サバト・デ・サルノ

Sabato De Sarno

イタリアを拠点に活動するファッションデザイナー、元GUCCIクリエイティブ・ディレクター

サバト・デ・サルノについて

サバト・デ・サルノは、イタリアを拠点に活動してきたファッションデザイナーで、2023年から2025年2月までGUCCIのクリエイティブ・ディレクターを務めた人物。アレッサンドロ・ミケーレが築いた華やかで引用性の高い世界観を引き継ぎながら、より本質的なワードローブ、明確なカットとプロポーション、着用しやすいアイテムの精度へとブランドの重心を移した。自身が重視したキーワードはイタリアらしさであり、短い丈や脚を見せるシルエット、反復性のあるフォルム、控えめなロゴ使いによって、洗練と官能性を両立させる方向を示した。デビューコレクションでは、GUCCIのアーカイブに根ざした赤を「Rosso Ancora」として提示し、創業者が働いたホテルや歴史的なバッグのライニングに通じる色彩を現代的なブランドコードへ再構成。Jackieバッグの仕様を見直し、Horsebitの要素をミニマルに解釈したSoftbitなどにも取り組んだ。メンズウェアではテーラリングやコートの構築に焦点を当て、クラシックに現代的な緊張感を加えた。GUCCIを過剰な装飾から解放し、再び日常の装いとして愛される存在へ導く試みを進めたが、協業は2025年2月に終了した。

キャリアタイムライン

サバト・デ・サルノとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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ブランド / 役職
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GUCCI クリエイティブ・ディレクター 2023.01.28 - 2025.02.06

経歴

サバト・デ・サルノは、2023年1月にGUCCIのクリエイティブ・ディレクターに指名され、同年9月に発表した2024年春夏コレクションで同ブランドにおける本格的なデビューを果たした。アレッサンドロ・ミケーレ期のマキシマリズムや歴史的引用の多層性に対し、デ・サルノは「本質的なワードローブ」を軸に、カット、素材、プロポーション、着用時の実用性を重視する方向へ転換。短い丈のボトムや反復されるシェイプ、抑制したロゴ使いによって、クリーンでありながら官能性を備えたGUCCI像を提示した。ブランドの歴史を象徴する赤をRosso Ancoraとして再定義し、Jackieバッグを柔らかなレザーや新たなクラスプ、内側のディテールによって再設計。Horsebitのコードを簡潔に展開したSoftbitにも取り組み、アーカイブを現代の製品へ接続した。2024年秋冬メンズウェアでは、異なるフィットのテーラリングやコートの構築に焦点を当て、クラシックな紳士服に若々しい緊張感を加えた。GUCCIに新たな基礎を築く役割を担ったが、協業は2025年2月6日に終了し、同月以降のコレクションは社内デザインオフィスへ引き継がれた。

GUCCIとの関わり

2023.01.28 - 2025.02.06
クリエイティブ・ディレクター
サバト・デ・サルノは、アレッサンドロ・ミケーレ退任後の2023年1月にGUCCIのクリエイティブ・ディレクターへ指名され、2023年秋のSpring 2024コレクションで本格的なデビューを果たした。ミケーレ期に広がった歴史的引用、装飾性、ジェンダーを横断するマキシマリズムから距離を置き、GUCCIをより明快で着用可能なワードローブの方向へ再調整する役割を担った。デ・サルノが掲げたのは、奇抜さや情報量の多さではなく、カット、プロポーション、素材、反復可能なシェイプによって現代のイタリアン・ラグジュアリーを組み立てる方法だった。ミニやショート丈、脚を強調するバランス、端正なテーラリングを軸に、ロゴを前面に出しすぎないクリーンなスタイルと、控えめな官能性を組み合わせた点が特徴となる。在任期には、GUCCIのアーカイブに根差す赤を再解釈したRosso Ancoraを象徴色として提示し、創業者の旅の記憶やSavoyに結びつくブランドの物語を現代の視覚言語へ接続した。Jackieバッグでは、柔らかなレザーやグログラン、クラスプ、内側のディテールを見直し、既存アイコンを単に復刻するのではなく、日常の使用を意識した仕様へ更新。メンズでは、Ancoraの刺繍や異なるフィットのテーラリングを通じて、若々しさとクラシックな仕立てを併存させた。代表的な概念となった「Ancora」は、GUCCIをもう一度愛される存在へ導くという再接続の意思を示すものだった。一方、在任期間は約2年にとどまり、2025年2月6日に協業終了が発表されたため、提示した方向性を長期的なブランド構造として定着させる段階には至らなかった。

在任期

2023年1月、アレッサンドロ・ミケーレの後任としてクリエイティブ・ディレクターに指名され、同年秋のSpring 2024コレクションでデビュー。ミケーレ期の文化的マキシマリズムから、ワードローブ、着用性、イタリア性、精度の高いプロポーションを重視する移行期を担った。2024年にはウィメンズに加えてメンズの方向性も提示したが、2025年2月6日に協業終了が発表され、同月以降はGUCCIデザインオフィスが暫定的にコレクションを担当する体制へ移行した。

影響

GUCCIのクリエイティブを、ミケーレ期の装飾的で引用の多い世界観から、より簡潔で現代的なワードローブ中心の方向へ転換した。Rosso AncoraやAncoraを通じてアーカイブと創業者の物語を再提示し、Jackieの仕様刷新、テーラリング、ミニやショート丈の反復によって新たな商品・シルエットの軸を示した。一方で、就任から協業終了までの期間が短く、売上回復や新しいブランド像の定着という長期的な成果は限定的な段階にとどまった。

関わったグループ

所属や関係のあるファッショングループを、関連ブランドとあわせて確認できます。

在任中のコラボレーション

この人物が関わった期間に確認できるブランド間コラボレーションです。

2023.05

GUCCI VANS

Vault Summer 2023参加。カスタムスニーカーを中心としたコラボコレクションを展開。

2023.05

GUCCI Husbands Paris

Vault Summer 2023参加。スーツやジャケット、トレンチなどのテーラリングアイテムを展開。

2023.05

GUCCI Maison Michel

Vault Summer 2023参加。カラフルなデザインのハットを制作し展開。

2023.05

GUCCI Rowing Blazers

Vault Summer 2023参加。ラグビーシャツなどスポーティなトップスを中心に展開。

2023.05

GUCCI Connor McKnight

Vault Summer 2023参加。ニットアイテムを中心にコラボコレクションを展開。

2023.05

GUCCI Judith Leiber Couture

Vault Summer 2023。クリスタル使いのクラッチやミノディエール(小型バッグ)を展開。

2023.05

GUCCI Prounis

Vault Summer 2023参加。ニューヨーク発のジュエリーブランドとしてコラボジュエリーを展開。

2023.03

GUCCI adidas

adidas x GUCCIの2023年SS23追加コレクション。ZX8000・Gazelleなど新フットウェアを中心に発売。

2023.03

GUCCI Hodakova

Gucci ContinuumのカプセルでHodakovaがバッグ制作に参加。

2023.03

GUCCI VANS

Gucci Continuum 第1弾でVansがdeadstockのGucci素材を使用したカスタムスニーカーを発表。

2023.03

GUCCI PROLETA RE ART

Gucci Continuum第1弾RTWブランド。Gucci過去素材を活用したアーティスティックな服作り。

2023.03

GUCCI EGONLAB

Gucci Continuum第1弾にRTW(ファッションウエア)枠で参加。

2023.03

GUCCI DRX Romanelli

Gucci ContinuumでDRX Romanelliが家具的なアートピースを制作、異色のコラボレーション。