マリア・グラツィア・キウリ
Maria Grazia Chiuri
イタリア
1964
現在
ファッションデザイナー。フェンディ チーフクリエイティブオフィサー(元ディオール ウィメンズ責任者)。
マリア・グラツィア・キウリについて
マリア・グラツィア・キウリはイタリア・ローマ出身のファッションデザイナー。1964年2月2日生まれ。ローマのイストゥトゥート・ヨーロッパ・ディ・デザイン(Istituto Europeo di Design)で学んだ後、フェンディでバッグデザインに携わり、1999年にヴァレンティノへ移籍。2008年からはピエルパオロ・ピッチョーリと共同でクリエイティブディレクターを務め、2016年にクリスチャン・ディオールのウィメンズコレクション責任者に就任して同メゾンで初の女性トップデザイナーとなった。ディオール在任中はフェミニズムをテーマにしたコレクションやアーティストとの協働で注目を集め、サドルバッグの復刻や写真集『Her Dior』の刊行を通じて商業的・文化的な影響を残した。2025年にはフェンディへ帰還しチーフクリエイティブオフィサーに就任した。伝統的な職人技と現代的な文化的メッセージを結びつける表現が特徴である。
キャリアタイムライン
マリア・グラツィア・キウリとブランドとの関わりを年単位で横に並べています。
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経歴
ローマのイストゥトゥート・ヨーロッパ・ディ・デザイン(Istituto Europeo di Design)でファッションを学び、技術的な制作や素材の知識を身につけた。母がドレスメイカーであった家庭で育ち、裁縫や職人技に親しんだ経験がものづくりの基盤となっている。
1989年にフェンディに入社してバッグラインのデザインを担当し、アクセサリー部門での経験を積んだ後、1999年にヴァレンティノへ移籍してアクセサリーを中心に携わった。2003年からはREDValentinoの仕事も手がけ、2008年にはピエルパオロ・ピッチョーリとともにヴァレンティノの共同クリエイティブディレクターに昇格。二人はブランドの再評価を牽引し、2015年にはCFDA国際賞を受賞した。2016年7月にはクリスチャン・ディオールのウィメンズコレクション責任者に就任し、同メゾンで初の女性アーティスティックディレクターとして就任初年から「We Should All Be Feminists」を掲げるなどフェミニズムを前面に出したコレクションを発表した。在任中はジュディ・シカゴらアーティストとの協働や職人との共同制作を通じてオートクチュールとクラフツマンシップを強調し、プロダクト面でも影響を与えた。約9年間のディオールでの活動を経て2025年にディオールを退任し、同年10月にフェンディのチーフクリエイティブオフィサーに就任して古巣へ復帰した。
Fendiとの関わり
2025 - 継続中または終了年不明
クリエイティブ・ディレクター
Maria Grazia Chiuriは2025年10月14日にフェンディのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(報道上はクリエイティブ・ディレクターとも表記)として就任し、メゾンの全体的なクリエイティブ・ヴィジョンとコレクション制作を統括しました。フェンディでキャリアを始めた出自を背景にした“ホームカミング”としての着任は、職人技やレザー、アイコニックなバッグといったメゾンのヘリテージを改めて中核に据える方向性を示しました。就任後は2026年2月のミラノ・ファッションウィークでFENDI Fall/Winter 2026–2027コレクションを発表し、重衣料やファーを軸に構築的なテーラリングと官能的なイブニングルックを行き来させる演出を通じて、バゲットやPeekabooなどの象徴的なアクセサリーを現代的に再解釈する姿勢を示しました。彼女の職務は単なる服作りに留まらず、コレクションの美学設計、クリエイティブチームのリード、職人工房との協働によるブランド表現の再構築まで含み、前任のシルヴィア・ヴェントゥリーニ・フェンディの後任としてメゾンの次章を描く役割を果たしました。
在任期
在任は2025年10月14日に始まり、公式発表ではチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしての就任が公表されました。Chiuriはその直前にクリスチャン・ディオールのウィメンズコレクションのクリエイティブ・ディレクターを務め、2025年5月29日に同職を離れており、フェンディでは就任から約四か月後の2026年2月にミラノで初のコレクション(Fall/Winter 2026–2027)を発表しました。終了日は現時点で未設定であり、着任は継続中です。
影響
Chiuriの着任はフェンディのヘリテージ回帰と芸術的な更新を象徴しました。初のコレクションではファーや重衣料、アイコニックバッグの再提示を通じてメゾンのルーツを強調し、スターが並ぶフロントローや広範なメディア報道によって話題性が高まりました。さらに、2025年に続いた大規模なクリエイティブ人事の波の中で女性デザイナーの重要な起用としても注目され、ブランドの話題性とビジュアルアイデンティティに即時的な影響を与えました。
Diorとの関わり
2016 - 2025
アーティスティック・ディレクター
