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マイケル・ライダー

Michael Rider

アメリカ出身、パリ拠点のファッションデザイナー。セリーヌのクリエイティブ・ディレクター

マイケル・ライダーについて

アメリカ・ワシントンD.C.出身、パリを拠点に活動するファッションデザイナー。2000年代半ばにニコラ・ジェスキエール率いるバレンシアガで経験を積み、フィービー・ファイロ期のセリーヌで約9年間、既製服のデザインディレクターを務めた。2018年からはPolo Ralph Laurenのウィメンズウェアを率い、アメリカンスポーツウェアの実用性と伝統的なプレッピー感覚を現代的に更新。2025年からセリーヌのクリエイティブ・ディレクターとして、ウィメンズ、メンズ、レザーグッズ、アクセサリー、クチュールまで全コレクションの創作を統括する。日常に根ざしたワードローブを軸に、シャープなテーラリング、柔らかなシルエット、鮮やかな色、スカーフやジュエリーなどの小物を組み合わせ、過去のハウスコードを消去せずにひねりとユーモアを加える表現が特徴。控えめな人物像と、服の着心地や実用性を重視する姿勢で知られる、現代的なパリ・ラグジュアリーを担うデザイナー。

キャリアタイムライン

マイケル・ライダーとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

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ブランド / 役職
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POLO RALPH LAUREN クリエイティブ・ディレクター 2018 - 2024.05
CELINE クリエイティブ・ディレクター 2025 - 現在

経歴

ブラウン大学でポルトガル語と教育学を学び、2002年に卒業。ファッション専門校での教育ではなく、大学時代にはブラジルでダンスとセクシュアリティに関する論文研究を行い、現地の子どもたちへの英語教育にも携わった。卒業後はアメリカで中途退学者向けの中学校教員を経験したのち、ニューヨークでのインターンシップを経てファッション業界へ進んだ。
2004年、ニコラ・ジェスキエールが率いていたバレンシアガのデザインスタジオに参加し、約4年間シニアデザイナーとして経験を積んだ。2008年にはフィービー・ファイロ期のセリーヌへ移り、既製服のデザインディレクターとして約9年間、パリとロンドンを往復しながらコレクションの中核を担った。2017年に同職を離れ、一時的にファッションの現場から距離を置いた後、2018年にPolo Ralph Laurenのウィメンズウェア部門のクリエイティブ・ディレクターに就任。約6年間にわたり、ブランド固有のアメリカンスポーツウェア、プレッピー、カントリーの要素を洗練し、現代的な存在感へと押し上げた。2024年10月、Hedi Slimaneの後任としてセリーヌのクリエイティブ・ディレクターに指名され、2025年初頭に就任。2025年7月のデビューでは、フィービー・ファイロ期の実用的なミニマリズム、スリマン期のテーラリング、セリーヌの歴史的なアクセサリーやロゴを横断し、色彩、柔らかなフォルム、遊びのある小物を加えた継続性のある新章を提示した。以降も日常性とラグジュアリー、伝統とユーモアを接続するコレクションを展開。

CELINEとの関わり

2025 - 現在
クリエイティブ・ディレクター
2024年10月にHedi Slimaneの後任として指名され、2025年初頭からCELINEのクリエイティブ・ディレクターを担う人物。ウィメンズウェア、メンズウェア、レザーグッズ、アクセサリーからクチュールまで、ブランドの全コレクションに対する創造面の責任を負う。Riderにとっては新規参画ではなく、Phoebe Philoの在任期にあたる2008〜2018年にレディ・トゥ・ウェアのデザインディレクターを務めたCELINEへの再登板であり、その後Polo Ralph Laurenで培ったアメリカン・スポーツウェアとヘリテージの再編集を、パリのメゾンの文脈へ接続する役割となる。就任後の最初のコレクションとなった2025年7月発表の2026年春夏では、黒・白・ベージュを基調に鮮やかな青や赤を差し込み、スカーフ、重ねづけのジュエリー、チェーン、新しいゴールドのバックルなどを用いて、CELINEの過去にあるエレガンスと実用性を現代的に組み替えた。Phoebe Philo期の抑制、Hedi Slimane期のシャープなテーラリング、そして自身がRalph Laurenで磨いたスポーティーな感覚を単純に復元するのではなく、メゾンのヘリテージを連続性のある新しいワードローブへ変換する立場にある。

