マチュー・ブレイジー
Matthieu Blazy
1984
現在
フランス系ベルギー出身のファッションデザイナー/シャネル アーティスティック・ディレクター(拠点:パリ)。
マチュー・ブレイジーについて
マチュー・ブレイジーは、1984年生まれのフランス・ベルギー両国の背景を持つファッションデザイナーで、パリを拠点に活動する。ラ・カンブルでファッションを学び、ラフ・シモンズのもとでプロとしての基礎を築いた後、メゾン・マルジェラ、セリーヌ、カルバン・クラインなどで要職を歴任。2020年にボッテガ・ヴェネタのプレタポルテ部門のデザイン責任者に就き、2021年にクリエイティブ・ディレクターに昇格して素材実験と職人技を軸にしたコレクションで評価を高めた。チーム運営は協調的で職人との直接的協働を重視し、日常性とクラフト性を両立させる制作姿勢が特徴。2024年12月にシャネルのアーティスティック・ディレクター就任が発表され、ハウスのアーカイブやメティエダールの技術を取り込んだ包括的な創作を進めている。
キャリアタイムライン
マチュー・ブレイジーとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。
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ブランド / 役職
21
2021
22
2022
23
2023
24
2024
25
2025
26
2026
経歴
ブリュッセルの高等美術校ラ・カンブル(La Cambre)でスタイリスムとアクセサリーを専攻し、2007年に卒業。在学中にバレンシアガやジョン・ガリアーノでの実習を経験し、国際コンペITSでラフ・シモンズと出会って初期の職歴に繋がった経歴を持つ。
卒業後はラフ・シモンズのスタジオでメンズデザインに携わり、2011年にメゾン・マルジェラのデザインチームに加わってアルチザナル(オートクチュール的手法)やウィメンズの制作を担当。2014年にはセリーヌでシニアデザイナーを務め、2016年から2019年はラフ・シモンズと再び共働してカルバン・クラインでウィメンズ/メンズ両部門のデザイン責任を担った。2019年にはアーティストのスターリング・ルビーと協働してSR STUDIO LA CAの立ち上げ支援に関わり、2020年にボッテガ・ヴェネタのRTWデザインディレクターに就任。2021年11月に同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就き、レザーのトロンプルイユ表現や職人技を前面に出す制作でブランドの評価と商業的成功に寄与した。2024年12月にシャネルのアーティスティック・ディレクター就任が発表され、オートクチュールからプレタポルテ、アクセサリーまでの創作を統括する役割に移行している。
CHANELとの関わり
2025 - 継続中または終了年不明
アーティスティック・ディレクター
マチュー・ブレイジーはCHANELのアーティスティック・ディレクターとして、オートクチュール、プレタポルテ、アクセサリーといったメゾンのファッション活動全体を統括する立場で就任したことが発表された。就任発表は2024年12月12日で、2025年から本格的に活動を開始する体制となった点が特徴となる。Virginie Viardの退任を受け、伝統的なハウス・コード(ツイード、2.55バッグ、カメリア、卓越した仕立てなど)を尊重しつつ、Bottega Venetaで示したレザーやテクスチャーへの探究、リラックスしたシルエットやワードローブ化への志向をCHANELの表現に取り込み、伝統の再解釈とモダンな語法の橋渡しを行う役割を担う。舞台演出やショーのスケールを復活させるプレゼンテーションも特徴となり、既存の作法と新しい日常性を結びつけるデザイン方針を提示している。
在任期
発表は2024年12月12日で、CHANEL側はBlazyの活動を2025年から本格化させる旨を示した。Virginie Viardは2024年6月に退任しており、その後の移行期はハウス内のクリエーション・スタジオが当面のコレクションを担う形で進められ、Blazyの就任はその移行を経た世代交代として位置づけられる。媒体により就任の具体的な開始月に記述差がある点には留意が必要。
影響
顕在化したクリエイティブ面での影響としては、Blazyの最初のランウェイ(2025年10月のパリでのデビュー公演)がメゾンの演出性を回復し、批評家から高い注目を集めた点が挙げられる。評価は、シルエットのゆるやかな再構築、テクスチャーと素材の巧みな扱い、伝統的アイコンを日常的な文脈へ落とし込む表現、そして大規模な舞台装置を伴う見せ方の復活に集中しており、既存顧客に対する再提示と新たな世代への訴求を同時に狙う変化と受け取られている。売上や財務面の長期的影響については公的データや公式報告を参照する必要があるためここでは言及を控える。
Bottega Venetaとの関わり
2021 - 2024
クリエイティブ・ディレクター
Bottega Venetaにおけるクリエイティブ・ディレクターとして、2021年11月15日にダニエル・リーの後任で就任し、コレクション全体の創造的舵取りを担った。 就任以前は2020年にボッテガのレディ・トゥ・ウェアのデザイン・ディレクターを務め、ラフ・シモンズやメゾン・マルジェラ、セリーヌで培った職人技と構築的な美意識を土台に持ち込んだ。 在任中は、前任が築いた商業的勢いとイントレチャート等の皮革クラフトを継承しつつ、素材実験と手仕事の可視化を軸にブランドを再解釈した。AW22のデビューでは「craft in motion」を掲げ、レザーを布のように扱う技法や動きを意識したシルエット、印刷ヌバックなどの素材トリートメントを用いてプロダクトの質感を強調した。 SS23では「perverse banality」をコンセプトに、ガエターノ・ペッセとの舞台美術コラボを行い、ジャカードやレーザーカットの立体的なレザースカート、手仕事のフリンジやビーズワークといったクラフト表現を前面に出すプレゼンテーションを展開した。 ショー演出やアクセサリー・スタイリングを通して“日常性と高度な職人技の併存”を示し、バッグやレザーグッズの魅力を維持しながら服作りの手触りと運動性に重心を置く方向へと舵を切った。ケリングの報告でも在任期中はレザーグッズが好調だったとされる。 在任期間は2021年11月15日から2024年12月12日までで、退任発表後にシャネルのアーティスティック・ディレクター就任が報じられ、ボッテガの後任にはルイーズ・トロッターが発表された。
在任期
2021年11月15日にダニエル・リーの退任を受けてBottega Venetaのクリエイティブ・ディレクターに就任。就任前は2020年にレディ・トゥ・ウェアのデザイン・ディレクターを務めた社内昇格で、ブランドのクリエイティブ統括にあたった。任期は2021年11月15日から2024年12月12日までで、退任後にシャネル側の発表により移籍が報じられ、ボッテガの後任としてルイーズ・トロッターが指名された。
影響
クリエイティブ面では、既存の皮革クラフトを軸にしつつ服の素材表現を拡張し、職人技を可視化することでコレクションの技術的な注目度を高めた。ショーやプロダクトでの素材実験がブランドの美術的評価を支え、同時にケリングの2024年決算ではボッテガ・ヴェネタが増収を記録しレザーグッズの好調が指摘されるなど、商業面でも一定のポジティブな足跡を残した。
関連ブランド
関連する人物
CHANEL
2019 - 2024
1988 - 2007
1983 - 2019
1975 - 1982
1910 - 1971