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マーク・マクネアリー

Mark McNairy

アメリカ合衆国 1961 現在

ニューヨーク拠点のアメリカ人メンズウェアデザイナー、Mark McNairy New Amsterdamの創設者。

最終更新日: 2026.04.16

マーク・マクネアリーについて

アメリカ・ノースカロライナ出身でニューヨークを拠点に活動するメンズウェアデザイナー。クラシックな英米トラッドを下敷きに、スポーツウェア、ミリタリー、プレッピー、ストリートの感覚を横断し、ポルカドットやラバーダック、ハウディ・ドゥーディのような軽いユーモアを差し込んで正統派の服にひねりを加える作風で知られる。本人は、完成された理想形を追うより、好きな要素を拾い集めて組み立てる感覚に近いと語り、真面目すぎない距離感と仕立てへの理解を両立させてきた。J. PressやWoolrich Woolen Millsを手がけた経験に加え、2008年にMark McNairy New Amsterdamを始動してフットウェアから衣服へ領域を広げ、英国の工場で作る靴と米国の小規模工場での生産を組み合わせた初期展開でも注目を集めた。AdidasやNew Eraなどとの協業、2010年の著書 F**k Ivy and Everything Else、2012年の評価まで含めて、アイビーの格式を保ちながら肩の力を抜く編集感覚が一貫している。2010年にはWoolrich Woolen Millsにも携わり、2022年にはmcnairy&co.を立ち上げて、スポーツウェアとヘリテージを再編集する流れを現在までつないでいる。

キャリアタイムライン

マーク・マクネアリーとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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NEW AMSTERDAM デザイナー 2008 - 継続中または終了年不明
Woolrich デザイナー 2011 - 2015

経歴

ノースカロライナ州グリーンズボロで育ち、Page High Schoolに通った。中学時代には授業中に自作のロックTシャツを刷り、高校期には古着店を回ってヴィンテージのブルックスブラザーズや軍物のカーキを探した。のちにニューヨークへ移り、地元のスポーツ用品店Sports & Hobbiesで衣料販売を経験し、Ann Michele originalsのロードセールスも務めた。
地元ノースカロライナで衣料販売を始めたのちニューヨークへ移り、Street Lifeでの仕事を経てウィメンズライン Finis を立ち上げ、その後はヴィンテージのアメリカンスポーツウェアを土台に McNairy Brothers を1998年に始めた。2005年から2010年まではJ. Pressのクリエイティブディレクターを務め、伝統的なアイビーやテーラードを現代の売り場に引き戻す役割を担った。2008年には Mark McNairy New Amsterdam を始動し、英国の工場で作るフットウェアから出発してアパレルとアクセサリーへ拡張、2010年には衣服展開も広げた。さらにWoolrich Woolen Millsでもデザインを手がけ、Adidas、New Era、Crescent Down Worksなどとの協業で、実用服にユーモアを差し込む持ち味を磨いた。2010年には著書 F**k Ivy and Everything Else を出し、2012年の評価や2022年の mcnairy&co. 始動まで、伝統の再構成を軸に活動を続けている。

Woolrichとの関わり

2011 - 2015

デザイナー

Daiki Suzukiの後任として2011年春夏からWoolrich Woolen Millsのデザインを担ったマーク・マクネアリーは、Woolrichが蓄えてきたアウトドアの堅牢さとアメリカン・ヘリテージを、より都会的で軽快なメンズウェアに組み替えた人物だった。 ブランドの素材やシルエットをそのままなぞるのではなく、ハンティングやミリタリーの要素にIvy、プレップ、ストリートの感覚を重ね、古いワークウェアの文法を今の街着へ翻訳した。 初回コレクションでは、1930年代のアーカイブ・パーカをもとにしたFour Hands parkaを象徴的な一着とし、ブランド初のフットウェアも導入して、アウター中心の印象に広がりを与えた。 以後のシーズンでも、チノ、デニム、ボタンダウン、ブレザー、キャップ、アノラックを往復させながら、重厚なヘリテージを着やすい日常服へ落とし込んでいる。2012年には南北戦争やアメリカ南部、スパゲッティ・ウエスタンの気配を織り込み、2013年には自動車文化へ視点を移して、同じアーカイブでも毎シーズン別の物語に組み替えるやり方を徹底した。 2013年にはいったん区切りを迎えたが、2014年秋冬で復帰し、春夏2015へつながる流れまで関わったことで、単発の起用ではなく、ブランドの見え方を数シーズンにわたって更新する役割になっていた。McNairyの持ち味であるひねりのあるプレップ感が、ブランドの硬派な表情を和らげ、伝統を守るラインであると同時に、古典素材を新しい着こなしへ橋渡しする存在として印象を変えた。

