Michael Kors Mensにおいて、マイケル・コースは2002年の立ち上げを担った創設者兼デザイナー。自身の名を冠するブランドで確立してきたアメリカン・スポーツウェアの考え方を
メンズウェアへ拡張し、男性の日常着に必要な機能性、着心地、洗練を一つのワードローブとして再編集した。ブランドの中核に置かれたのは、スポーツウェアの実用性を基盤に、端正な
テーラリングと控えめな
ラグジュアリーを組み合わせる設計思想。カジュアルでありながら品位を保ち、快適でありながら輪郭を失わず、都会的でありながら適度なタフさを備える服という方向性を、ジャケット、パンツ、ニット、シャツ、アウター、シューズ、バッグ、革小物、時計、アイウェアなどへ広げた。女性向けコレクションで培ったジェットセット的な華やかさや、セパレートを自在に組み合わせるスタイリングもメンズラインに接続し、単発のフォーマルウェアではなく、仕事、移動、週末、旅行まで連続する現代的な生活着として構成した点が特徴。
Michael Kors Mensは、マイケル・コースのブランド全体に通底する「気負わず着られる上質さ」を男性向けに翻訳したラインであり、
アメリカ的なスポーツウェアと都市的なラグジュアリーを両立させる彼の
デザイン領域を明確に示す存在。現在もブランドのメンズウェア、アクセサリー、シューズ、バッグなどを横断する主要ラインとして展開され、立ち上げ時から続くデザイナー本人の美学を継承する位置づけにある。