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サイモン・スパー

Simon James Spurr

英国出身、米国を拠点に活動するメンズウェアデザイナー/クリエイティブ・ディレクター。MARCH NYC創設者。

サイモン・スパーについて

英国出身で米国を拠点に活動するデザイナー、クリエイティブ・ディレクター。メンズウェアを軸に、ウィメンズウェア、デニム、テーラリング、フットウェア、ライフスタイル領域まで手がけ、デザインとブランド構築の両面でキャリアを築いてきた。サンローラン、カルバン・クライン、ラルフ ローレンで経験を重ねた後、2006年に自身の名を冠したブランドを設立。端正な仕立てと現代的なシルエットを基盤に、英国的な服飾感覚、品質、色、プロポーション、抑制の効いたディテールを重視する作風で知られる。クラシックなテーラリングにデニムやレザー、ロック、ユースカルチャーの要素を重ね、洗練と反骨性を併せ持つメンズウェアへと展開してきた点が特徴。デザイン、商品開発、生産、ブランド戦略を一体で捉える実務感覚にも強みがあり、既存ブランドの再構築にも携わる。現在はMARCH NYCの創設者兼クリエイティブ・ディレクターとして、ブーツを中心としたコレクションを展開する人物。

キャリアタイムライン

サイモン・スパーとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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Ralph Lauren Purple Label デザイン・ディレクター 2003 - 2007
Ralph Lauren Black Label デザイン・ディレクター 2004 - 2007
SIMON SPURR クリエイティブ・ディレクター 2006 - 2012
KENT & CURWEN クリエイティブ・ディレクター 2012 - 2016
Eidos クリエイティブ・ディレクター 2017 - 2019
MARCH NYC クリエイティブ・ディレクター 2017 - 現在
7 For All Mankind クリエイティブ・ディレクター 2019 - 2021

経歴

ケント・インスティテュート・オブ・アート・アンド・デザインでアート・ファウンデーション課程を学んだ後、ロンドンのミドルセックス大学でファッションデザインを専攻。18歳で同大学に進学し、ファッションデザインの学士課程を修了した。
1996年にナウティカでキャリアを始め、1998年からサンローランに在籍。エディ・スリマンのもとでデザイナーとして経験を積み、2001年にカルバン・クラインへ移籍した。2003年にはラルフ ローレンのパープル・レーベルおよびブラック・レーベルのデザイン・ディレクターに就任し、クラシックなテーラリングと現代的なメンズウェア表現を深めた。2006年、自身の名を冠したブランドを設立し、デニムからスーツ、スポーツウェア、アクセサリーまで展開。2009年にはデザイナーコレクションとしてSIMON SPURRを発表し、CFDA/Vogue Fashion Fundの候補やCFDAメンズウェア部門の候補に選出されるなど評価を受けた。ブランドを2012年まで率いた後、トミー ヒルフィガーのコンサルタントを経て、2012年から2016年まで英国ブランド、ケント&カーウェンのクリエイティブ・ディレクターを務めた。2017年にはEidosのクリエイティブ・ディレクターに就任し、翌年にはブランドのモダン化とテーラリングの再解釈を推進。2017年に立ち上げたMARCH NYCでは創設者兼クリエイティブ・ディレクターとしてフットウェアを中心に活動を続け、2019年から2021年には7 For All Mankindのグローバル・クリエイティブ・ディレクターも務めた。

7 For All Mankindとの関わり

2019 - 2021
クリエイティブ・ディレクター

MARCH NYCとの関わり

2017 - 現在
クリエイティブ・ディレクター

Eidosとの関わり

2017 - 2019
クリエイティブ・ディレクター

KENT & CURWENとの関わり

2012 - 2016
クリエイティブ・ディレクター
2012年から2016年にかけて、英国のヘリテージ・メンズウェアブランド KENT & CURWEN のクリエイティブ・ディレクター兼シニア・バイス・プレジデントを務めた人物。就任発表は2013年とする主要報道もあるが、本人の経歴では2012年から在籍したと整理されている。ブランドが英国由来のテーラリングとクリケットの伝統を基盤に、ニューヨーク旗艦店やサヴィル・ロウの拠点を通じて国際展開を強める移行期に、デザインとブランド表現の方向性を担った。Ralph Lauren Purple LabelやBlack Labelで培ったテーラリング経験を背景に、KENT & CURWENの伝統的な英国性をそのまま保存するのではなく、構築的な仕立て、明確なシルエット、若々しいスタイリングへと再編集。従来のクラブ的・スポーツ的なヘリテージに、より都会的で現代的な緊張感を加え、ブランドをクラシックな英国服の枠から次世代のメンズウェアへ接続する役割を担った。在任中はロンドン・コレクションズ・メンでコレクションを発表し、クリケット由来のアーカイブや英国的なテーラリングを、ロックやストリートの感覚を含む新しい文脈に置き換えた点が特徴。ブランドの国際化と若返りを同時に進めるクリエイティブ責任者として位置づけられる。

在任期

本人の公式プロフィールでは2012年から2016年の在任とされ、主要報道では2013年にクリエイティブ・ディレクター兼シニア・バイス・プレジデントへの就任が伝えられている。米国進出やニューヨーク旗艦店、サヴィル・ロウ拠点の整備が進むブランドの拡張期にあたり、英国的な伝統を国際市場向けの現代的なメンズウェアへ移行させる時期に重なる。2016年にはDaniel Kearnsが後任のクリエイティブ・ディレクターに就任。

