さがす

GUCCI

グッチ

概要

キャッチコピー

"Gucci Ancora"

概要

伝統と革新が共鳴するラグジュアリー

Gucci(グッチ)は、レザーグッズ、プレタポルテ、シューズ、ジュエリー、ウォッチ、アイウェア、ビューティまで横断するイタリアのラグジュアリーハウスです。GGモノグラムと緑・赤・緑のウェブストライプ、ホースビット金具、バンブーハンドルといったコードを軸に、精緻なクラフツマンシップと現代性を併走させる提案が持ち味です。
ミラノのGucci Hubや研究開発拠点ArtLabを中心に製品開発を内製化し、バッグやスニーカーからテーラリングまで一貫した品質を追求。アーカイヴを今の気分に更新するデザインは、日常のワードローブを華やがせながらも機能性を損なわないバランスに優れています。The North Face、adidas、Dapper Danなど多様なコラボレーションも話題です。
サステナビリティではファーフリー方針や再生素材の活用を推進し、循環型ライン“Gucci Off The Grid”を展開。日本では銀座・並木の旗艦店をはじめ全国にブティックを構え、ミュージアムやダイニング(Gucci Garden、Gucci Osteria)を通じて五感で味わうブランド体験を広げています。

  • GGモノグラムとウェブストライプ
  • バンブー&ホースビット
  • ファーフリーと循環型素材

バックグラウンド

1921年、グッチオ・グッチがフィレンツェで馬具と旅行鞄の店を開いたのが始まりです。若き日にロンドンのサヴォイ・ホテルで上質な荷物に触れた体験が、素材と職人技への執着を育みました。1938年にローマへ進出し、戦後の物資不足を逆手に取った1947年のバンブーバッグ、1953年のホースビットローファーがハウスの象徴となります。
1966年にはローマ店でグレース妃のためにイラストレーターのヴィットリオ・アッコルネロが描いた花柄“Flora”が誕生。1972年には東京にアジア初の直営店を開き、ブランドは国際的に拡大します。一方で1980年代後半から経営は混迷し、1988年にインベストコープが出資、1993年に家族経営は幕を下ろしました。
1994年、クリエイティブ・ディレクターに就任したトム・フォードがセクシーでグラマラスな世界観で再生を牽引し、ドメニコ・デ・ソーレの改革とともにブランドの流れを大きく変えます。1999年にはPPR(後のKering)傘下入りでグローバル体制が整い、2000年代はフリーダ・ジャンニーニがローマ的エレガンスへ舵を切りました。
2011年にはフィレンツェにGucci Museo(のちのGucci Garden)を開設し、ヘリテージの公開を強化。2015年にアレッサンドロ・ミケーレが就任すると、ジェンダーを横断するマキシマリズムで新世代を魅了します。2017年のファーフリー宣言、2018年のR&D拠点ArtLab開設、2021年の創業100年“ARIA”など、社会性と創造性を両立する礎が固まりました。
2022年にミケーレが退任し、2023年にはサバト・デ・サルノが“Ancora”を掲げてデビュー。ハウスのコードを研ぎ澄まし、落ち着いた官能と実用の均衡を再定義しました。創業の職人精神を継承しながら時代のムードを敏感に取り込み、グローバルなカルチャーと共鳴し続けること——それが今日のGucciを動かす物語です。

ブランド基本情報

ブランド名 GUCCI
読み方 グッチ
設立 1921年(104年)

定番アイテム

バンブー

1947年、戦後の素材不足をきっかけに竹を直火で曲げてハンドルに用いた発明的バッグ。焼き色のついた半円ハンドルはグッチの象徴となり、以後たびたび再解釈。現在は「Gucci Bamboo 1947」として継承され、フィレンツェの職人技とブランドDNAを体現する永遠のアイコン。

  • 直火で成形した竹ハンドル
  • 素材制限から生まれた代替素材の革新
  • 現行「Gucci Bamboo 1947」へ継承される系譜

ジャッキー

1960年代にジャクリーン・ケネディが愛用しアイコン化したホーボーを現代的に再解釈したライン。滑らかな三日月シルエットとピストンロックがシグネチャーで、2020年に再登場後も名作として定着。時代を超えて男女に支持される“グッチの顔”のひとつ。

  • ピストンロックの留め具
  • 三日月型のホーボーシルエット
  • 追加ストラップでクロスボディ対応

ホースビット ローファー

1953年に誕生したグッチを代表する靴。乗馬モチーフのダブルリング&バー金具が象徴で、アイビーからウォール街まで広く浸透。周年ごとに祝われ、博物館収蔵にもなるなど文化的評価も高い。ドレスとカジュアルの境界をつなぐ革新作。

  • ダブルリング+バーのホースビット金具
  • 1953年発表のオリジナルに基づく普遍デザイン
  • 美術館収蔵と70周年記念キャンペーン

フローラ

1966年、ロドルフォ・グッチがヴィットリオ・アッコルネロに依頼しグレース・ケリーのために描かれた花々の図案。以降、スカーフを起点にバッグやウェア、香水パッケージまで展開されるハウスの象徴的モチーフとして継承され続ける。

  • ヴィットリオ・アッコルネロの1966年原画
  • グレース・ケリーのためのスカーフが起源
  • スカーフからRTW・香水パッケージまで展開

ディオニュソス

2015年、アレッサンドロ・ミケーレ体制初期を象徴するバッグとして登場。ギリシャ神話に由来するタイガーヘッドのスパー金具とチェーンが特徴で、GGスプリームとの組み合わせが新鮮。セレブの愛用で一気に“イットバッグ”化した。

  • タイガーヘッドのU字スパー金具
  • GGスプリーム×スエードの異素材コンビ
  • 2015年のミケーレ期を象徴するItバッグ

GGマーモント

2016年にデビューした現代グッチの定番ライン。1970年代のアーカイブに着想したダブルGハードウェアと、マトラッセのシェブロンキルティングがシグネチャー。バッグからSLG、ベルトまで展開し、シーズンを超えて支持を集める。

  • 70年代アーカイブのダブルGハードウェア
  • マトラッセのシェブロンキルティング
  • チェーンストラップのショルダーデザイン

ブランド一覧