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アンドレア・カネ

Andrea Canè

イタリア

イタリア・ボローニャ出身のファッションクリエイティブディレクター、Woolrichの現クリエイティブアドバイザー。

最終更新日: 2026.05.08

アンドレア・カネについて

イタリア・ボローニャ出身のファッションクリエイティブディレクターで、Woolrichのブランド表現と売り場体験を長く担ってきた人物である。WP Lavori in Corsoでブランドリサーチャー兼バイヤーとしてキャリアを始め、1985年に開いたWP Storeでは、商品を並べるだけでなく、ブランドの世界観を伝えるコンセプトストア型のリテールを実践した。1998年にはWoolrichの初ライセンス展開に合わせてスタイルオフィスを立ち上げ、Woolrich John Rich & Bros.のクリエイティブを主導。アーカイブに根ざしたヘリテージを読み替えつつ、素材感、機能性、都市性を重ねたアウターウェアへとブランドを更新し、ミラノやニューヨークの旗艦店では、歴史展示、感覚的な演出、モジュール性、パーソナライズを組み合わせて体験設計を拡張した。2018年以降はWoolrich専任の体制で国際展開に深く関わり、2023年にはクリエイティブアドバイザーへ移行。Todd Snyder体制のもとでも、ブランドの次章に連なる役割を担っている。

キャリアタイムライン

アンドレア・カネとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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Woolrich John Rich & Bros. クリエイティブ・ディレクター 1998 - 2016
Woolrich クリエイティブ・ディレクター 2016 - 2023

経歴

WP Lavori in Corsoの立ち上げ期から関わり、ブランドリサーチャー兼バイヤーとして始動したのち、1985年にボローニャで初のWP Storeを開いた。ここで、売り場を単なる販売の場ではなく、ブランドの世界観を体験させる場へ変える発想を形にした。その後はリテール開発とクリエイティブ部門を横断し、WP Lavoriでは36年にわたって複数のヘリテージブランドを扱った。1998年にはWoolrichの初ライセンス展開に合わせてスタイルオフィスを設立し、Woolrich John Rich & Bros.のクリエイティブディレクターとして、アメリカンヘリテージを現代的な商品と言葉づかいに置き換えていった。2017年以降のミラノ旗艦店、2019年のニューヨーク旗艦店では、歴史展示、スノールーム、モジュール家具、パーソナライズ、カフェを組み合わせ、ブランドの物語を空間全体へ拡張。2018年の資本再編後はWoolrich専任となり、2023年にはクリエイティブアドバイザーへ移行している。Todd SnyderによるBlack Labelの始動後も、ブランドの長い蓄積を次世代へ渡す役割を担っている。

Woolrichとの関わり

2016 - 2023

クリエイティブ・ディレクター

2016年のWoolrich Inc.とWoolrich Europeの統合で誕生したWoolrich Internationalで、Woolrich Europeのクリエイティブ・ディレクターからグローバル・クリエイティブ・ディレクターへ就いた人物。統合後のWoolrich全コレクションとブランドイメージの創造責任を担い、長い歴史を持つアメリカン・アウトドアの文脈、古いアーカイブ、ワークウェア由来の実用性を、現代のライフスタイルに通じる表現へ組み替えた。Woolrich John Rich & Bros. のヘリテージを核に、Woolrich Outdoor との二層構造を国際市場向けに整理し、象徴的なアークティック・パーカや毛織物の伝統を手がかりに、保護性、機能性、品質を守りながら、見た目だけを刷新するのではなく、ブランドの核そのものを再編集する役回りを果たした。北米での存在感を取り戻しつつ、欧州・日本・アジアへ広がる市場で一貫した物語を持たせるため、クラシックなヘリテージと最新の素材、都市の感性を接続する方向へ舵を切った。2018年以降はWoolrich専任の体制に移り、L-GAM参画後の再編のなかで、100%の時間と注意をブランドに振り向ける立場となった。新ロゴの再設計やコミュニケーション刷新、AW19に向けた新しいデザインチームの始動、ミラノやニューヨークの旗艦店で見られる歴史的ストーリーテリングと体験設計にも関わり、売場を単なる陳列空間ではなく、ブランドの出自と現在地を体感する場へ変えた。加えて、Goldwinとの連携や新しいアウトドア・プロジェクトを通じて、伝統を保ちながらも次の成長軸を描いた。2023年には後任体制への移行に伴ってクリエイティブ・アドバイザーへ役割を移し、長期のブランド再編に区切りを付けた。

