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DIESEL

ディーゼル

主領域

副領域

最終更新日: 2026.05.04

DIESELとは

DIESEL(ディーゼル)は、1978年にレンツォ・ロッソがイタリアで設立したファッションブランド。デニムを軸にメンズ・ウィメンズのアパレルやアクセサリー、フレグランス、インテリアなどライフスタイル領域を展開する。本社は北イタリアのブレガンツェにあり、OTB(Only The Brave)グループ傘下で国際的に展開している。ブランドは『For Successful Living』を掲げ、創造性の発掘・支援をブランドDNAとしている。過去にはDiesel Black Goldなどのコレクションを有していた。

キャッチコピー

For Successful Living.

コンセプト

Discovering, supporting, and fostering creativity is part of Diesel DNA.

ブランド史

DIESELは1978年にレンツォ・ロッソがイタリアで創業した。創業期は地場の縫製とデニム技術を基盤に事業を拡大し、1985年にロッソが共同出資者の持分を買い取り経営権を確立した。 1990年代には“For Successful Living”を核とする大胆な広告表現でブランドをライフスタイル化し、国際的認知とライセンスによる商品領域の拡充、海外流通網の拡大を果たした。これによりジーンズ中心のプロダクト志向からコミュニケーション主導の成長へと転換した。 2002年にOnly The Brave(OTB)を設立し、Dieselを中核とするグループ化を進めた。以降は買収・投資・直営流通・ライセンシングを組み合わせた多角化戦略が展開され、2008年のDiesel Black Gold立ち上げはプレミアム路線の一里塚となった。 2010年代は表現と事業構造の再編が続き、2020年以降はクリエイティブ主導でデニムの再定義と循環型素材の導入を軸にした製品主導の再活性化が進む。現在はOTB傘下の中核ブランドとして、デニムを核にクリエイティブとサステナビリティを両立するライフスタイルブランドとして位置づけられている。

デザイナー史

レンツォ・ロッソ(1978年創業〜現職):創業者兼OTBグループの設立者・会長として、デニムを核に据えたライフスタイル化とマーケティング主導の戦略を構築した。広告、コラボレーション、ライセンスによる事業拡張を通じてプロダクトをブランド体験へとつなぎ、以降のクリエイティブ体制の方向性を定めた。 アドリアーノ・ゴールドシュミード(創業期の関与:1970年代後半〜1980年代):Moltexの経営者としてロッソと関わり、工場運営や縫製・パターンの技術ノウハウを提供した。初期のプロダクト設計とフィット感の基盤づくりに寄与した。 ウィルバート・ダス(1993–2009):クリエイティブ・ディレクターとして、色落ちやダメージ加工などデニムの「表情づくり」を体系化し、シルエット設計やアクセサリー、店舗・キャンペーンまで横断するブランド・コードを確立した。商品開発と表現の連動を組織化した点が主な功績である。 ブルーノ・コラン(Bruno Collin、2010年就任):編集/キュレーション出身のアートディレクターとして、社内外のクリエイターを編成し、店頭ビジュアルやキャンペーンの刷新を主導した。2010年の「Be Stupid」期における表現編成の役割が評価されている。在任は2010年代初頭まで。 ニコラ・フォルミケッティ(2013–2017):初のArtistic Directorとして、デジタル世代やコミュニティ参加を取り入れたヴィジュアル主導の改革を行った。大規模なキャンペーンやショーでポップカルチャーとデジタル表現を結びつけ、ブランドの若年層へのリーチを拡大した。 ソフィア・ココサラキ(Diesel Black Gold:2009–2012):ギリシャ的なドレーピングと女性らしいフォルムにハードな素材を組み合わせる美学で、Black Goldのプレミアムかつ女性的な顔を定義し、バイヤーやメディア向けの認知向上に貢献した。 アンドレアス・メルボスタッド(Diesel Black Gold:2012年10月就任、2013年より総括):ワークウェア的なベースにリッチな素材やディテールを加える「ハード×リッチ」の解釈で、男女ラインを統括する統一的なビジョンを打ち出した。 グレン・マーテンス(2020年10月就任〜現職):構築的なシルエットとストリート/ユーティリティ要素を融合し、デニムの解体と再構築を通じたプロダクト主導のリブランディングを推進した。Diesel Rehab Denimなど持続可能性を念頭に置いた技術・素材の導入でプロダクト軸の再評価を促した。 上記の各期を通じて、Dieselは創業者の商業的・コミュニケーション重視の発想を起点に、デニム技術の深化、表現の再編、近年のプロダクトとサステナビリティ重視へと創造軸を移行させてきた。各クリエイターは時代ごとの表現軸を担い、現在のプロダクト志向へとつながっている。

グループ・サブライン・コレクション

DIESEL
Diesel StyleLab
DESCRIPTION

プレミアム寄りの実験的レディライン

Diesel StyleLabは1998年に設立されたディーゼルのプレミアム寄り派生ラインで、デニムを核とするメインラインに対して素材・仕立て・ディテールを強めたデザイン志向のレディトゥウェアを展開しました。グローバル旗艦やコンテンポラリーチャネルでのプレミアム提案を担い、後のブランド再編によりラインは終了しています。ブランド内ではハイエンド領域を試行する役割を果たしていました。
Diesel Living
DESCRIPTION

