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鈴木 大器

スズキ ダイキ

Daiki Suzuki

日本 1962 現在

日本人ファッションデザイナー/NEPENTHES AMERICA INC.代表、ENGINEERED GARMENTSデザイナー。

最終更新日: 2026.05.08

鈴木 大器について

青森県弘前市出身、1962年生まれの日本人ファッションデザイナー、NEPENTHES AMERICA INC.代表。渋谷のセレクトショップREDWOODで清水慶三と出会い、Nepenthesに買い付け担当として参加したのち、1994年にサンフランシスコへ、1998年にニューヨークへ拠点を移してNEPENTHES NYの立ち上げに関わった。1999年に〈ENGINEERED GARMENTS〉を始動し、アメリカのワークウェア、ミリタリー、アウトドア、ユーティリティを横断する定番服を、解体と再構成の発想で組み替える手つきで知られる。細部の仕立てやパターン、着用による変化まで設計に取り込み、過度な装飾を避けながらも、服そのものの輪郭と機能を際立たせる姿勢を貫いてきた。バイヤーとして培った目利きと現地での買い付け経験を土台に、ブランドや店の世界観をひとつの編集体として扱う感覚も強い。ニューヨークの制作現場を軸に、古典的なアメリカンスタイルを現代の都市服へ翻訳し続け、〈Woolrich Woolen Mills〉でも手腕を発揮。2009年にはCFDAのBest New Menswear Designer in Americaを受賞した。

キャリアタイムライン

鈴木 大器とブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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ENGINEERED GARMENTS デザイナー 1999 - 継続中または終了年不明
Woolrich クリエイティブ・ディレクター 2006 - 2010

経歴

渋谷のセレクトショップREDWOODで清水慶三と出会い、Nepenthesの買い付けに加わったのが出発点となった。1994年にサンフランシスコへ移り、1998年にニューヨークでNEPENTHES NYを開設。翌1999年には〈ENGINEERED GARMENTS〉を立ち上げ、アメリカで見つけたワーク、ミリタリー、ユーティリティの要素を、実用性を損なわないまま細部から組み直すコレクションを展開した。ブランドの名が示すように、完成品を飾るよりも、構造そのものを設計する態度が仕事の核にある。後年は〈Woolrich Woolen Mills〉も手がけ、アメリカンアイコンの再解釈でも評価を高め、2009年にCFDAのBest New Menswear Designer in Americaを受賞。以後もニューヨークを軸に、古典を新しい輪郭へ更新する服づくりを続けている。

Woolrichとの関わり

2006 - 2010

クリエイティブ・ディレクター

ウールリッチのクリエイティブ・ディレクターとして、2006年ごろから2010年までブランドのデザイン方針を率いた人物。長年のヘリテージを背負う老舗に対し、鈴木は過去の記号をそのまま並べるのではなく、アーカイブにあるワークウェアやハンティングウェアの構造をほどき直し、都市でも着やすいかたちへ翻訳した。Woolrich Woolen Millsでは、バッファローチェックや厚手のウール、実用性の高いポケット配置、補強や切り替えといった機能的ディテールを、過度に装飾せずに再構成し、ブランドの骨格を保ちながら印象を更新した。そこでは、古い山仕事の服に見える方向ではなく、無骨さを残したまま洗練を強める方向が選ばれ、結果としてrustic woodsmanよりもIvy prepに近い軽さと都会性が加わった。アメリカーナの語法を失わずに、ファッションとしての現在性を与えたことで、Woolrichを再評価させる起点になった時期といえる。ブランドの古い印象をやわらげつつ、素材感や実用性に物語を与える役目も果たし、後年の再編集や協業の見え方にもつながった。

在任期

在任期は2006年ごろから2010年までで、2011年春コレクションを境にMark McNairyへバトンが渡った。起用当初からブランドの古い印象を更新する役回りを担い、退任時には、ヘリテージを現代服として成立させた区切りとして受け止められた。就任から交代までの流れは、Woolrichがアーカイブ重視のブランドへ再編されていく移行期と重なる。

影響

ブランドに残るワークウェア、ハンティング、バッファローチェックの記憶を、都市生活に合う表現へつなぎ直した点が大きい。無骨さを残しつつ、素材や仕立ての精度で見せる方向へ寄せたことで、Woolrichは老舗の定番から再解釈されるヘリテージへ近づいた。後のコラボレーションやアーカイブ再読の土台にもなった。