在任期

2016年の統合でグローバル・クリエイティブ・ディレクターに就き、Woolrich全体の創造面を統括した。2018年の資本再編後はWoolrich専任の体制へ移り、国際展開と北米回帰を同時に進める移行期を支えた。2023年には後任体制への移行に伴い、クリエイティブ・アドバイザーへ役割を移した。

影響

ヘリテージの再解釈を、商品だけでなく店づくりと発信の全体設計へ広げた点が大きい。アーカイブや米国的ルーツを軸にしながら、ロゴ刷新、新しいコミュニケーション、体験型旗艦店、Goldwinとの機能線を組み合わせ、Woolrichを歴史ある外套ブランドから、都市とアウトドアを横断する国際ヘリテージブランドへ更新した。北米回帰と海外展開を同時に進める基盤づくりにもつながった。

Woolrich John Rich & Bros.との関わり

1998 - 2016

クリエイティブ・ディレクター

Woolrich John Rich & Bros. のクリエイティブ・ディレクターとして、1998年にW.P. Lavori in CorsoがWoolrich製品の設計・生産・販売ライセンスを担う体制へ移って以降の成長局面を束ねた人物。米国老舗のヘリテージをそのまま保存するのではなく、アーカイブと代表作の Arctic Parka を手がかりに、保護性、機能性、品質を前面に出した現代的な外套へ再編集した。歴史あるワークウエアやアウトドアの文脈を、都市で着られるプレミアムな提案に置き換え、商品そのものだけでなく、見せ方、ブランドの語り口、流通の広がりまで一体で整えていく役回りだった。2014年には海外での好調がブランド成長を牽引し、欧州・日本・韓国を起点に、米国とカナダの運営移管や店舗拡大、中国展開の準備まで視野に入る中で、同ラインの国際化に合わせてクリエイティブの方向性を定めた。2016年のWoolrich International統合では、45カ国・25店舗規模へ広がった Woolrich John Rich & Bros. を、ブランド全体の中核に据える設計思想がさらに明確になった。

在任期

1998年にW.P. Lavori in CorsoがWoolrich製品のデザイン・生産・販売ライセンスを担う体制へ移ったのち、Andrea Canè は Woolrich John Rich & Bros. のクリエイティブを主導した。2014年には海外売上の伸長が語られ、2016年のWoolrich International統合では、同ラインの国際展開とブランドイメージを束ねる責任がより広い枠に移った。

影響

Woolrich John Rich & Bros. を、Woolrich の現代的な外套事業を支える旗艦ラインへ押し上げた点が大きい。アーカイブの再解釈を通じて Arctic Parka を象徴に据え、機能性とブランド性を両立する商品群を国際市場へ広げたことで、45カ国・25店舗規模の成長を支えるクリエイティブ基盤を作った。

関連ブランド

関連する人物

Woolrich

2011 - 2015

マーク・マクネアリー

デザイナー

マーク・マクネアリーについて

ニューヨーク拠点のアメリカ人メンズウェアデザイナー、Mark McNairy New Amsterdamの創設者。

アメリカ・ノースカロライナ出身でニューヨークを拠点に活動するメンズウェアデザイナー。クラシックな英米トラッドを下敷きに、スポーツウェア、ミリタリー、プレッピー、ストリートの感覚を横断し、ポルカドットやラバーダック、ハウディ・ドゥーディのような軽いユーモアを差し込んで正統派の服にひねりを加える作風で知られる。本人は、完成された理想形を追うより、好きな要素を拾い集めて組み立てる感覚に近いと語り、真面目すぎない距離感と仕立てへの理解を両立させてきた。J. PressやWoolrich Woolen Millsを手がけた経験に加え、2008年にMark McNairy New Amsterdamを始動してフットウェアから衣服へ領域を広げ、英国の工場で作る靴と米国の小規模工場での生産を組み合わせた初期展開でも注目を集めた。AdidasやNew Eraなどとの協業、2010年の著書 F**k Ivy and Everything Else、2012年の評価まで含めて、アイビーの格式を保ちながら肩の力を抜く編集感覚が一貫している。2010年にはWoolrich Woolen Millsにも携わり、2022年にはmcnairy&co.を立ち上げて、スポーツウェアとヘリテージを再編集する流れを現在までつないでいる。
2006 - 2010

