szu

ステファン・ジャンソン

Stephan Janson

フランス 1957 現在

フランス出身、ミラノ拠点のファッションデザイナー/メゾン創設者・クリエイティブディレクター

最終更新日: 2026.03.11

ステファン・ジャンソンについて

フランス出身、ミラノ拠点のファッションデザイナー。パリの服飾教育を経てKenzoのアトリエで実務を積み、1980年代にDiane von Furstenbergの招きでニューヨークでライセンス業務やコレクションのディレクションを担当した。1989年にミラノでメゾンを立ち上げ、Via Goldoniのブティック兼アトリエを拠点に“couture‑à‑porter”を掲げ、高品質なイタリア製素材と丁寧な仕立てを軸に少量生産で服を届ける。造形は斜め裁ちや流れるドレープを基調とし、南仏やマグレブの色彩感覚を取り込んだ洗練された日常性とエレガンスが特徴。編集・展覧分野にも活動領域を広げ、誌面や共著、展覧会の企画にも携わる。

キャリアタイムライン

ステファン・ジャンソンとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。

左右にスクロールして確認

ブランド / 役職
80
81
82
83
84
85
86
87
88
89
90
91
92
93
94
95
96
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
Diane von Furstenberg クリエイティブ・ディレクター 1980 - 1989
Stephan Janson デザイナー 1989 - 継続中または終了年不明
Emilio Pucci デザイナー 1998 - 1998

経歴

パリのエコール・ド・ラ・シャンブル・シンディカル(École de la Chambre Syndicale de la Couture Parisienne)で裁断と仕立ての基礎を学んだ。若年期にイヴ・サン=ローランの関係者と接する機会を得て、学校教育と現場経験を併せ持つことが基盤となっている。
パリでの学びを経てKenzoのアトリエで修業し、1980年代にDiane von Furstenbergに招聘されニューヨークでライセンス管理やコレクションのディレクションを担った。1989年にミラノで自身のメゾンを立ち上げ、Via Goldoniのブティック兼アトリエを拠点に“couture‑à‑porter”を展開する。1998年にはEmilio Pucciのアーカイブプリントを用いたコレクション制作を任されるなどブランド間の共同制作経験を持つ。以降はLoro Pianaなどとのプロジェクトやスタイルコンサルティングを経て、Cabana誌のEditor at LargeやMartina Mondadoriとの共著『YSL Lexicon』編集、2022年のYves Saint Laurent巡回展の共同キュレーションなど、制作と研究・編集を横断する活動を継続。販売は主にアトリエと限られた取扱店での少量流通を堅持し、時代の潮流に左右されない長く着られるワードローブづくりを基軸に据えている。

Emilio Pucciとの関わり

1998 - 1998

デザイナー

担当立場・担当領域:1998年にラウドミア・プッチの依頼で、エミリオ・プッチのアーカイブプリントを基にしたウィメンズコレクション制作を担当したミラノ拠点のデザイナー。 継承と再解釈:プッチにとって象徴的な鮮やかな幾何学プリントや色彩の伝統を受け継ぎつつ、アーカイブ柄を現代のウエアに落とし込む編集作業を軸とした。ラウドミア主導のアーカイブ活用の流れの中で、既存プリントのスケールや配置を見直し、現代的なシルエットに合わせて再構成する役割を担った。 プロジェクトの実際:取り組みは約50点規模のウィメンズコレクションとして具現化され、フィレンツェでの発表を経てサックスやバーニーズなどの小売関係者から取り扱いの検討を受けるなど商業面での注目を集めた。 役割の性格と位置づけ:ジャンソンの関与はプロジェクト型の短期起用に近く、数シーズンに限定された業務として位置付けられる。そのため人物礼賛ではなく、プッチのアーカイブを現代に再導入するための編集的なデザイン作業を担ったことに特徴がある。ブランド側ではこの時期に外部デザイナーを順次登用する再編が続き、ジャンソンの取り組みは復興期におけるアーカイブ活用の初期事例として位置付けられる。

在任期

1998年にラウドミア・プッチの要請で起用され、1998年初頭にフィレンツェで約50点のウィメンズコレクションを発表した短期契約のデザイナー起用。プロジェクトはアーカイブの再編集を目的とする限定的な仕事で、数シーズンの関与にとどまると伝えられる。その後ブランドは外部デザイナーを順次登用してクリエイティブ体制を変化させた。

影響

ジャンソンの関与は、プッチの象徴的なアーカイブプリントを現代の商業ウェアに再編集して再導入する役割を果たし、リテール層の関心を喚起してブランド復興期の動きを後押しした点が評価できる。ただし起用は短期的であったため、長期的なクリエイティブ路線の定着には直結せず、以降は複数の外部デザイナーを経てブランド方向性が再構築された点に留意する必要がある。