ENGINEERED GARMENTSとの関わり

1999 - 継続中または終了年不明

デザイナー

鈴木大器は、1999年にニューヨークで立ち上がったENGINEERED GARMENTSの創業者兼デザイナーとして、ブランドの企画と造形の核を担ってきた人物。ネペンテスでバイヤーとして培った視点を持ち込み、アメリカンとブリティッシュのワークウェア、ミリタリー、ユニフォーム、テーラリングの要素を、そのまま懐古するのではなく、用途や構造を組み替えて再編集した。ポケットの位置、左右非対称の処理、開閉の仕組み、素材の切り替え、縫製の見え方といった細部に意味を与え、見た目は静かでも近くで見るほど設計の複雑さが立ち上がる服へと落とし込んだ。ENGINEERED GARMENTSが掲げる、完璧さから少し外れた「engineered」の感覚や、着る経験で個性が増していくという思想も、鈴木の編集感覚と地続きにある。ブランドのコラボレーションでも、この構築的な手つきは一貫しており、相手の定番や象徴的な意匠にEGらしい解釈を重ねながら、新しさと実用性の両方を保つ見え方を作ってきた。2025年秋冬からはデザインとディレクションが後任へ移るが、鈴木が築いた構築的な美学はENGINEERED GARMENTSの基礎として残っている。

在任期

1999年にニューヨークで創業し、ネペンテスでの買い付け経験を反映させながらENGINEERED GARMENTSを形づくった。長くブランドの中核を担い、2025年秋冬からはデザインとディレクションが宮本健太と小田木邦匡へ移る流れとなった。創業期から移行期まで、鈴木の視点がブランドの基準を支えてきた。

影響

ENGINEERED GARMENTSに、アメリカンとブリティッシュのワークウェア感覚を軸にした独自の輪郭を与えた。装飾を足すのではなく、構造の組み替えや素材の対比で定番を更新する手つきによって、実用性とクラフト感を両立させるブランド像が定着した。見た目の控えめさの奥に設計の妙を残す作風は、ブランドの核として受け継がれている。

関連ブランド

在任中のコラボレーション

2024.08

ENGINEERED GARMENTS BEAMS

BEAMS PLUS別注ネーム“PEG”の復活第一弾としてVertifield Shirtをリリース。2024年8月発売。

2022.09

ENGINEERED GARMENTS Dr. Martens

第5弾コラボ。ネペンテスNYで展開し、エラスティックゴア・プルタブの新デザイン。

2022.05

ENGINEERED GARMENTS SUICOKE

2022年KAW-CAB、2025年Ring MocでEGオリジナル生地や防水機能、SHERPA生地など高機能素材を融合したコラボ。

2019.08

ENGINEERED GARMENTS Barbour

2019年8月20日発売。ワックスコットンを使った複数シルエットのアウターカプセルを展開。

2018.04

ENGINEERED GARMENTS Dr. Martens

SS18シーズンでベルクロ仕様の1461を6色展開、EGならではの実験的アプローチ。

2017.01

ENGINEERED GARMENTS Dr. Martens

EG × Dr. Martensの初コラボ。定番1461をアシンメトリーデザインとギリー要素で再構築。

関連する人物

Woolrich

2016 - 2023

アンドレア・カネ

クリエイティブ・ディレクター

アンドレア・カネについて

イタリア・ボローニャ出身のファッションクリエイティブディレクター、Woolrichの現クリエイティブアドバイザー。

イタリア・ボローニャ出身のファッションクリエイティブディレクターで、Woolrichのブランド表現と売り場体験を長く担ってきた人物である。WP Lavori in Corsoでブランドリサーチャー兼バイヤーとしてキャリアを始め、1985年に開いたWP Storeでは、商品を並べるだけでなく、ブランドの世界観を伝えるコンセプトストア型のリテールを実践した。1998年にはWoolrichの初ライセンス展開に合わせてスタイルオフィスを立ち上げ、Woolrich John Rich & Bros.のクリエイティブを主導。アーカイブに根ざしたヘリテージを読み替えつつ、素材感、機能性、都市性を重ねたアウターウェアへとブランドを更新し、ミラノやニューヨークの旗艦店では、歴史展示、感覚的な演出、モジュール性、パーソナライズを組み合わせて体験設計を拡張した。2018年以降はWoolrich専任の体制で国際展開に深く関わり、2023年にはクリエイティブアドバイザーへ移行。Todd Snyder体制のもとでも、ブランドの次章に連なる役割を担っている。

