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井野 将之

イノ マサユキ

Masayuki Ino

日本を拠点に活動するファッションデザイナー。doublet創業者、ユーモアと実験的な素材開発を軸にした衣服表現

井野 将之について

群馬県生まれ、東京を拠点に活動するファッションデザイナー。シューズやアクセサリーの設計経験を経て、2012年にパタンナーの村上高士とdoubletを立ち上げ、日常着を基盤にしながら、見慣れたものの一部を別のアイデアへ置き換える手法で独自の衣服表現を築いてきた。トロンプルイユ、錯視、巨大な文字や直球のメタ表示、スカジャンを想起させる刺繍、誇張されたシルエットなどを通じ、ベーシックな服に唐突な違和感と二度見を誘う仕掛けを加えるのが特徴。ユーモアは単なる軽さではなく、相手の反応を想像し、驚きのために準備する行為として捉えられている。水で膨らむTシャツや透明素材、PVCなどの実験を重ね、素材開発とショー演出を一体化させてきた。2018年のLVMH Prize受賞後は国際的な評価を高め、東京のサブカルチャーや言葉遊びをパリの舞台へ翻訳。近年はAI、推し文化、環境素材、空気といった社会や技術の話題を、深刻さに偏らないウィットと実験性で衣服へ変換している。

キャリアタイムライン

井野 将之とブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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MIHARA YASUHIRO デザイナー 2005 - 2012
doublet デザイナー 2012 - 現在(推定)
WHEIR Bobson デザイナー 2017 - 2017

経歴

群馬県生まれ。東京モード学園を卒業し、ファッションデザインを学んだ後、シューズやアクセサリーの設計を含む実務経験へ進んだ。
東京モード学園卒業後、MIHARA YASUHIROでシューズやアクセサリーのヘッドデザイナーを務め、服飾設計と素材・パーツの扱いを深めた。2012年、パタンナーの村上高士とともにdoubletを設立し、2013年春夏の展示会でブランドを始動。初期からコラージュ技法を服へ置き換え、異素材の接続やトロンプルイユによって、コンセプチュアルな発想と日常着としての実用性を両立させた。2017年には東京で初のショーを行い、衣服だけでなくキャスティング、スタイリング、照明、会場演出まで含めたパーティのような世界観を構築。2018年6月にLVMH Prizeを受賞し、圧縮したTシャツ、水で膨らむ衣服、PVCや透明素材など、ユーモアとテキスタイル実験を結びつけた表現が国際的に評価された。2020年1月にはパリ・メンズのショーに参加し、東京のサブカルチャーや食品サンプル、言葉遊びを海外の観客へ翻訳。以後も「Surprise!」の仕掛け、AIや生成画像の揺らぎ、推し文化、欠陥や悪役の肯定、環境素材や空気をめぐる素材開発へとテーマを広げ、doubletの創業デザイナーとして活動を続けている。

WHEIR Bobsonとの関わり

2017 - 2017
デザイナー

doubletとの関わり

2012 - 現在
デザイナー
井野将之は、2012年の設立時からdoubletを率いる創業デザイナーであり、外部から交代した前任者を持たず、ブランドの美学と更新を一貫して担ってきた。パタンナーの村上高士と立ち上げたdoubletでは、ベーシックやスタンダードな日常着を出発点に、その一部を別の要素へ置き換えることで、見慣れた服に違和感やユーモアを生む設計を確立。ブランド名の由来にもつながる言葉遊びの発想を、トロンプ・ルイユ、メタ表示、異素材の接続、誇張したシルエット、錯視的な仕掛けへと展開してきた。初期の「papier collé」ではコラージュ技法を衣服へ翻訳し、2017年頃からは「knit」や「XXL」といった直接的な表示、スカジャンを思わせる刺繍、ショー全体をパーティのように構成する演出によって、服単体にとどまらない世界観を形成。2018年のLVMH Prize受賞以降は、圧縮して水で戻すTシャツやPVC、透明素材などの実験を国際的な評価へつなげ、パリでの発表では東京のサブカルチャーや食品サンプル、言葉の洒落を海外の観客に向けたショー言語へ翻訳した。その後も、驚きを相手への想像力として捉えた「Surprise!」、AIや環境素材、推し活、欠陥や悪役を扱うコレクションへと関心を広げ、社会や技術のテーマを重く説明するのではなく、笑いと仕掛けを通して服に落とし込む役割を担っている。

在任期

2012年に村上高士とdoubletを設立し、2013年春夏の展示会でブランドを始動して以来、井野将之が創業デザイナーとして継続的にクリエイティブを統括。外部デザイナーへの交代や明確な就任・退任の移行期はなく、初期のコラージュとベーシックの置換から、東京でのショー、2018年のLVMH Prize受賞、2020年以降のパリでの発表へと活動領域を拡張してきた。受賞後も急速な規模拡大より、品質と生産体制、本人が制作に関わり続ける姿勢を優先する在任期。