Stephan Jansonとの関わり

1989 - 継続中または終了年不明

デザイナー

ミラノ拠点のメゾン『Stephan Janson』の創業者兼デザイナーとして、1989年のブランド設立以降、コレクションの総括的なクリエイティブディレクションとアトリエでのプロトタイピング・生産管理を一貫して担う立場。パリでのクラシックなクチュール教育と、イヴ・サンローラン、ケンゾ、ダイアン・フォン・ファステンバーグでの実務経験を継承し、バイアス裁断や流れるようなシルエットを基軸にプロヴァンスや北アフリカの影響を再解釈した女性服を提示する。ブランド方針は「Couture‑à‑porter」として、シルク、リネン、ウール、ベロア、ジャカードなどのイタリア製素材を重視し年2回のコレクションでシーズンレスなワードローブを提案する。ミラノの自社アトリエ(Via Goldoni)でサンプルを制作し、過剰生産を避ける少量生産・選定流通を維持して顧客との長期的な信頼関係を築く。また、他ブランドへのデザインディレクションやコンサルティング、展覧会の共キュレーションや編集活動も行い、実務と文化的な仕事を往還する立ち位置を保つ。

在任期

1989年にミラノで自身の名義によるレーベルを立ち上げ、創業者兼主務デザイナーとして以後継続的にブランドのクリエイティブを指揮する。在任前はパリでのクチュール教育を経てケンゾやダイアン・フォン・ファステンバーグでキャリアを積み、国際的な実務経験を背景にメゾンを設立した。設立以降はミラノの自社アトリエを中心に少量生産と直営/セレクト流通を維持しつつ、外部プロジェクトを並行している。

影響

クチュール由来の裁断・仕立てを日常服に落とし込む「Couture‑à‑porter」の実践により、メイド・イン・イタリーの素材と仕立てを軸にしたシーズンレスで長持ちするワードローブの在り方を提示した点がブランドの特徴。少量生産・限定流通を前提とするビジネスモデルと顧客との長期的な信頼関係がブランドの持続性に寄与している。加えて展覧会や編集活動への関与を通じてデザイン実務とファッション史的解釈の接続にも影響を与えている。

Diane von Furstenbergとの関わり

1980 - 1989

クリエイティブ・ディレクター

ステファン・ジャンソンは、1980年代初頭にダイアン・フォン・ファーステンバーグのニューヨーク拠点へ招聘され、プレタポルテ部門のクリエイティブ責任者としてライセンス展開の監督とコレクションのデザイン統括を担当した。在任中はブランドが築いたフェミニンなアイデンティティやラップドレスの伝統を基盤に、量産ラインとコレクションの整合性を図る役割を担い、シーズンテーマの設計、プリントやカラーパレットの方向付け、パターンや仕立ての監修といった制作面の主導に従事した。ライセンス先や生産パートナーとの仕様調整、サンプル承認、ショールームでのコレクション提示に関わる制作ディレクションを通じて、商品企画とブランドイメージの一貫性確保に取り組んだ点が特徴となる。ケンゾでの経験やパリでの仕立て教育を背景に、着心地や実用性を重視する視点を導入し、フェミニンさを失わない範囲で日常性の高いラインを再解釈した。のちにクチュール関連の業務にも関与したと伝わり、1980年代中盤から後半にかけて自身のアトリエ設立や流通会社設立と並行して役割を移行させた経緯がある。

在任期

経歴記述によれば、ステファン・ジャンソンは1980年末にニューヨークへ移りダイアン・フォン・ファーステンバーグのプレタポルテのクリエイティブ業務に就任したとされる。一方で1986年に自身のアトリエ開設、1988年に流通会社設立の記録もあり、DVFでの担当は1980年代前半から中盤に集中し、その後自身の活動へ移行したと整理される。

関連ブランド

関わったグループ

関連する人物

Emilio Pucci

2021 - 継続中または終了年不明

カミーユ・ミシェリ

アーティスティック・ディレクター

カミーユ・ミシェリについて

エミリオ・プッチ アーティスティック・ディレクター(イタリア拠点、レディトゥウェア/アクセサリー担当)。

エミリオ・プッチのアーティスティック・ディレクター。イタリア拠点でレディトゥウェアとアクセサリーを横断するデザイン実務を行う、フランス系とイタリア系のルーツを持つデザイナー。アズディン・アライアでのインターンシップを契機にシャネルのPRで業界入りし、その後ルイ・ヴィトンでコミュニケーション業務からジュエリーやアクセサリーのクリエイティブへ転身した。クリスチャン・ディオールではファッションジュエリーのクリエイティブディレクターを務め、2014年にルイ・ヴィトンへ復帰してアクセサリー部門を統括した後、2021年9月にプッチのアーティスティック・ディレクターに就任した。就任後は伝統的なプリントと色彩を現代へ翻訳することを中心に、カプセルやリゾート展開、体験型イベントを通じてアーカイブの再解釈と商業性の両立を図る作風を打ち出した。