Andrea Canè

2011 - 2015

マーク・マクネアリー

デザイナー

マーク・マクネアリーについて

ニューヨーク拠点のアメリカ人メンズウェアデザイナー、Mark McNairy New Amsterdamの創設者。

アメリカ・ノースカロライナ出身でニューヨークを拠点に活動するメンズウェアデザイナー。クラシックな英米トラッドを下敷きに、スポーツウェア、ミリタリー、プレッピー、ストリートの感覚を横断し、ポルカドットやラバーダック、ハウディ・ドゥーディのような軽いユーモアを差し込んで正統派の服にひねりを加える作風で知られる。本人は、完成された理想形を追うより、好きな要素を拾い集めて組み立てる感覚に近いと語り、真面目すぎない距離感と仕立てへの理解を両立させてきた。J. PressやWoolrich Woolen Millsを手がけた経験に加え、2008年にMark McNairy New Amsterdamを始動してフットウェアから衣服へ領域を広げ、英国の工場で作る靴と米国の小規模工場での生産を組み合わせた初期展開でも注目を集めた。AdidasやNew Eraなどとの協業、2010年の著書 F**k Ivy and Everything Else、2012年の評価まで含めて、アイビーの格式を保ちながら肩の力を抜く編集感覚が一貫している。2010年にはWoolrich Woolen Millsにも携わり、2022年にはmcnairy&co.を立ち上げて、スポーツウェアとヘリテージを再編集する流れを現在までつないでいる。

Woolrich Black Label

2023 - 継続中または終了年不明

トッド・スナイダー

クリエイティブ・ディレクター

トッド・スナイダーについて

ニューヨーク拠点のメンズウェアデザイナー、Todd Snyder創設者兼Woolrich Black Labelクリエイティブディレクター。

ニューヨークを拠点に活動するアメリカのメンズウェアデザイナーで、Savile Rowの端正な仕立て、ミリタリー由来の機能性、ニューヨークらしい軽快さを重ねたスタイルで評価を集めてきた。アイオワ州出身で、Iowa State Universityではアパレルデザインを学び、在学中にデモインのBadowersで裁断と縫製を習得した。Ralph Lauren、Gap、J.Crewで経験を重ね、2011年に自身の名を冠したブランドを始動してからは、上質な日常着を再編集する視点と、Champion、New Balance、Timexなどとの協業で現代的なアメリカンスタイルを広げている。近年はWoolrich Black Labelでもクリエイティブを担い、ヘリテージと技術素材を都会的に結びつけている。
2011 - 2014

パウラ・ジェルバーゼ

クリエイティブ・ディレクター

パウラ・ジェルバーゼについて

ブラジル出身のロンドン拠点デザイナー、Georg Jensenクリエイティブ・ディレクター兼1205創設者。

ブラジル生まれでスイス育ち、ロンドンを拠点に活動するファッションデザイナー、クリエイティブ・ディレクター。Central Saint Martinsで学び、Savile Rowでの修業を通じて、仕立ての精度と素材の扱いを磨いた。2010年に自身のブランド1205を設立し、ユニセックスのテーラリングとミニマルな構築で存在感を築く。Woolrich Black LabelやJohn Lobbでも要職を担い、衣服から靴、ジュエリーまで横断する視点を育てた。作品は、布地から輪郭を立ち上げる発想、機能性と軽さの両立、匿名性の中に宿る強い個性を特徴とし、静かな色調と精密なラインに知性が通う。2019年には自身の名前を冠したGerbase.でニットとジュエリーの実験を広げ、2024年にはGeorg Jensenのクリエイティブ・ディレクターに就任。アーカイブの再解釈を起点に、シルバーに限らない素材やカテゴリへ視野を広げている。

Woolrich John Rich & Bros.

1998 - 2016

アンドレア・カネ

クリエイティブ・ディレクター

アンドレア・カネについて

イタリア・ボローニャ出身のファッションクリエイティブディレクター、Woolrichの現クリエイティブアドバイザー。

イタリア・ボローニャ出身のファッションクリエイティブディレクターで、Woolrichのブランド表現と売り場体験を長く担ってきた人物である。WP Lavori in Corsoでブランドリサーチャー兼バイヤーとしてキャリアを始め、1985年に開いたWP Storeでは、商品を並べるだけでなく、ブランドの世界観を伝えるコンセプトストア型のリテールを実践した。1998年にはWoolrichの初ライセンス展開に合わせてスタイルオフィスを立ち上げ、Woolrich John Rich & Bros.のクリエイティブを主導。アーカイブに根ざしたヘリテージを読み替えつつ、素材感、機能性、都市性を重ねたアウターウェアへとブランドを更新し、ミラノやニューヨークの旗艦店では、歴史展示、感覚的な演出、モジュール性、パーソナライズを組み合わせて体験設計を拡張した。2018年以降はWoolrich専任の体制で国際展開に深く関わり、2023年にはクリエイティブアドバイザーへ移行。Todd Snyder体制のもとでも、ブランドの次章に連なる役割を担っている。

Andrea Canè

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