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モワロラ・オグンレシ

Mowalola Ogunlesi

ナイジェリア出身・ロンドン拠点のファッションデザイナー、MOWALOLA創設者、YEEZY GAP元デザイン・ディレクター

国籍
ナイジェリア
生没年
1994 - 現在
主なブランド
更新

最終更新日: 2026.07.17

モワロラ・オグンレシについて

ナイジェリア・ラゴス出身、ロンドンを拠点に活動するファッションデザイナー。自身の名を冠したブランドMOWALOLAを軸に、メンズウェアを中心とする衣服、映像、音楽、ショー演出を横断した表現を展開する。Central Saint Martins在学中の卒業制作「Psychedelic」で注目を集め、ラゴスの若者文化や1970年代のナイジェリアン・ロック、ストリートの装いを起点に、肌を大胆に見せるカット、レザーやPVC、鮮やかなプリント、身体の性別規範を揺さぶるシルエットを提示してきた。作品には、黒人男性のセクシュアリティや脆さ、パノアフリカンなアイデンティティ、ロンドンとラゴスを行き来するユースカルチャーが強く反映される。2019年にはFashion Eastを通じてロンドン・ファッション・ウィークに本格的に登場し、2020年にはYEEZY GAPのデザイン・ディレクターに就任。以後も、挑発的なグラフィックと身体性を伴うコレクション、音楽やパフォーマンスを組み込んだショーによって、ファッションを文化的な自己表現の場として拡張している。既存の美意識やジェンダー表現に対する反抗性と、ナイジェリア由来の色彩感覚を結びつける独自の立ち位置を持つ人物。

キャリアタイムライン

モワロラ・オグンレシとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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Mowalola デザイナー 2017 - 現在
YEEZY GAP デザイン・ディレクター 2020 - 2022

経歴

12歳でナイジェリアから英国へ移り、サリーの寄宿学校を経てロンドンのCentral Saint Martinsでファッション・テキスタイル/プリントを学んだ。学生時代に、1970年代のナイジェリアン・ロックやラゴスのストリート文化を着想源とする卒業制作「Psychedelic」を発表し、肌の露出や鮮やかなレザー、既存のメンズウェア像に収まらないシルエットによって早くから注目を集めた。
Central Saint Martins在学中に発表した卒業制作「Psychedelic」が評価され、2017年頃からデザイナーとして頭角を現した。ラゴスの若者文化、1970年代のナイジェリアン・ロック、ロンドンのナイトライフやストリートウェアを混ぜ合わせ、肌を大胆に見せるトップス、ローライズのパンツ、レザーやPVC、鮮烈なグラフィックを用いたメンズウェアを展開。2019年1月にはLulu Kennedyの人材育成プログラムFashion Eastを通じてロンドン・ファッション・ウィークにデビューし、黒人男性の文化、欲望、セクシュアリティを既存の男性服の規範から解放する視点を示した。同年には春夏コレクションを発表し、衣服の露出や脆さをテーマにした表現を継続。2020年にはKanye Westが手がけたYEEZY GAPのデザイン・ディレクターに就任し、国際的な活動領域を広げた。その後は自身のブランドMOWALOLAに軸足を置き、衣服だけでなく映像、音楽、展示、パフォーマンスを組み込んだ発表を展開。2024年の春夏コレクションでは、クラブカルチャーやライブ性を取り込んだ大規模なショーを構成し、ファッションと音楽の境界を横断するブランド像を提示した。現在もMOWALOLA名義でコレクションと商品展開を続け、挑発的な身体表現とナイジェリア/ロンドン双方の文化的背景を結びつける活動を継続している。

