パウラ・ジェルバーゼ
Paula Gerbase
ブラジル
ブラジル出身のロンドン拠点デザイナー、Georg Jensenクリエイティブ・ディレクター兼1205創設者。
最終更新日: 2026.04.16
パウラ・ジェルバーゼについて
ブラジル生まれでスイス育ち、ロンドンを拠点に活動するファッションデザイナー、クリエイティブ・ディレクター。Central Saint Martinsで学び、Savile Rowでの修業を通じて、仕立ての精度と素材の扱いを磨いた。2010年に自身のブランド1205を設立し、ユニセックスのテーラリングとミニマルな構築で存在感を築く。Woolrich Black LabelやJohn Lobbでも要職を担い、衣服から靴、ジュエリーまで横断する視点を育てた。作品は、布地から輪郭を立ち上げる発想、機能性と軽さの両立、匿名性の中に宿る強い個性を特徴とし、静かな色調と精密なラインに知性が通う。2019年には自身の名前を冠したGerbase.でニットとジュエリーの実験を広げ、2024年にはGeorg Jensenのクリエイティブ・ディレクターに就任。アーカイブの再解釈を起点に、シルバーに限らない素材やカテゴリへ視野を広げている。
キャリアタイムライン
パウラ・ジェルバーゼとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。
左右にスクロールして確認
ブランド / 役職
10
2010
11
2011
12
2012
13
2013
14
2014
15
2015
16
2016
17
2017
18
2018
19
2019
20
2020
21
2021
22
2022
23
2023
24
2024
25
2025
26
2026
経歴
Central Saint Martinsでファッションを学び、Savile RowのHardy Amiesでテーラリングを修業した。さらにKilgourでも経験を重ね、肩のライン、袖の振り、布の落ち方を見極める実地の訓練を積んだ。こうした学びと現場経験が、その後の精密な仕立てとミニマルな構築に直結している。
2010年にロンドンでユニセックスのテーラリングを軸にした1205を立ち上げ、匿名性を重んじるミニマルな服作りで注目を集めた。2011年にはWoolrich Black Labelのクリエイティブ・ディレクターに起用され、2014年にはJohn Lobbのアーティスティック・ディレクターに就任。John Lobbではレディ・トゥ・ウエア、ビスポーク、アクセサリーまで含めてブランドの方向性を担い、伝統的な靴づくりに現代的な視点を重ねた。2019年には自身の名前を冠したGerbase.でニットとジュエリーの実験に踏み込み、素材と身体の関係をより前景化。2024年にはGeorg Jensenのクリエイティブ・ディレクターとなり、アーカイブから着想した銀製アクセサリーを皮切りに、ホームウェアやジュエリーへと表現領域を広げている。
Woolrich Black Labelとの関わり
2011 - 2014
クリエイティブ・ディレクター
2011年初頭にWoolrich Black Labelのクリエイティブ・ディレクターとして起用され、Woolrich John Rich & Brosが新たに打ち出した女性向けプレミアムラインの骨格をつくった人物。役割の中心は、アメリカのヘリテージブランドが持つアウトドア、ワーク、クラフトの蓄積を、既存の定番品の上に載せるのではなく、より洗練された別レイヤーとして再編集することにあった。彼女は男物と女物のワードローブを行き来するアンドロジナスな視点を軸に、重厚なアウターと軽やかなドレス、構築的なテーラリングと柔らかな素材感を対置させ、初回コレクションを20ルック前後でまとめた。ニューヨーク・ファッション・ウィークでの発表では、黒い空間での静かな映像演出とともにブランドの歴史を参照しながら、都会的でミニマルな緊張感を持つ世界観を示し、アウター1,000〜1,200ドル、ドレス350〜400ドル、シャツ250〜300ドル、カシミヤニット650ドル、パンツ250ドルという高めの価格設計で、本流コレクションとは異なる位置づけを明確にした。自身の1205を並行して続けながらの起用でもあり、Woolrichに独立した視点を持ち込んで、ヘリテージを守りつつ現代の女性像へと接続する編集を担った。
在任期
2011年に起用され、同年秋冬の投入に向けた立ち上げを担った。Black Labelは新しい女性向けプレミアムラインとして設計され、彼女は1205と並行しながら数シーズンにわたり方向性を固めた。2014年には次のブランド案件へ移り、在任は立ち上げ期を中心とするものとなった。
影響
Woolrichのヘリテージを、機能服の延長ではなく、女性向けの高価格帯ラインへ拡張した点に影響がある。男装的な輪郭とフェミニンな軽さを組み合わせることで、ブランドに都会的でモダンなラグジュアリーの層を加え、Black Labelを遺産の再解釈として印象づけた。
1205との関わり
2010 - 継続中または終了年不明
デザイナー
1205では創業デザイナーとして立ち上げからクリエイション全体を担い、Savile Rowで鍛えたテーラリングを、男性服と女性服の境界をまたぐミニマルなワードローブへ翻訳した。2010年にロンドンで始まった1205は、もともとメンズとウィメンズ、そのあいだの領域を探る小さなカプセルとして生まれており、Gerbaseはそこからブランドの核を組み上げた。直線的なカッティング、過不足のないシルエット、厳選した素材感を軸に、装飾よりも構造で見せる服へと方向づけた点が大きい。彼女の役割は、単に服を作ることではなく、テーラリングを現代のライフスタイルに接続し、知的で実用的な雰囲気をブランドの基本語彙として定着させることにあった。クラシックな仕立ての文法を借りながらも、メンズ由来の構造をウィメンズへ自然に置き換え、色や装飾を前面に出さない抑制の効いた美学を保った。こうした設計は、2012年のBFC NEWGENや2014年のBritish Fashion Award関連のノミネートで可視化され、1205をジェンダーレスなテーラリングの代表例として見せた。コレクションはロンドン・ファッション・ウィークの文脈でも2月と9月に継続発表され、ブランドの基準線を長く支える役割を果たした。2014年にJohn Lobbへ移った後も、自身のブランドとして並行して関わり続けたため、1205はGerbaseの出発点であり、彼女のテーラリング観を最も純粋に示す拠点として位置づけられた。後年ほかのラグジュアリー職へ活動が広がっても、1205における仕事は彼女の原点として参照され続ける。
在任期
2010年にロンドンで1205を立ち上げ、Savile Row由来の仕立てをベースにブランドの方向性を定めた。初期はメンズとウィメンズの境界を探るカプセルから始まり、2014年にJohn Lobbの役職へ進んだ後も、自身のブランドとして並行して継続した。立ち上げ期から移行期まで一貫して、ジェンダーレスな設計思想と精密なカッティングが軸となった。
影響
1205は、Gerbaseを精密なテーラリングと中性的なシルエットのデザイナーとして印象づけた。装飾を削ぎ落としたクリーンなライン、厳選された素材、メンズ由来の構造をウィメンズへ転用する発想がブランドの個性となり、BFCのNEWGEN選出やBritish Fashion Award関連のノミネートにつながる注目を集めた。結果として、後のラグジュアリー職につながる評価の土台を作った。
関連ブランド
関連する人物
Woolrich Black Label
2023 - 継続中または終了年不明
トッド・スナイダー
クリエイティブ・ディレクター
positionTooltip()) }"
>