在任期

2011年春夏に就任してSuzuki期のWoolrich Woolen Millsを引き継ぎ、ブランドがアーカイブ主導のラインから新しい解釈へ移る局面を担った。2013年には一度離脱の報道が出たが、2014年秋冬で再び前面に立ち、春夏2015へ続く流れまで関与した。休止と復帰を挟みながら、数シーズンにわたってメンズラインの方向性を整えた在任期として位置づく。

影響

McNairy期のWoolrich Woolen Millsは、伝統的なアウトドアの印象を保ちながら、Ivy、プレップ、ストリートの語彙で街向きに洗い直された。初のフットウェアやチノ、デニム、テーラリング、アウターを組み合わせる設計で、ブランドの見え方を若いメンズウェアの文脈へ引き寄せた。歴史参照を毎シーズン更新する手つきは、Woolrichを復刻ブランドではなく、再解釈を続けるラインとして印象づけた。

NEW AMSTERDAMとの関わり

2008 - 継続中または終了年不明

デザイナー

ニューアムステルダムでは、マーク・マクネアリーが自身の名義を冠したレーベルの立ち上げと設計の中心を担った。2008年にフットウェアから始動し、英国製の伝統靴を土台に、ダーティーバックス、サドルシューズ、チャッカ、ローファーといった定番を、ソールや素材、配色のわずかなずらしで更新したところに、このブランドの出発点がある。J. Pressで培ったアメリカン・アイビーの読み替えを、そのまま端正にまとめるのではなく、少し皮肉を効かせた見え方へ振り向け、きちんとした靴の形に遊びを差し込む姿勢が核になった。靴のレーベルとして知られながらも、実際にはプレッピー、ミリタリー、ワーク、グラフィック、プリントを混ぜ込み、伝統を保ちながら崩す編集力を前面に出した。のちには衣服へ領域を広げ、2012年にはフルのメンズアパレルへ、さらにウィメンズへと展開し、ブランドの見え方を靴中心から総合的なメンズウェアへ押し広げた。ニューアムステルダムでの役割は、伝統を守る職人型のデザイナーというより、英米トラッドを現代の感覚で再解釈し、ブランドの気分そのものを決める立場にあった。

在任期

2008年にフットウェアで始動した自身のレーベルを担い、2010年以降のアパレル拡張までまたぐ在任文脈。立ち上げ当初は英国製の靴づくりを軸にし、その後はフルのメンズアパレル、さらにウィメンズまで広げる流れへつなげた。靴中心の段階から衣服まで射程を伸ばした移行期に位置する。

影響

ニューアムステルダムは、マクネアリーの反トラッドな感覚を可視化する場として機能し、英米のクラシックな靴や服を、遊びとユーモアのあるメンズウェアへ置き換えた。フットウェアで築いた文法をアパレルへ持ち込み、ブランドの重心を靴のラインから総合的な服作りへ広げたことで、彼の代表的な表現領域としての輪郭が固まった。

関連ブランド

関連する人物

Woolrich

2016 - 2023

アンドレア・カネ

クリエイティブ・ディレクター

Andrea Canè

2006 - 2010

鈴木 大器

クリエイティブ・ディレクター

スズキ ダイキ

Woolrich Black Label

2023 - 継続中または終了年不明

トッド・スナイダー

クリエイティブ・ディレクター

2011 - 2014

パウラ・ジェルバーゼ

クリエイティブ・ディレクター

Woolrich John Rich & Bros.

1998 - 2016

アンドレア・カネ

クリエイティブ・ディレクター

Andrea Canè

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