YEEZY GAPとの関わり

2020 - 2022
デザイン・ディレクター
Mowalola Ogunlesiは、2020年に立ち上がったYEEZY GAPのデザイン・ディレクターとして、Yeの構想をGapの量販体制へ接続する移行期のデザインを担った人物。YEEZYが従来の限定的なスニーカーやアパレルの発表から、より広い消費者層へ向けた商品展開へ進むなか、彼女の役割は単独でブランド全体の美学を決定することではなく、Yeが示す方向性を素材、仕様、シルエット、生産条件へ落とし込む翻訳作業にあった。YEEZY GAPでは、Gapが製造と流通を担い、Yeがクリエイティブ・コントロールを保持する体制が組まれており、Mowalolaはその間に位置するデザイン実務の責任者として機能したと整理できる。自身の活動で培ったPVCやレザー、身体に沿うフォルム、ジェンダーの境界を揺さぶるセクシュアルな表現を持ちながら、YEEZY GAPではそれらをそのまま前面化するより、量産可能な日常着の設計へ接続する立場に置かれた。後年の回顧では、YEEZYでの経験が自身の表現を再確認する転機として語られており、大企業との協業、量販向けの商品設計、ブランドの世界観を工業的な生産体制へ移す難しさを経験した時期でもある。YEEZY GAPにおける彼女の意義は、ブランドの最終的な顔を一人で刷新したことよりも、Yeの抽象的なビジョンをGapの規模と販売網に適応させるためのデザイン体制を担った点にある。

在任期

2020年のYEEZYとGapの提携発表に伴い、Mowalola OgunlesiはYEEZY GAPのデザイン・ディレクターに任命された。これは、Ye主導の実験的なYEEZYを、Gapの製造・流通基盤を通じて大衆市場へ展開する新設ラインの立ち上げ期にあたる。2021年以降はYeezy Gap Engineered by Balenciagaへ展開が広がり、ブランドの制作体制がさらに複雑化する一方、2022年には元デザイン・ディレクターとして回顧される移行期の在任となった。

影響

Mowalolaの影響は、YEEZY GAPの外向きのイメージを単独で決定したというより、YeのコンセプトをGapの量産・流通条件へ接続するデザイン体制を担った点にある。自身の強いフェティッシュでユースカルチャーに根ざした美学を背景に持ちながら、YEEZY GAPでは日常着として成立する仕様や商品設計への翻訳が求められた。YEEZYを経て自身の表現を再確認した経験は、量販協業と個人の創作性の緊張関係を示す転機として位置づけられる。

Mowalolaとの関わり

2017 - 現在
デザイナー
Mowalolaにおいて、モワロラ・オグンレシは2017年から現在までブランドの形成と表現を担うデザイナー。PVCやレザーなど身体性を強調する素材、ナイジェリアとロンドンのユースカルチャー、ジェンダーの境界を固定しないセクシュアルな表現を軸に、既存のストリートウェアや日常着の規範を崩す独自のスタイルを築いてきた。衣服は単なる装飾ではなく、身体、欲望、アイデンティティ、若者文化を衝突させる媒体として扱われ、挑発性とクラブカルチャーの感覚がブランドの輪郭を形成する。2020年から2022年にかけてはYeezy GapのDesign Directorを務め、Yeの構想を量販を前提とした商品へ落とし込む大規模な制作環境も経験。そこでの役割は、Mowalola自身の強い作家性とは異なる、組織的な商品化と生産体制に接続するものだった。その後は自身のブランドでの発表へ戻り、外部企業のラインではなく、固有の美学と世界観を直接提示するデザイナーとしての立場を再び前面化。Mowalolaは、個人的な身体感覚と社会的な挑発性を、衣服とビジュアルの両面で一貫して提示するブランドとして展開

在任期

2017年から現在まで、Mowalolaの形成期から継続するデザイナーとして活動。2020年にはYeezy GapのDesign Directorに就任し、2022年まで大企業との協業と量販向けの商品化に関わった。この期間は自身のブランドを離れたというより、独立した作家性と大規模な生産・流通体制の双方を経験した移行期。Yeezy Gap後はMowalolaでの発表へ戻り、ブランド固有の表現を再び中心に据える時期