在任期

2024年10月2日に次期クリエイティブ・ディレクターとして発表され、2025年初頭に就任。2018年から2024年までPolo Ralph Laurenのクリエイティブ責任者を務めた後、2018〜2024年にHedi Slimaneが率いた体制を引き継いだ。2008〜2018年にはPhoebe PhiloのもとでCELINEのレディ・トゥ・ウェアを担当しており、約7年ぶりに同メゾンへ戻る形となった。初のランウェイは2025年7月6日に発表された2026年春夏コレクション。

影響

在任初期の影響は、過去のクリエイティブ体制を断絶させるよりも、CELINEが蓄積してきた複数の美学を連続性の中で再編集する方向に表れている。デビューコレクションでは、メゾンのヘリテージ、Philo期を想起させる抑制、Slimane期のテーラリングを、スカーフやアクセサリー、実用的なワードローブの提案へつなげた。続く2025年秋冬でもスカーフを中心的なモチーフとして展開し、Riderによる新体制が急激な刷新ではなく、CELINEの過去を束ね直しながら新しい基準を築く移行期にあることを示した。

POLO RALPH LAURENとの関わり

2018 - 2024.05
クリエイティブ・ディレクター
Michael Riderは、2018年から2024年5月までPOLO RALPH LAURENのクリエイティブ・ディレクターを務め、主にウィメンズ領域の方向性を担った外部登用のデザイナー。Ralph Lauren本人がブランド全体の創造面を統括する創業者主導の体制に加わり、独自の世界観へ置き換えるのではなく、アメリカンヘリテージを基盤とするPoloのコードを現代的に再編集する役割を担った。在任期には、プレッピーや乗馬、アイビーといった既存のイメージを直接的に反復するのではなく、素材感、シルエット、仕立て、スタイリングの精度を高めることで、ウィメンズPoloに控えめな洗練と現代的な品位を加えた点に特徴がある。伝統的なスポーツウェアやクラシックなアメリカンスタイルを、より都会的で抑制の効いた表現へ導き、ブランドのヘリテージを保ちながら若い世代にも接続しやすい解釈へ広げた存在。Ralph Laurenの根幹を刷新して主導権を引き継いだというより、創業者の美学と既存のブランド資産を尊重しながら、女性向けコレクションに現代的な輪郭を与えたクリエイティブ人材として位置づけられる。2024年5月の離任により、POLO RALPH LAURENにおける同氏の担当期間は終了した。

在任期

2018年にPOLO RALPH LAURENのクリエイティブ・ディレクターへ就任し、創業者Ralph Laurenが全体の創造面を握る体制の中で、主にウィメンズ側のクリエイティブを担当。ブランドのアメリカンヘリテージを維持しつつ、女性向け商品の表現をより洗練された現代的な方向へ調整した。2024年5月に離任し、創業者から外部デザイナーへ全面的に移行する交代ではなく、カテゴリ別のクリエイティブ体制の一部を担った期間として整理される。

影響

POLO RALPH LAURENのウィメンズ領域に、控えめな洗練と現代的なプロポーションを加え、アメリカンヘリテージの再解釈を進めた点が主な影響。プレッピーやクラシックなスポーツウェアの記号をそのまま踏襲するのではなく、仕立てや素材、スタイリングの精度を通じて都会的な印象へ更新し、従来のブランドコードを保ちながら、より現代的な女性像へ接続した。

在任中のコラボレーション

この人物が関わった期間に確認できるブランド間コラボレーションです。

2022.02

POLO RALPH LAUREN BEAMS

BEAMS別注コレクション第7弾。ビッグフィットシャツやチノ、キャップなど、カジュアルアパレル5型を展開。

2018.11

POLO RALPH LAUREN Palace Skateboards

Polo Ralph Laurenとのフルコラボ(発表2018/10/29・発売2018/11/9)。刺繍入りコーデュロイやローファー、パッチワークのラグビーシャツ等をPalace視点で再編集。