影響

KENT & CURWENのクリケット由来の英国的ヘリテージとシャープなテーラリングを、より若く都会的な方向へ押し広げた点が主な影響。報道では、伝統的なブランドにロックや現代的なスタイリングを加え、若々しいエッジをもたらしたデザインとして評価されている。在任中にロンドン・コレクションズ・メンで複数回のショーを行い、ブランドのアーカイブを現代的なコレクションとして可視化した役割。

SIMON SPURRとの関わり

2006 - 2012
クリエイティブ・ディレクター
SIMON SPURRにおいて、Simon Spurrは自身の名を冠したブランドを立ち上げ、その創造面を担うクリエイティブ・ディレクターとして活動した人物。Ralph Lauren Purple LabelおよびBlack Labelで高級メンズウェアのデザインディレクターを務めた経験を経て、2006年に自身のブランドを開始。外部ブランドの一部門を担当する立場から、個人名を掲げた独立ブランドの方向性と表現を担う立場へ移行した時期にあたる。SIMON SPURRは、テーラリングを軸とするSimon Spurrのデザイン志向を直接反映する場として展開されたが、在任中の具体的なコレクション変遷や組織体制については公開情報が限られる。ブランドにおける役割は、創業者でありデザイナー本人でもある立場から、プロダクトとブランドイメージの創造的な統括を担うことにあった。

在任期

2006年に自身の名を冠したSIMON SPURRを開始し、2012年までクリエイティブ・ディレクターとしてブランドの創造面を担った時期。Ralph Laurenで高級メンズウェアのデザイン経験を積んだ後、個人名とデザイン思想を直結させた独立ブランドへ移行した転換期に位置づけられる。

Ralph Lauren Black Labelとの関わり

2004 - 2007
デザイン・ディレクター
Simon Spurrは、Ralph Laurenの創業者主導の体制下で、Ralph Lauren Purple LabelおよびRalph Lauren Black Labelのデザイン・ディレクターを務めた人物。ブランド全体を率いる後継者という位置づけではなく、2000年代半ばに高級メンズウェアとテーラリングを担う専門的なクリエイティブ責任者として加わった。担当領域では、Ralph Laurenが築いてきたアメリカン・ヘリテージ、クラシックな紳士服、上質な素材使いを基盤に据えながら、シルエットやフィッティング、仕立ての見え方をより現代的な方向へ再編集。Purple Labelのラグジュアリー性とBlack Labelの都会的な洗練を、それぞれ異なる位置づけのメンズラインとして明確化する役割を担った。伝統的なアメリカン・スタイルをそのまま反復するのではなく、当時の国際的な高級メンズウェア市場に対応するモダンなテーラリングへ接続した点が在任期の特徴。Ralph Lauren本人の美学を置き換える存在ではなく、その核となる世界観を高級メンズ領域で細分化し、現代的な輪郭へ整えるデザイナーとして機能した関係。

在任期

在任期は2000年代半ばで、対象期間は2004年から2007年として整理される一方、公開資料には2003年頃から2006年頃とする差もある。Ralph Lauren本人がブランド全体の創造面を掌握する体制のなか、Simon SpurrはPurple LabelとBlack Labelに限定された高級メンズ領域を担当。創業者の後継やブランド全体の交代ではなく、専門ラインのデザイン強化を目的とした外部デザイナー級の登用にあたる。

影響

Purple LabelとBlack Labelのテーラリングに、より現代的で洗練された感覚を加えた人物として位置づけられる。Ralph Lauren固有のアメリカン・クラシックを維持しながら、フィットやシルエットのモダン化を進め、高級メンズウェア部門を国際的なラグジュアリー市場に適応させる役割を果たした。ただし、ブランド全体の方向性を転換したというより、限定された高級メンズラインの表現を更新した影響として捉えるのが妥当。

Ralph Lauren Purple Labelとの関わり

2003 - 2007
デザイン・ディレクター
Simon Spurrは、2003年から2007年にかけてRalph Lauren Purple Labelのデザイン・ディレクターを務めた人物。公開資料では在任時期を2006年頃までとする記述もあるが、対象期間としては2003〜2007年の高級メンズ領域に位置づけられる。Purple Labelを中心に、Ralph Lauren Black Labelのデザインも担当し、創業者Ralph Laurenが築いたクラシックなアメリカン・メンズウェアのコードを、より現代的なテーラリングへと調整する役割を担った。伝統的なスポーツウェアやプレッピーの要素を直接置き換えるのではなく、高級ラインに求められる仕立ての精度と洗練を保ちながら、シルエットや全体の見え方を現代化する方向で再編集した点が特徴。Purple LabelがRalph Laurenのメンズウェアにおける最上位の表現として存在感を強めていく時期に、外部から加わったデザイン責任者として、ブランドのヘリテージと当時のモダンなドレス感を接続した。Ralph Lauren本人がブランド全体の創造面を掌握する体制のなかで、Spurrはブランドそのものを刷新する後継者ではなく、特定の高級メンズカテゴリーに現代的な設計思想を導入する専門的な役割を果たした人物。

在任期

2003年にRalph Laurenへ加わり、Purple LabelとBlack Labelの高級メンズウェアを担当。Ralph Lauren本人を中心とする創業者主導の体制を維持しながら、外部デザイナーとしてテーラリング領域の現代化を担った。公開資料には2006年頃までとする記述もあり、対象期間の2007年は在任末期を含む移行期として整理される。

影響

Purple LabelとBlack Labelにおいて、Ralph Laurenが築いたアメリカン・クラシックの基盤を保ちながら、テーラリングの表現をより現代的で洗練された方向へ調整した点が主な影響。ブランド全体の創造性を引き継いだというより、高級メンズ部門のシルエットと仕立てに新しい感覚を加え、Purple Labelの専門性と現代性を際立たせた役割として評価される。