2005 - 2010
デザイナー(Y’s Red Label)
鈴木道子は、ヨウジヤマモトが展開する「Y's Red Label(ワイズ レッドレーベル)」において主要デザイナーを務め、コレクションの企画・テーマ設定からパターンワーク、仕立てに至る実務までを統括しました。ワイズの反骨精神を受け継ぎつつ自身の緻密な仕立て感覚を持ち込み、マニッシュな要素とフェミニンな表現を併存させる独自の女性像を提示しました。具体的にはコルセットドレスやミリタリー調スーツといった対照的な要素を組み込み、コットンやシルクなどの自然素材を多用して質感と着心地を重視する方向性を打ち出しました。コレクションの主題には「結婚」や「LOVE&HATE」など人間心理を掘り下げるテーマを据え、ディテールやシルエットを通じて物語性を描くことが特徴です。鈴木は2008年春夏に東京コレクションへ本格デビューさせ、2007年の海外コラボレーションや2008年の帽子デザイナーとの協働などを通じてラインの表現領域を広げました。こうした緻密なパターンとテーマ設定がラインのアイデンティティを支えました。
在任期
Y's Red Labelはワイズの実験的ラインとして2005年頃に立ち上げられ、鈴木道子はその中心デザイナーとして活動しました。鋭意のライン育成期を経て2008年春夏に東京コレクションへ本格デビューし、2009年3月に発表された2009‑10年秋冬コレクションが主要な公的発表のひとつとなりました。その後ラインは2009年頃に活動を休止し、鈴木は退任したと伝えられています。