は2009年の『L'Âme du Voyage』発表で、その後2010年代前半までコレクション制作に関与したとされるが、報道によっては2013年頃に職務を離れ自身のブランドへ専念したとするものと、2015年まで創作に関わったとするものがあり、移行期の扱いに差異がある。
影響
ルイ・ヴィトンをトラベルというアイデンティティの延長としてハイジュエリー領域へ本格参入させた点が代表的な影響。モノグラムや旅のモティーフを宝飾のフォルムや加工に落とし込み、LV独自のダイヤモンドカットや大振りのパルールでブランドのハイジュエリー表現を確立する方向を促した。結果としてルイ・ヴィトンのジュエリー事業に市場的・イメージ的な正当性を与える役割を果たした。
Lorenz Bäumerとの関わり
1992 - 継続中または終了年不明
デザイナー
創業者兼メインデザイナーとして、1992年に自身のメゾンを設立し、ハイジュエリーのデザイン、コレクション開発、オーダーメイド制作およびサロン/ブティック運営を統括する在任立場。シャネルやルイ・ヴィトンでの制作・監修経験をブランドの創作基盤として継承し、ヴァンドーム広場に位置する独立系メゾンとして既製から一点物まで幅広く手掛ける役割を担う。作品面ではエンジニア的な発想と素材実験を持ち込み、ダイヤモンドタトゥーや隕石、チタンなどの異素材採用や彫刻的造形によって従来の宝飾表現を再解釈し、物語性とユーモアを備えた造形美を提示。『Battement de Coeur』『Les Inséparables』『Pense à Moi』といった代表コレクションや王族のティアラなどのハイプロファイルな特注を通じてメゾンの表現を確立すると同時に、2009年の委員会参加や19番地ブティック開設、海外出店やコラボレーションによって事業的プレゼンスを強化する役割を果たす。
在任期
1992年の創業以降、初期はサロン中心の制作と個別受注を主軸とし、1995年のヴァンドームでのサロン展開を経て事業を拡大。2009年にComité Colbertに加入し、2013年に19番地のブティックを開設してサロンからブティック中心の小売・顧客体験を強化。以降もオーダーメイドとコレクション制作を並行しつつ独立系メゾンとして活動を継続する。
影響
ブランドへの影響は、ヴァンドームの伝統的な景観の中で独立系メゾンとしての明確な立ち位置を築いた点にある。素材と技術の実験的導入(ダイヤモンドタトゥー、隕石、チタン等)と彫刻的な造形によりハイジュエリー表現の領域を拡張し、王族向けのティアラ等の特注や国際的な店舗展開、他ブランドとのコラボレーションを通じてブランド認知と商業的到達を拡大した。
CHANELとの関わり
1988 - 2007
アーティスティック・ディレクター
アーティスティック・ディレクターという立場で、1988年から2007年にかけてシャネルのジュエリー制作の実務的中核を担い、メゾンの服飾的アイコンをハイジュエリーへと翻訳した役割。アラン・ヴェルトハイマーの要請でシャネル向けのジュエリー制作を任され、カメリアの彫刻的表現やマトラッセを応用したパールリング、ココリング、黒セラミックを用いた「Ultra」ラインなど、後にシャネルの定番と見なされるコレクション群を手がけた。これらの仕事は当初クレジットされない形で進められることも多く、ブランド内の制作体制と外部クリエイター的な立ち位置が入り混じる形で展開された点が特徴的だった。服飾のモチーフ(キルティングやカメリア、ココ)を宝飾の造形言語へ移植し、彫刻的な石の扱いや新素材の導入を通じて既存のジュエリーコードを再解釈・拡張し、シャネルのハイジュエリー表現の基盤形成に寄与した。2007年にシャネルとの協働を終え、その後ルイ・ヴィトンのハイジュエリー立ち上げに携わるなどメゾン間での制作移行を経て自身のメゾンを確立した。
在任期
1988年にアラン・ヴェルトハイマーの要請でシャネルのジュエリー制作を引き受け、1990年代から2000年代にかけて約20年にわたりメゾンのジュエリー表現の中心的役割を担った。在任中は多くの作品が匿名で制作されることがあり、2007年にシャネルとの関係を終了した後はルイ・ヴィトンなどでのハイジュエリー立ち上げに参加し、自身のブランド活動を並行して展開した。
影響
在任期間に生まれた「Camélia」「Matelassée」「Coco」「Ultra」などのシリーズはシャネルのジュエリー定番として認識され、服飾モチーフを直接的に宝飾化する表現を定着させた点でメゾンのハイジュエリーの美学と商業的プレゼンスを強化した。特に黒セラミックなどの新素材導入や彫刻的手法の応用は後続のコレクションに技術的・美学的な影響を残した。
関連ブランド
関わったグループ
在任中のコラボレーション
2008.09
Louis Vuitton COMME des GARÇONS
2008年、東京の期間限定ストアにて、川久保玲デザインによる6型のワンオフバッグを受注販売。電話やネット注文不可の特別受注方式となった。
2008.09
Louis Vuitton COMME des GARÇONS
2008年、青山店舗内での6点限定バッグカプセル&共同スペース。川久保玲デザインのLV仕様バッグ等。
関連する人物
Louis Vuitton
2023 - 継続中または終了年不明
2018 - 2025
2018 - 2021
2013 - 継続中または終了年不明
2013 - 2018
1997 - 2013
1910 - 1970
1892 - 1936
1854 - 1892
CHANEL
2025 - 継続中または終了年不明
2019 - 2024
1983 - 2019
1975 - 1982
1910 - 1971