鈴木 大器

クリエイティブ・ディレクター

鈴木 大器について

日本人ファッションデザイナー/NEPENTHES AMERICA INC.代表、ENGINEERED GARMENTSデザイナー。

青森県弘前市出身、1962年生まれの日本人ファッションデザイナー、NEPENTHES AMERICA INC.代表。渋谷のセレクトショップREDWOODで清水慶三と出会い、Nepenthesに買い付け担当として参加したのち、1994年にサンフランシスコへ、1998年にニューヨークへ拠点を移してNEPENTHES NYの立ち上げに関わった。1999年に〈ENGINEERED GARMENTS〉を始動し、アメリカのワークウェア、ミリタリー、アウトドア、ユーティリティを横断する定番服を、解体と再構成の発想で組み替える手つきで知られる。細部の仕立てやパターン、着用による変化まで設計に取り込み、過度な装飾を避けながらも、服そのものの輪郭と機能を際立たせる姿勢を貫いてきた。バイヤーとして培った目利きと現地での買い付け経験を土台に、ブランドや店の世界観をひとつの編集体として扱う感覚も強い。ニューヨークの制作現場を軸に、古典的なアメリカンスタイルを現代の都市服へ翻訳し続け、〈Woolrich Woolen Mills〉でも手腕を発揮。2009年にはCFDAのBest New Menswear Designer in Americaを受賞した。

スズキ ダイキ

Woolrich Black Label

2023 - 継続中または終了年不明

トッド・スナイダー

クリエイティブ・ディレクター

トッド・スナイダーについて

ニューヨーク拠点のメンズウェアデザイナー、Todd Snyder創設者兼Woolrich Black Labelクリエイティブディレクター。

ニューヨークを拠点に活動するアメリカのメンズウェアデザイナーで、Savile Rowの端正な仕立て、ミリタリー由来の機能性、ニューヨークらしい軽快さを重ねたスタイルで評価を集めてきた。アイオワ州出身で、Iowa State Universityではアパレルデザインを学び、在学中にデモインのBadowersで裁断と縫製を習得した。Ralph Lauren、Gap、J.Crewで経験を重ね、2011年に自身の名を冠したブランドを始動してからは、上質な日常着を再編集する視点と、Champion、New Balance、Timexなどとの協業で現代的なアメリカンスタイルを広げている。近年はWoolrich Black Labelでもクリエイティブを担い、ヘリテージと技術素材を都会的に結びつけている。
2011 - 2014

パウラ・ジェルバーゼ

クリエイティブ・ディレクター

パウラ・ジェルバーゼについて

ブラジル出身のロンドン拠点デザイナー、Georg Jensenクリエイティブ・ディレクター兼1205創設者。

ブラジル生まれでスイス育ち、ロンドンを拠点に活動するファッションデザイナー、クリエイティブ・ディレクター。Central Saint Martinsで学び、Savile Rowでの修業を通じて、仕立ての精度と素材の扱いを磨いた。2010年に自身のブランド1205を設立し、ユニセックスのテーラリングとミニマルな構築で存在感を築く。Woolrich Black LabelやJohn Lobbでも要職を担い、衣服から靴、ジュエリーまで横断する視点を育てた。作品は、布地から輪郭を立ち上げる発想、機能性と軽さの両立、匿名性の中に宿る強い個性を特徴とし、静かな色調と精密なラインに知性が通う。2019年には自身の名前を冠したGerbase.でニットとジュエリーの実験を広げ、2024年にはGeorg Jensenのクリエイティブ・ディレクターに就任。アーカイブの再解釈を起点に、シルバーに限らない素材やカテゴリへ視野を広げている。

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