生活空間へ展開するライフスタイルライン

Diesel Livingはファッションで培ったブランド表現を住空間へ横展開するライフスタイルサブラインです。Moroso(家具)、Foscarini(照明)、Scavolini(キッチン)など複数のイタリア製造パートナーと協業し、ソファや照明、キッチン、ホームテキスタイル等を商品化しました。アパレルとは異なるカテゴリでDieselのデザイン語彙を生活提案へ翻訳する位置付けです。
Diesel Black Gold
DESCRIPTION

ラグジュアリー寄りのプレミアムRTWライン

Diesel Black Goldは2008年にローンチされた、ディーゼルのラグジュアリー寄りプレミアム・レディトゥウェアラインです。ニューヨークでのランウェイ発表を含むコレクションで、デニムの技術を軸にテーラリングや高品質素材を導入した提案を行い、ブランドの上位ラインとしてプレミアム領域を担ってきました。
Diesel Kid
DESCRIPTION

子供服領域で親ブランドを担うライン

Diesel KidはRenzo Rossoが開始した子供服ラインDieselitoを源流とし、1999年にDiesel Kidへ整理・展開されたサブラインです。親ブランドのデザイン言語を乳幼児からジュニア向けにサイズ設計や仕様で最適化して落とし込み、専用の流通・生産体制を通じてファミリー市場でのブランド接点を拡充する役割を担います。Brave Kid等の組織を通じた事業化が進められています。
Diesel Eyewear
DESCRIPTION

ライセンスで展開するアイウェアライン

Diesel Eyewearはディーゼル名義で展開されるアイウェア群で、デザイン・製造・流通を専門のライセンシーに委ねる形で世界供給されてきました。代表的なライセンシーとしてイタリアのMarcolinとの契約による供給が行われ、両社の契約は10年の期間満了に伴い2021年6月30日に終了しています。アクセサリー領域で親ブランドの表現を補完する役割を持ちます。
Diesel Watches
DESCRIPTION

ライセンスで展開する腕時計ライン

Diesel Watchesは腕時計・ジュエリー等のアクセサリーを対象とするライセンスラインで、グローバルな設計・生産・流通はFossil Groupなどのライセンシーを通じて行われています。ライセンスモデルによりDieselのブランド資産を時計カテゴリへ拡張し、アパレルとは別軸でのブランド接点を増やすことでアクセサリー領域における認知拡大に寄与する位置付けです。
Diesel Fragrances
DESCRIPTION

香りでブランド接点を拡張するライン

Dieselのフレグランスは、1996年の初期作(Marbertとの協業)を起点に、2000年代中盤以降はL'Oréal等とのライセンスによりFuel For Life、Only The Brave、Loverdoseなどのシリーズを展開してきました。化粧品・ビューティーチャネルを通じた広域流通を通じて、衣料以外の領域でブランド接点を形成・拡張する役割を担っています。

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掲載件数
1,953件
レビュー
★4.3 / 53件
最終更新
2026.05.04

人物

人物タイムライン

DIESELに関わった人物を年単位で横に並べています。

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アドリアーノ・ゴールドシュミット
ウィルバート・ダス クリエイティブ・ディレクター 1993 - 2009
ウィルバート・ダス
ブルーノ・コラン アーティスティック・ディレクター 2010 - 2012
ブルーノ・コラン
Nicola Formichetti アーティスティック・ディレクター 2013 - 2017
Nicola Formichetti
グレン・マーティンス クリエイティブ・ディレクター 2020 - 継続中または終了年不明
グレン・マーティンス
1978 - 1985

アドリアーノ・ゴールドシュミット

デザイナー

アドリアーノ・ゴールドシュミットについて

イタリア出身のデニムデザイナー/ブランド創業者、素材開発と加工技術のリーダー(ロサンゼルス・ミラノ拠点)。

イタリア出身のデニムデザイナーでブランド創業者。トリエステ生まれ、ロサンゼルスとミラノを拠点に活動し、プレミアムデニムの設計・洗い加工・素材開発を専門とする。1970年代にコルティナ・ダンペッツォで店舗を開き、1974年にDaily Blueを立ち上げて以降、デニムを高級ファッションへと転換した功績により「ゴッドファーザー・オブ・デニム」と称される。モルテックス/Geniusグループを通じて若手を育成し、Renzo RossoらとともにDieselの初期展開に関与し、ReplayやGap 1969、Agoldeなど複数のブランド形成にも携わった。洗い加工では人手によるサンディングや薬剤処理、トーチを用いた風合い作りを実践し、仕上げのディテールとフィットを重視するスタイルが特徴。米国では自らの洗い場(Laundry Atelier)を設け、加工とフィッティングの研究で業界の洗い技術を進化させた。近年はHouse of Goldを再始動し、Rajby Textilesとの提携やMaviとのコラボレーションを通じてサステナブルな素材の実用化に注力する。

