フリーダ・ジャンニーニ

Frida Giannini

イタリアのファッションデザイナー。GUCCIのアクセサリー責任者を経て、2006〜2014年にクリエイティブ・ディレクターを務めた人物

フリーダ・ジャンニーニについて

イタリアのファッションデザイナー。2006年から2014年末ないし2015年初めまでGUCCIのクリエイティブ・ディレクターを務め、トム・フォード退任後のブランドに、アクセサリーを起点とした実用性と洗練されたグラマーを持ち込んだ人物。70年代の映画や音楽、イヴ・サンローランの色彩、過去のアーカイブを着想源とし、細身のパンツ、ボーイッシュなテーラリング、センシュアルなシルエットを組み合わせた分かりやすい現代的ワードローブを構築した。アクセサリー部門で培った経験を背景に、バッグや革小物だけでなく、衣服、広告、店舗空間、ブランドの文化的発信までを横断して統括。アップサイズした「New Jackie」の再提案や、ブランドの歴史を紹介するGucci Museoの構想、女性の権利と教育を支援する「CHIME FOR CHANGE」の立ち上げにも関わり、プロダクトとイメージの両面から長期的なブランド運営を担った。トム・フォードの挑発的なセクシュアリティをそのまま継承するのではなく、若いグローバル顧客に向けた整ったグラマーと着用性へ再配分した点に特徴がある。

キャリアタイムライン

フリーダ・ジャンニーニとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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ブランド / 役職
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GUCCI クリエイティブ・ディレクター 2006 - 2015.02

経歴

GUCCIではアクセサリー部門の責任者として頭角を現し、トム・フォード退任後の分業体制のなかでウィメンズ領域を引き継いだ。2006年にブランド全体のクリエイティブ・ディレクターへ就任し、2014年末から2015年初めまで約10年にわたり、プロダクトとイメージの両面を統括。70年代の映画や音楽、イヴ・サンローランの色彩、歴史的アーカイブを起点に、フォード期の露骨なセクシュアリティを、より整ったグラマーと着用性を備えた現代的なワードローブへ再編集した。細身の「Frida pant」やボーイッシュなスーツを継続的に提案し、若いグローバル顧客にも伝わりやすい明快なシルエットを形成。バッグでは、スラウチーなフォルムへ更新した「New Jackie」を発表し、アクセサリーをブランドの重要な成長領域として強化した。さらに、GUCCIの歴史を紹介するGucci Museoの構想、店舗の建築・内装への関与、女性の権利と教育を支援する「CHIME FOR CHANGE」の立ち上げにも携わった。アクセサリー出身の専門性をブランド全体の創造と文化活動へ広げた長期政権として位置づけられる

GUCCIとの関わり

2006 - 2015.02
クリエイティブ・ディレクター
2006年から2015年2月まで、フリーダ・ジャンニーニはGUCCIのクリエイティブ・ディレクターを務めた。トム・フォード退任後にウィメンズ、メンズ、アクセサリーへ分かれていた分業体制から、アクセサリー部門で実績を築いたジャンニーニが全体を統括する単独責任者へ移行した時期にあたる。フォードが70年代の官能性や強い広告表現によってGUCCIをセクシュアルなファッションブランドへ押し上げたのに対し、ジャンニーニはその時代感覚を引き継ぎながら、より整ったグラマー、実用性、若いグローバル顧客に向けた分かりやすい商品性へ再編集した。映画、音楽、アート、1970年代の色彩やスタイルを着想源とし、細身のパンツやボーイッシュなテーラリング、洗練されたセンシュアルさをウィメンズとメンズの双方に展開。アーカイブをそのまま復刻するのではなく、現代のワードローブとして着用しやすいシルエットとアクセサリーへ落とし込む姿勢が在任期の軸となった。代表例として、既存のJackieバッグをアップサイズでスラウチーに再構成したNew Jackieが挙げられ、GUCCIの歴史的アイコンを新しい顧客層へ接続した。また、Gucci Museoの構想や店舗空間への関与を通じて、ブランドを商品だけでなく歴史と体験を含む文化的な場として提示。2013年には女性の権利と教育を支援するCHIME FOR CHANGEを立ち上げ、クリエイティブ・ディレクションの範囲を社会的なブランド活動へ広げた。フォード後の不安定な移行期を経て、GUCCIのプロダクト、イメージ、空間、社会的発信を再び一人の責任者のもとに統合した在任期

在任期

2006年、トム・フォード退任後の分業体制を経て、アクセサリー部門で成果を上げていたフリーダ・ジャンニーニがGUCCI全体のクリエイティブ・ディレクターに就任。約9年にわたり、ウィメンズとメンズ、アクセサリー、店舗環境、ブランドイメージを横断して統括した。フォード期の強い官能性から次の方向へ移る過程で、70年代の美意識と映画的なムードを基盤に、より整ったグラマーとグローバル市場に適応した商品性を定着させた時期。2015年2月の退任まで、GUCCIの長期的な再編とブランド体験の拡張を担った

影響

ジャンニーニ期のGUCCIは、アクセサリーを中核に据えたブランド運用を強めながら、歴史的コードを現代的なワードローブへ再接続した。New Jackieによるアイコンバッグの再解釈、細身のパンツや洗練されたテーラリングによる実用的なグラマーの定着、Gucci Museoによるブランド史の可視化が主要な成果。さらにCHIME FOR CHANGEを通じて、GUCCIをファッションとラグジュアリーの枠を越えた社会的発信の主体として位置づけた点も在任期の特徴

関わったグループ

所属や関係のあるファッショングループを、関連ブランドとあわせて確認できます。