創業者兼デザイナーとして、1947年に自身がデザインしたスキーウエアの写真掲載を契機に
モード活動を始め、以後1992年の死去までブランドの核を築いた。
スポーツウエア由来の機能性と布地を生かすドレーピングを融合させ、着用者の動きを妨げない流麗なシルエットと実用性を確立した。伸縮性のあるジャージーやシルクに発色豊かな幾何学模様を配したテキスタイル表現を徹底し、テキスタイル自体をデザインの主役へと位置づけた点がブランドの恒常的手法となった。スカーフやテキスタイル図案を起点にドレス、ブラウス、パンツへと柄を一貫適用し、単なる模様を越えてブランド語彙として体系化した。1960年代以降はサイケデリックな色彩と流線的なパターンで国際的な注目を集め、
リゾートやヨット文化、いわゆるジェットセットの象徴的スタイルを確立した。さらに衣料を越え、アクセサリーやホームアイテムへの展開、航空会社のユニフォームや宇宙ミッションの意匠提供といった異分野との協働を通じて、プッチの色彩美学を商業的・文化的に拡張した。創業者としての視覚的・商業的基盤は、没後もブランドの主要資産として残り、その後のデザイナーや経営陣による継承と再解釈の出発点となった。