Camille Miceli

2015 - 2017

マッシモ・ジョルジェッティ

クリエイティブ・ディレクター

マッシモ・ジョルジェッティについて

ファッションデザイナー/MSGM創業者・クリエイティブ・ディレクター(ミラノ拠点)

イタリア出身のファッションデザイナー。MSGMの創設者兼クリエイティブ・ディレクターで、ミラノを拠点に活動する。1977年チェゼーナ生まれ。会計を学んだ後、リミニのブティックで販売員としてキャリアを始め、DJや音楽・現代アートへの関心をデザインに取り込む形で歩む。2009年にパオローニグループと共同でMSGMを設立し、鮮烈な色彩とグラフィックなプリント、ストリートのエネルギーとイタリアンテーラリングを融合したスタイルで注目を集めた。ヴォーグの新人発掘企画で評価され、2013年にミラノ・ブレラに旗艦店を開設。2015年にエミリオ・プッチのクリエイティブ・ディレクターに就任し、2017年に離任した後はMSGMのプロダクト拡充と国際展開、アーティストやブランドとのコラボレーションを軸に事業を拡大している。

Massimo Giorgetti

2008 - 2015

ピーター・ダンダス

アーティスティック・ディレクター

ピーター・ダンダスについて

ノルウェー出身のファッションデザイナー。DUNDAS創業者兼クリエイティブディレクター、Emilio PucciやRoberto Cavalliでのクリエイティブ実績を持つ。

ノルウェー出身のファッションデザイナー、国際的に活動するクリエイティブディレクター。パーソンズ(Parsons School of Design)でファッションを学び、1992年にパリへ渡ってジャン=ポール・ゴルチエのもとで長年アシスタントを務めて裁断・仕立て・プリント表現の技術を磨いた。2000年代初頭にロベルト・カヴァッリのチーフデザイナーを務め、エマニュエル・ウンガロを経て2008年頃からエミリオ・プッチのアーティスティックディレクターとしてブランドの若返りとプリント表現の再構築を推進。2015年にロベルト・カヴァッリのクリエイティブディレクターに就任し、2017年にパートナーのエヴァンジェロ・ブーシスと共にDUNDASを立ち上げた。作風は女性のフォルムを強調するグラマラスで官能的なイブニングウェアと色彩豊かなプリントが特徴で、グラミー賞や主要レッドカーペットの衣装制作など舞台衣装でも実績を持ち、オンライン中心のノンシーズン運営を採用したビジネスモデルでも注目を集める。

Peter Dundas

2005 - 2008

マシュー・ウィリアムソン

クリエイティブ・ディレクター

マシュー・ウィリアムソンについて

イギリス出身のファッション・インテリアデザイナー、ブランド創業者、元エミリオ・プッチ クリエイティブ・ディレクター

イギリス出身のファッション/インテリアデザイナー。ロンドンでファッションキャリアを築き、色彩豊かなプリントや刺繍、ビーズを多用した装飾的なシルエットと華やかなイブニングウェアで国際的に知られる。セントラル・セント・マーチンズでファッションとテキスタイルを学んだ後、ジョセフ・ヴェロサとともに1996–1997年に自身のブランドを立ち上げ、1997年のデビューコレクション「Electric Angels」で注目を集めた。2005年にエミリオ・プッチのクリエイティブ・ディレクターを務め、2007年にはロンドンのデザインミュージアムで10年回顧展が開催された。以降は旗艦店やライセンス展開を経て活動領域を拡大し、近年は壁紙・照明・家具などインテリアやライフスタイルのプロジェクトと書籍刊行を柱に創作を続け、拠点の一部をマヨルカ島デイアに移している。

