Laura Lusuardiは、1964年に
Max Maraのデザインチームへ加わって以降、ブランドの匿名的なクリエイティブ体制を長期にわたり支えたデザイン・ディレクター。一般的なファッションメゾンのように、個人名を掲げるスター・デザイナーが交代するのではなく、創業者
Achille Maramottiが築いたCreative Studioを軸に、ブランドの設計思想をチームで継承するMax Maraにおいて、デザイン、スタイル、素材、アーカイブを横断して判断する中核的な役割を担った。初期にはデザイナー・アシスタントとして参加し、後にスタイル全体の統括へと領域を広げ、Max Maraの女性用ワードローブにおける端正な
コート、実用性を備えたシルエット、長く着用できる素材設計の継続に関与した。Sportmaxの立ち上げ期にも関わり、Max Mara本線とは異なる実験性や動きのある美学をグループ内に展開した点も重要な位置づけとなる。さらに、ブランドの
アーカイブと企業資料を収集・整理するBAI Max Maraの整備を通じて、過去のコレクション、サンプル、技術、コート研究を次の
デザインへ接続する基盤を形づくった。2009年に発足したMax Mara Atelierでは、コートに特化した高度な試作とクラフツマンシップを軸に、既存のアイコンや
アウターウェアの哲学をより密度の高いラグジュアリーへ再編集。後年はdesign director emeritusやfashion coordinatorなど複数の肩書で表記されるが、役職名の変化にかかわらず、Max Maraの歴史と現代的な商品設計をつなぐブランド内の継承者として位置づけられる。