影響

井野将之は、doubletを日常着の形式に異物や違和感を差し込むブランドとして定着させ、ユーモア、錯視、言葉遊び、素材実験を一体化した独自のデザイン文法を築いた。圧縮Tシャツや透明素材、光や水で変化する仕掛け、CO2や排気ガスに由来する素材など、技術や素材そのものを物語の中心へ引き上げた点も大きい。LVMH Prize受賞とパリでの継続的な発表によって、東京発のサブカルチャーやショー演出を国際的な文脈へ翻訳し、doubletの認知と評価を高めた。

MIHARA YASUHIROとの関わり

2005 - 2012
デザイナー
2005年から2012年まで、MIHARA YASUHIROでデザイナーとしてシューズとアクセサリーのデザインを担当した時期。衣服全体ではなく足元や装身具を中心とする領域で、ブランドの造形感覚やプロダクト開発の実務に携わった。その後、パタンナーの村上高士とともにdoubletを立ち上げ、日常的なベーシックに異物感やユーモアを加える独自の服作りへと活動の軸を移行。MIHARA YASUHIROでの経験は、doublet創設以前に培われたデザイン実務と立体的なプロダクト感覚の基盤として位置づけられる。

在任期

2005年から2012年までMIHARA YASUHIROに在籍し、シューズ/アクセサリー領域のヘッドデザイナーを務めた経歴。2012年のdoublet設立に至る前段階にあたり、ブランド内でのプロダクトデザイン経験を経て、自身のブランドを立ち上げる移行期に位置づく。

在任中のコラボレーション

この人物が関わった期間に確認できるブランド間コラボレーションです。

2026.01

doublet ASICS SportStyle

2026年1月、第2弾コラボ。GEL-QUANTUM 360 I AMPは“恐竜の頭部”全面プリントや3D立体表現が特徴。

2025.04

doublet Converse

2025年4月発売の第2弾コラボ。JACK PURCELLとALL STAR HIミスマッチ仕様。アパレル(フーディ/T)も初登場。

2025.01

doublet KIDS LOVE GAITE

BIG FOOT DERBY SHOESコラボ。“親の靴を履く子ども”を着想にした過剰ボリュームのダービーシューズを2025年1月発売。

2024.11

doublet ASICS SportStyle

2024年11月、GEL-KAYANO 20を段ボール等の梱包/素材着想でアレンジ。経年素材や特別ボックスも付属。

2024.04

doublet Converse

2024年4月発売の第1弾。ALL STARとJACK PURCELLをドッキングしたハイブリッドシューズを展開。

2024.01

doublet ASICS

2024年のASICS×Doublet協業として、Paris Fashion Weekメンズでコラボスニーカーが登場。Doubletらしいエッジを取り込んだコラボ展開。

2023.11

doublet KIJIMA TAKAYUKI

2023年11月、フェルトハットのコラボ。ビーニーシルエットと豊富なカラーバリエーションが特徴。

2023.08

doublet SUICOKE

SUICOKE×Vibram×doubletの三者協業。“The Bat”と称されるコウモリモチーフのFUTON-LOファーサンダルが登場。

2022.11

doublet SUICOKE

WAS-5abDBサンダル群。BambiやDalmatian柄のアニマルストラップ、足跡ソールやソックライナーなど多彩な展開。

2022.11

doublet Marc Jacobs

日本限定カプセルコラボ。廃車シートベルト再利用ストラップや手縫い装飾を施したバッグ、ウェアなど幅広い展開。

2022.09

doublet KIJIMA TAKAYUKI

2022年9月、“燃えてしまった”サウナハットのトリプルコラボ。焦げ刺繍をテーマに帽子にユニークな表現を加えた。

2022.08

doublet SUICOKE

“Dalmatian Sandals”シリーズ。カーフヘアのダルメシアン柄と着脱式ソックライナーが特徴の限定サンダル。

2022.02

doublet Aoyama Clothes

洋服の青山とのアップサイクルコラボ。オーバーサイズジャケットやトラウザー、ベスト、Tシャツなど多彩なウエアを展開。

2022.02

doublet SUICOKE

SS22“Go Into the Wild”サンダル。動物柄や足跡ソールなどの遊び心あるサンダルをdoublet SS22コレクションの文脈で展開。

2021.07

doublet SUICOKE

Vibram FiveFingers by SUICOKE文脈で“NIN-LO-doublet”が展開。レーステクスチャーと機能系デザインを融合。

2020.09

doublet DC Shoes

DC Shoesとの初コラボ。“doublet x DC Hybrid”として、過去アーカイブ要素を融合したハイブリッドスニーカーを発売。

2018.11

doublet VALENTINO

VALENTINOとのコラボカプセル。VLTNとDOUBLETロゴを重ねたフーディやTシャツ、スウェット等4型限定でGinza Sixなどで発売。

2018.11

doublet VALENTINO

DOUBLETとの2018年VALENTINO TKY会期限定コラボ。共同ロゴ刺繍フーディやドラゴン刺繍入りスウェット・Tシャツ・フリンジ文字Tシャツなどを販売。

2017.04

doublet 424

doubletと424による初コラボ。DSM Ginzaで展開されたカプセルで、ロゴ刺繍を融合させたウェアを中心にリリース。