共同創業者兼初期デザイン責任者としての立場・在任文脈・担当領域を端的に示すと、AG(
AG Adriano Goldschmied)立ち上げ期におけるデザイン方針とプロダクト品質の骨格を構築した役割。
イタリア出身のデニムデザイナー、アドリアーノ・ゴールドシュミッドがロサンゼルスの縫製力を持つ製造者ユル・クー(Koos Manufacturing)と協業して2000年にブランドを立ち上げ、製品は2001年秋に市場投入された。創業期はゴールドシュミッドの「プレミアムデニム」志向と
ヴィンテージ的な美意識を軸に、カッティング、ウォッシュ処理、フィットの設計を通じてブランド独自の
デニム哲学を定義した点が特徴である。Koosの生産基盤を活かしたロサンゼルスでの一貫生産体制を前提に、仕上がりの均質性と再現性を高める設計・工程の導入に関与した。2004年にはゴールドシュミッドが持ち株と自身の名前をクーに売却して経営から離脱し、その後はクー側の所有体制のもとでクリエイティブ体制が移行した。創業期プロダクトは短期間で業界の注目を集め、2002〜2004年には業界アワード等の評価記録が残る点が、ゴールドシュミッド在任期の成果の一端となっている。資料によってはブランドの起点や移転年に差がある記述が見られるが、創業期におけるゴールドシュミッドのデザイン的役割と初期プロダクトへの影響は複数資料で共通して扱われている。