マリア・グラツィア・キウリは、2016年7月にクリスチャン・ディオールのウィメンズ部門アーティスティック・ディレクターに就任し、オートクチュール、レディ・トゥ・ウェア、アクセサリーの創作を統括しました。ディオール史上初の女性クリエイティブ責任者として、メゾンの歴史的なコードを尊重しながらも女性の視点を中心に据えた表現を導入し、ブランドの創作方針に新たな章を付け加えました。 就任以降、服そのものに明確なメッセージを織り込む手法が特徴となり、デビューコレクションでは「We Should All Be Feminists」といったスローガンTシャツを登場させるなど、フェミニズムを軸にしたヴィジュアルと物語性を強く打ち出しました。さらに写真集や舞台装置の制作では女性写真家や現代アーティストを起用し、表現の領域をファッションとアート、職人技の協働へと拡張しました。 デザイン面では、国際的な職人との連携による大規模な刺繍制作や、舞台セットのアートワークを通じてクチュールの手仕事を可視化・称揚し、ムンバイやレッチェ、ローマなど世界各地でのショーを通してディオールの文化的リーチを広げました。在任期間の終盤には、2025年5月27日にローマで行ったクルーズ(Cruise 2026)ショーを最後に、同年5月29日にディオールを離れることが発表されました。
在任期
マリア・グラツィア・キウリは2016年7月にクリスチャン・ディオールのウィメンズ部門アーティスティック・ディレクターに任命され、同年9月にパリで初のコレクションを発表しました。以後、オートクチュールとプレタポルテ、アクセサリーを横断する創作責任を負い、約9年にわたりブランドのクリエイティブを牽引しました。最終的に彼女は2025年5月29日に退任を公表しています。
影響
キウリの在任は、ディオールの表現にフェミニズムや女性の表現を恒常的に組み込む転換をもたらしました。服を通したメッセージ性、女性アーティストや写真家との協働、世界各地の職人との共同制作により、クチュールの職人技を国際舞台で可視化し、ブランドの文化的な幅を拡大しました。在任中はメゾンのイメージ刷新と商業的な成功にも結び付き、経営側からもその貢献が評価される結果となりました。
VALENTINOとの関わり
2008 - 2016
クリエイティブ・ディレクター
マリア・グラツィア・キウリは、ピエルパオロ・ピッチョーリとの共同体制でヴァレンティノのクリエイティブを牽引し、メゾンの芸術監督としてコレクション全体の方向性を統括しました。二人はアクセサリー部門での経験を経て2008年に共同クリエイティブ・ディレクターに就任し、オートクチュールからプレタポルテ、メンズ、アクセサリーに至る各ラインの美学と制作プロセスを一体的に組み立てました。キウリは職人の手仕事を重視し、レースやチュール、刺繍といったヴァレンティノの伝統的コードを現代的に再解釈することでフェミニンなエレガンスを再提示すると同時に、スタッズを用いたアクセサリーなどのヒット作を通じて商品の幅を拡張し、商業的な活性化にも寄与しました。コレクション制作ではアトリエと密接に連携して細部の仕立てと刺繍を重要視し、国際的な評価と注目を集める一方で2016年にディオールへ移籍したことでヴァレンティノでの共同時代を終えました。
在任期
在任期間は2008年に共同クリエイティブ・ディレクターに就任してから2016年の離任までで、公式発表では2008年10月4日に共同ディレクター就任が示されました。約8年間にわたりメゾンの全コレクションの芸術監督を務め、2016年7月8日にディオールへの就任発表が出たのちヴァレンティノを離れました。
影響
キウリ在任期はヴァレンティノの伝統的なクラフツマンシップを尊重しつつ、美学を現代に再解釈する方向を強めた点が特徴です。アクセサリーのヒットやメンズラインの強化などで商品構成を多様化し、ブランドの商業的基盤と国際的プレゼンスの回復に寄与しました。2015年のCFDAインターナショナル・アワード受賞は、彼女とピッチョーリによる再活性化の外的評価の一例です。
関連ブランド
関わったグループ
在任中のコラボレーション
2024.06
Dior Stone Island
Stone Islandとの共同名義カプセルとして、軍由来の機能服や染色技術を活かしたFall 2024ラインを主要都市・世界順で展開。
2023.07
Dior Denim Tears
Denim TearsのTremaine Emoryと協業した“Dior Tears”カプセル。ジャズや50s〜のアメリカンヒストリーを着想とし、Saddle Bag等を展開。複数都市でポップアップも実施。
2022.06
Dior BIRKENSTOCK
Dior by Birkenstockとして初の協業。TokioミュールやMilanoサンダルをDior仕様にアレンジしたモデルを、2022年6月より発売。
2020.06
Dior Jordan Brand
DiorとJordan Brandによる“Air Dior”カプセル。Air Jordan 1(高/低)の限定スニーカーやアパレル・アクセサリーを展開し、オンライン抽選や店頭受取が実施された。
2018.06
Dior 1017 ALYX 9SM
Dior Homme SS19コレクションでALYXのMatthew Williamsが帽子やバッグ、ベルトの金具・バックル等ハードウェアディテールで参画した協業。
関連する人物
Fendi
2020 - 2024
1965 - 2019
Dior
2025 - 継続中または終了年不明
2018 - 2025
2012 - 2015
1996 - 2011
1989 - 1996
1960 - 1989
1957 - 1960
1946 - 1957
Dior Men
2025 - 2025
2018 - 2025
Miss Dior
1967 - 1975
Dior Homme
2007 - 2018
2000 - 2007