Adriano Goldschmied

1993 - 2009

ウィルバート・ダス

クリエイティブ・ディレクター

ウィルバート・ダスについて

オランダ出身のファッションデザイナー/元Dieselクリエイティブ・ディレクター、トランコーソ拠点

オランダ出身のファッションデザイナー。1963年12月2日生まれ。アーネムの美術アカデミーでファッションを学んだ後、1988年にイタリアのブランドDieselに入社し、1993年から同社のクリエイティブ・ディレクターを務めた。Diesel在任中はデニムを基軸に、フットウェア、アイウェア、ジュエリー、ウォッチ、フレグランスなどのプロダクト拡張と、広告キャンペーンや店舗演出を統括してブランドのライフスタイル化を推進した。2009年にDieselを離れ、ブラジル・バイーア州トランコーソでUXUA Casa Hotel & Spaを立ち上げ、地元職人や先住民パタショーとの協働を通じてリサイクル素材や伝統技術を取り入れた家具・インテリア、宿泊空間のデザインおよびプロダクト展開を行っている。

Wilbert Das

2010 - 2012

ブルーノ・コラン

アーティスティック・ディレクター

ブルーノ・コランについて

モードジャーナリスト・編集者/WAD創刊者、元DIESELアーティスティック・ディレクター

フランス出身のモードジャーナリスト兼編集者。WAD(We Are Different)の共同創刊者として都市文化とストリート/デニム領域を軸に編集・キュレーションを行う。業界誌や女性誌での執筆を経て成長し、1994〜1998年に『Sportswear International』フランス版の編集長を務めた経歴を持つ。1999年にWADを立ち上げ、同誌の編集・ビジュアル構成を軸に国際的なトレンド発信を推進したほか、Colors関連の書籍制作やKarl Lagerfeldらのポートレイト制作にも関与した。2010年1月にDIESELのアーティスティック・ディレクターに就任し、プロダクトコミュニケーションや店頭ビジュアル、空間デザインを含むブランド全体のアートディレクション体制の構築を指揮したが、2011年末に任を終え編集・ネットワーク活動へ回帰した。編集を軸にブランド表現と商業設計をつなぐ立ち位置をとる人物である。

Bruno Collin

2013 - 2017

Nicola Formichetti

アーティスティック・ディレクター

Nicola Formichettiについて

イタリア系日本人のクリエイティブディレクター・デザイナー・スタイリスト(国際活動)。

クリエイティブディレクター/デザイナー/スタイリスト。イタリア系日本人として国際的に活動し、主要拠点をニューヨーク/ロサンゼルスに置く。 1977年に東京で生まれ、ローマのインターナショナルスクールSt. Stephen's Schoolで学んだ後、若年期にロンドンへ渡って建築を学ぶために入学したがファッションの現場に転じてキャリアを開始。 編集者としてDazed + ConfusedやVogue Hommes Japanなどで頭角を現し、2009年以降はレディー・ガガのファッションディレクター/スタイリストとして国際的注目を集め、2010年の「ミートドレス」など象徴的ルックに関与。 2010年にMUGLERのクリエイティブディレクターに就任(2010–2013)、2013年にDieselの初代アーティスティックディレクターに就任(2013–2017)、並行して自身のストリートウェアブランドNICOPANDAを立ち上げるなど多面的に活動。 近年はデジタルファッションやビューティ領域にも進出し、SYKYのアーティスティックディレクター就任や、2025年にM·A·C Cosmeticsのグローバルクリエイティブディレクターに就任するなど領域を拡張。 ポップカルチャー、デジタル表現、ストリートとハイファッションを横断する視覚重視の演出が特徴。

ニコラ・フォルミケッティ

2020 - 継続中または終了年不明

グレン・マーティンス

クリエイティブ・ディレクター

グレン・マーティンスについて

ベルギー出身のファッションデザイナー/クリエイティブ・ディレクター(Diesel、Maison Margiela兼務)

ベルギー出身のファッションデザイナーでクリエイティブ・ディレクター。パリとミラノを拠点にコレクション制作とブランド再編を手掛ける人物。インテリアデザインの学士を経てアントワープ王立美術学院でファッションを学び、卒業直後にジャン=ポール・ゴルチエのアトリエに参加してプロのキャリアを開始。Y/Projectでは解体と再構築を軸にした実験的なシルエットで国際的評価を高め、ANDAM大賞などの受賞歴を持つ。2020年にDieselのクリエイティブ・ディレクターに抜擢されブランドの若年層取り込みに貢献し、2025年にMaison Margielaのクリエイティブ・ディレクターに就任してオートクチュールとプロダクト両面で活動を続ける。

Glenn Martens

関連する人物

Diesel Black Gold

2009–2012

ソフィア・ココサラキ

クリエイティブ・ディレクター

Sophia Kokosalaki

2012–

アンドレアス・メルボスタッド

クリエイティブ・ディレクター

Andreas Melbostad

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