二宮 啓
ニノミヤ ケイ
Kei Ninomiya
日本
ファッションデザイナー/Noir Kei Ninomiya 創設者・クリエイティブディレクター(コム・デ・ギャルソン系列)
二宮 啓について
二宮啓(Kei Ninomiya、1984年生まれ、大分県出身)は日本のファッションデザイナーで、Noir Kei Ninomiyaの創設者兼クリエイティブディレクターである。青山学院大学でフランス文学を学んだのちアントワープ王立芸術アカデミーでファッションを学び、2008年にコム・デ・ギャルソンに入社してパタンナーとしてキャリアを積んだ。2012年に同社の傘下で自身のラインを立ち上げ、黒を基軸にした繊細かつ建築的な造形、レーザーカットや小さなモジュールを反復して組み立てる独自の技法で知られる。縫い目を極力減らす構築的なプロセスと職人技を融合させる作風は国内外で評価され、MonclerやReebokなどとのコラボレーションやドーバー・ストリート・マーケットなどのセレクトショップでの取り扱いを通じて広く認知されている。
経歴
青山学院大学でフランス文学を専攻して卒業後、アントワープ王立芸術アカデミー(Royal Academy of Fine Arts, Antwerp)でファッションを学んだ。アカデミーでの技術的な学びがパタンナーとしての基礎となり、その後の構築的なデザイン手法に影響を与えている。
2008年9月にコム・デ・ギャルソンに入社し、パタンナーとして実務に携わった。社内での制作を通じてパターンメイキングと立体的構築の技術を磨き、2012年10月に自身のライン『Noir Kei Ninomiya』のデザイナーに就任、2013年春夏向けに最初のコレクションを発表した。ブランドは黒を軸にレーザーカットやモジュール化されたパーツを繰り返し組み立てることで縫い目を最小化する独特のものづくりを展開し、コム・デ・ギャルソンの伝統的な職人性と実験的なプロセスを継承している。2018年のMoncler Geniusによる共同プロジェクト『6 Moncler Noir Kei Ninomiya』をはじめ、近年はReebokとのコラボレーションなども手掛け、国内外のセレクトショップやオンラインリテーラーを通じて評価を広げている。
Dover Street Marketとの関わり
時期不明
デザイナー
二宮啓は、ドーバー ストリート マーケット(DSM)が初めて立ち上げた自社ブランド「DSM」において、初代クリエイター(最初のデザイナー)としてブランドの方向性策定と第1弾コレクションのアートディレクションおよびデザインを担いました。2025年6月のプロジェクト発表以降、二宮はノワール ケイ ニノミヤで培った高度なパターンワークや構造的なものづくりの経験を踏まえつつ、DSM向けには「無名のチームウエア」という発想のもと、日常性とユニセックス性を重視したワードローブを組み立てています。第1弾(2026年春夏/SS26)はジャージーやニットを軸にした30型以上のラインナップで、コーチジャケット風のシャツ、メッシュパネル入りトップス、「DSM FC」を思わせるスポーティなディテールや各都市名を配したTシャツなど、フットボール的モチーフが多く見られます。アイテムにはDSMの象徴的モチーフ(エレファントのグラフィックやロゴ形状のラバーパーツ等)も取り入れられ、より手に取りやすい価格帯で世界のDSM店頭および卸売市場へ展開する計画が示されました。さらにコレクションのヴィジュアルも公開され、DSMの世界観と呼応する表現で提示されています。二宮の関与は、ノワールの実験性とDSMという小売コミュニティの親しみやすさをつなぎ、DSMの新しい“インハウス”表現を立ち上げる役割を果たしています。DSM側はこのプロジェクトを継続的に多様なクリエイターを迎える場として位置づけており、二宮はその第一幕を担う存在として位置づけられました。
在任期
本プロジェクトの公表は2025年6月の報道を起点としており、二宮はその発表時点でDSMの初代クリエイターに就任しました。第1弾コレクションは2026年春夏(SS26)として位置づけられ、DSM公式では世界のDSMでのローンチを1月下旬に予定すると示され、報道では店頭立ち上げを2026年1月下旬〜2月と伝えられています。エイドリアン・ジョフィは二宮が最初のデザイナーとして可能な限り長くその職を担う予定だと述べており、現時点で終了日は公表されていません。
影響
二宮の起用は、DSMが単なるセレクトショップとしての機能を超えて自社としての表現を持つ“インハウス”ブランドを立ち上げる転換点となりました。二宮はノワールでの技術的な基盤を活かしつつ、より手頃でユニセックスな日常着を提示することでDSMの顧客層や商品レンジを広げる狙いを具体化しました。また、卸売展開や海外生産を念頭に置いた設計により、DSMブランドの商業的な展開力を強化する布石にもなっています。
noir kei ninomiyaとの関わり
時期不明
デザイナー
二宮啓は、コム デ ギャルソン社内で2012年に立ち上げられたブランド「noir kei ninomiya(ノワール ケイ ニノミヤ)」の創立デザイナーとして、ブランドの美学と制作手法の中核を担ってきました。2008年にコム デ ギャルソンにパタンナーとして参加した技術的土台を基に、黒を唯一のキャンバスとするモノクロームの表現を徹底し、布の切り口や表面装飾で服の立体を構築する実験的なパターンメイキングを行っています。二宮はコレクションを一着ずつ小さな生地スタディを重ねながら仕上げ、縫い目を極力用いない構築や、スタッズ・パール・金属リング等の装飾を用いて面やボリュームを生む手法を多用します。こうした細密で手仕事に近い制作は、たとえば1着に4,000個ものスタッズを用いたジャケットなど極端な例にも見られます。ブランドはコム デ ギャルソンの傘下で運営され、既存のメインラインとは別に黒という視点から独自の実験場として位置づけられており、2013年春夏での公式デビュー以降も少量の概念的ピースを中心に建築的で実験的なシルエットを発表し続けています。
在任期
二宮は2008年にコム デ ギャルソンにパタンナーとして加わり、その経験を背景に2012年に社内レーベルとしてnoir kei ninomiyaを立ち上げ、2013年春夏コレクションで公式デビューしました。以後、二宮はブランドのアートディレクション/主要デザイナーを務め、ブランドはコム デ ギャルソンの傘下で継続的にコレクションを発表しています(終了日は未設定)。
影響
二宮の技術志向のデザインは、noir kei ninomiyaに明確なアイデンティティを与えました。黒を徹底する美学とパタンナーとしての高度な構築技術により、ブランドは概念的かつクチュールに近い手仕事を備えたニッチな評価を築き、外部ブランドとの協業(例:モンクレールとのプロジェクト)などを通じて広い注目を集めています。こうした実験的な制作姿勢は、セレクトショップでの取り扱いやファッションウィークでの発表を通じてブランドの認知と評価を高めています。
関連ブランド
関連する人物
COMME des GARÇONS
時期不明