Matthew Williamson

2002 - 2005

クリスチャン・ラクロワ

アーティスティック・ディレクター

クリスチャン・ラクロワについて

フランス出身のオートクチュールデザイナー/舞台衣装家。パリ拠点。

フランス出身のファッションデザイナー。オートクチュールと舞台衣装を主な領域に、パリを拠点に活動する。モンペリエで美術史を学び、パリのソルボンヌとエコール・デュ・ルーヴルで博物館学・服飾史を学んだ。 エルメスやジャン・パトゥで実務経験を積んだ後、1987年に自身のオートクチュールハウスを設立しフィナンシエール・アガシェの出資を受けて注目を集めた。 作風は鮮烈な色彩と豊かな装飾性、手刺繍やビーズワークを多用する舞台的表現が特徴で、民族的・歴史的モチーフを大胆に組み合わせる点で知られる。 2000年代以降は商業構造の変動を経て舞台衣装制作や展覧会、ブランドとのコラボレーションを中心に活動を続けている。

Christian Lacroix

2000 - 2002

フリオ・エスパダ

アーティスティック・ディレクター

フリオ・エスパダについて

ファッションデザイナー/アーティスト。プエルトリコ出身、ニューヨークを拠点。エミリオ・プッチ元アーティスティック・ディレクター。

プエルトリコ出身のファッションデザイナー兼アーティスト。1955年生まれと記録され、1970年代後半からニューヨークを拠点に自身の名を冠したブランド「Julio」を展開した。1980年にはMoMA PS1のファッション展『Fashion (Winter 1980–1981)』に出品され、商業流通や百貨店での取り扱いを経て美術館コレクションに所蔵される仕事を残す。2000年10月にエミリオ・プッチのアーティスティック・ディレクターに就任し、2001〜2002年のコレクションでプッチのプリントと色彩を現代的に再解釈した表現を発表した。デザインは鮮烈な色彩とグラフィックなプリント、ジェルシーやカットソー素材の機能的な扱いを特徴とし、その後は絵画やデジタルドローイングなどアート領域での展覧を中心に制作を継続する。

Julio Espada

1992 - 2000

ラウドミア・プッチ

クリエイティブ・ディレクター

ラウドミア・プッチについて

フィレンツェ拠点のファッション実業家・アーカイブキュレーター、元Emilio Pucci副会長兼イメージディレクター

フィレンツェを拠点とするイタリアのファッション実業家・アーカイブキュレーター。LUISS(ローマ)で経済・政治を学び、卒業後にパリのメゾン、ユベール・ド・ジバンシィでレディトゥウェアとアクセサリーの実務を経験したのち、1985年に家業のエミリオ・プッチに参加。父エミリオの死後はブランド運営とクリエイティブの両面を担い、1990年代から2000年代にかけてコレクション再編と国際展開を推進した。2000年のLVMHとの資本提携を交渉し副会長兼イメージディレクターに就任、ヴィジュアル戦略とブランドの近代化を主導した。2011年には一部アーカイブをヴィッラ・ディ・グラナイオロに移し保存体制を構築、2018年にパラッツォ・プッチでエミリオ・プッチ・ヘリテージ・ハブを創設して教育連携や若手支援プログラムを展開。2022年にはパラッツォN6を立ち上げ、体験型の文化発信を進める。2021年のLVMHによる完全取得を受けて現場の経営から退き、収蔵資料の保存・公開と国際的な文化交流に注力。ポリモーダやパラッツォ・ストロッツィ財団などの教育・文化機関に関わり、2022年にフィレンツェの日本名誉総領事に就任。色彩豊かなプリントを核にしたヘリテージを教育や体験に結びつける運営を行う人物。

Laudomia Pucci

1947 - 1992

エミリオ・プッチ

デザイナー

エミリオ・プッチについて

イタリアのファッションデザイナー/テキスタイル開発者、元国会議員(フィレンツェ拠点)。

イタリアのファッションデザイナー、侯爵、かつ元国会議員。フィレンツェを拠点にリゾートやスポーツ向けの服作りを主軸とし、鮮烈な幾何学的プリントと伸縮性のあるシルクジャージーで国際的評価を獲得した。ミラノでの予備教育を経て米国のジョージア大学とリード大学で学び、リード在学中に自作のスキーユニフォームが注目されてデザイン転身の端緒を得る。戦後はカプリにブティックを開き、1950年代以降は署名入りプリントのシルクジャージー・ドレスで名声を築く。色彩学や染色技術への探究から多色プリントや伸縮素材「エミリオフォーム」を導入し、スカーフやニット、アクセサリー、ホームコレクション、香水などへ事業を拡大。プリントはバティックや地中海のモザイクなどを取り入れた有機的かつ幾何学的な図案が特徴で、映画女優や著名人に愛用されジェット時代の国際的ライフスタイルを象徴。1963–1972年に国会議員を務め、1992年に没し娘ラウドミアが遺産を継承。20世紀中葉のプリント表現を代表する人物。

Emilio Pucci

人物から探す

関わりから探す

ブランドから探す